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メンバーを発表するジェイミー・ジョセフHC
ラグビー日本代表は6月26日(土)のブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦のメンバー23名を発表した。
先発はキャプテンFL(フランカー)リーチ マイケル(東芝)や、ケガから復帰したPR(プロップ)具智元(Honda)など、14人が2019年ワールドカップメンバーで、フランスから合流した松島幸太朗(クレルモン)もWTB(ウィング)で先発する。
ワールドカップのスコッド以外では、サンウルブズ戦でいいランを見せたWTBシオサイア・フィフィタ(近鉄)のみが先発となった。なお、2013年に日本代表が、今回の会場であるマレーフィールドでスコットランド代表と対戦しているが、その時も今回も出場するのは、SO(スタンドオフ)田村優(キヤノン)だけである。
控えにはPRクレイグ・ミラー、LO(ロック)/FLジャック・コーネルセン(ともにパナソニック)、SH(スクラムハーフ)齋藤直人(サントリー)の3人のノンキャップ選手や、HO(フッカー)堀越康介、NO8(ナンバーエイト)テビタ・タタフ(サントリー)といった若い選手も入った。ニュージーランドから合流したばかりのFL/NO8姫野和樹(ハイランダーズ)もベンチ入りした。
ライオンズ戦のメンバー発表を受けてジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)がオンラインで会見に応じた。
まず、ライオンズと戦う意味、意義については「私自身はコーチとして戦えるのは非常に楽しみです。ライオンズが試合をすることは限られているので、選手としてライオンズと対戦できるのは一生に一度あるかないかのこと。だから、このチームがライオンズと戦えるチャンスを得たことが非常に嬉しい」。
「ワールドカップから2年ぶりの、初めてのテストマッチの相手がライオンズであったことは、日本代表の新しいスタートとして、非常に難しいチャレンジではありますが、これからチームを作っていくために、自信をつけていくために世界のベストチームとプレーできることは素晴らしい」と語気を強めた。
ライオンズ戦のセレクションポリシーについて、ジョセフHCは「2023年ワールドカップに向けて新しい選手たちにもプレーのチャンスを与えないといけないのですが、私たちは2019年に大きな成功を収めたチームなので、その選手たちの力を評価すること、また将来に向けての準備、この2つをうまく取り入れた構成にする必要があります」と話した。
先発14人が2019年ワールドカップ組だが、WTBフィフィタをスターターに抜擢したことに関して「サイア(フィフィタ)はサンウルブズ戦でインパクトがあったというのもありますが、新しいメンバーに今シーズンは日本代表でプレーするチャンスを与えていきたいと思っているので、彼はその最初のチャンスを掴んだということ」と説明した。
海外組であるWTB松島、FL/NO8姫野に関しては「長い間、2人と一緒にプレーすることができなかったが、戻ってきて嬉しいし、2人が加わったことでチームに自信が与えられる。2人ともニュージーランド、フランスでそれぞれ個として成長し経験値を上げました。姫野は特にハイレベルの試合を終えてきたばかりですが、クオリティの高いプレーができている状態なので、彼らを入れるのはチームの自信にもつながります」と大きな期待を寄せた。
控えのメンバーは通常はFW(フォワード)5人、BK(バックス)3人が一般的だが、日本代表はFWの強いライオンズ戦に向けて、FW6人、BK2人という構成にした。
「過去にもこういう形を取ったことがあります。(ライオンズに対して)クオリティの高いルースFW(=バックロー)を入れようと思いました。姫野はニュージーランドから到着したばかりですが、彼のハイレベルな経験は後半、今回のような試合にインパクトを与えてくれ、効果的だと考えています」。
ジョセフHCはライオンズの印象を「シックスネーションズの試合を見ると、どのチームもプレースタイルは、明らかに強力なセットピースをベースにしている。スクラム、ラインアウトモールもそうです」。
「スコアのほとんどがラインアウトから生まれています。非常に目を見張る精度のセットピースです。私たちより身体も大きい選手も多いです。だから、自分たちのラグビーをしていくことと、相手に立ち向かえることを両立できるかを考えてFWを多く置きました」と話した。
改めて勝つポイントを聞かれて、選手時代は5度対戦したがコーチとして初めてライオンズと対戦するジョセフHCは「大きな試合でも基礎的なことを正しくすることです。特にセットピースにはフォーカスしないといけません。ライオンズはスクラム、ラインアウトでプレッシャーをかけてくるので、そこに優先順位を置いています」。
「次にキッキングゲームです。北半球のチームはハイボールでプレッシャーかけてきます。そうしたプレッシャーに対応しながら、チャンスを見つけたときにボールをキープする。そんなにチャンスがたくさんくるとは思いませんので、チャンスが来たときにミスをすることは許されない」。
「もちろん、私たちのゲームプランに自信を持っていますが、相手のモメンタムが多くなると思うので、そこで集中を切らさないようにすることです。大切なことの大半は準備ですが、同じくらい大切なことは遂行力です」と意気込んだ。
2019年ワールドカップの以来のテストマッチであり、欧州のドリームチームに初めてラグビー日本代表が挑む歴史的一戦は6月26日(土)、スコットランド・マレーフィールドで日本時間の午後11時にキックオフされる。ブレイブブロッサムズが再び世界を驚かせる。
◆ラグビー日本代表 ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ戦 メンバー
☆:2019年ワールドカップスコッド
( ):所属 キャップ数
1 稲垣啓太(パナソニック 34)☆
2 坂手淳史 (パナソニック 21キャップ) ☆
3 具 智元(Honda 13)☆
4 ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ 16)☆
5 ジェームス・ムーア(宗像サニックス 8)☆
6 リーチ マイケル(東芝 68)☆ ※キャプテン
7 ピーター・ラブスカフニ(クボタ 8)☆
8 アマナキ・レレイ・マフィ(キヤノン 27)☆
9 茂野海人(トヨタ自動車 10)☆
10 田村 優 (キヤノン 63)☆
11 シオサイア・フィフィタ(近鉄 0)
12 中村亮土(サントリー 24)☆
13 ラファエレ ティモシー(神戸製鋼 23)☆
14 松島幸太朗(クレルモン 39)☆
15 山中亮平(神戸製鋼 18)☆
◆控えメンバー
16 堀越康介 (サントリー 2)
17 クレイグ・ミラー(パナソニック 0)
18 ヴァル アサエリ愛(パナソニック 14)☆
19 ジャック・コーネルセン(パナソニック 0)
20 姫野和樹(ハイランダーズ 17)☆
21 テビタ・タタフ(サントリー 3)
22 齋藤直人(サントリー 0)
23 松田力也(パナソニック 24)☆
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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