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ゲームキャプテンとして2トライを挙げた大石
ラグビー関東大学春季大会を3連勝で終えた。日本大学、流通経済大学に白星を挙げた明治大学。関東大学春季大会最終戦は、強豪・東海大学との一戦。
序盤から東海大の粘り強いFW(フォワード)陣の攻撃を受け、前半はリードを許した形で折り返す。後半では終了間際に2トライを挙げ同点に追い付き、最後のコンバージョンゴールを決め、28−26と僅差で勝利し、春季大会を全勝で終えた。
スタートダッシュに成功したのは東海大だった。前半7分、12分と東海大学の強烈なモール攻撃によりトライを許してしまった明治大学。苦しい状況の中、前半26分、「全員がボールをつないでくれた」(NO8/ ナンバーエイト大石康太・営4=国学院久我山)と、敵陣ゴール前の密集からボールを持ち出し、大石がグラウンディング。
今ゲームのキャプテンを務めた大石にとっては紫紺初のトライとなった。このトライで試合の流れが変わるかと思われたが、前半終了間際、東海大のラインアウトでのサインプレーで、またもトライを許してしまう。7−19東海大リードのまま後半を折り返す。
後半、徐々に明大は流れを取り戻していく。後半4分にはラックからボールを受けたSO(スタンドオフ)齊藤誉哉(文3=桐生一)が内に返しで、FB(フルバック)雲山弘貴(政経4=報徳学園)にパスを回しトライ。「いいパスをもらえた」(雲山)。
後半から出場しトライを挙げた中山
36分には中山律希(政経2=天理)が相手ディフェンスに走り込んでトライ。このトライを皮切りに勢いを付けた明大は、ラストワンプレーで大石がトライ。
「きつい時間帯でもチーム全体で勝つぞという意志を感じた」(大石)。最後の最後までチーム全体で勝ちを追い続ける姿勢がトライにつながった。最後は後半から入った池戸将太郎(政経2=東海大相模)がコンバージョンゴールを沈め、28−26と接戦を制した。
「日頃から積み重ねてきたフィットネスを生かすことができた」(左CTB/センター江藤良・文4=報徳学園)。春からフィットネスを重視して練習をしてきた明大。同点に追い付いた最後のトライもフィットネスの強さが生きたトライだった。
ラグビー関東大学春季大会2021 Aグループ
【ハイライト】明治大学 vs. 東海大学
「20分で2トライ取れたのは、自分たちが走り勝つことができたから」(右PR/プロップ大賀宗志・営3=報徳学園)。フィットネスの強さを武器に全力で80分間を戦い抜く。明大の高いスタンダードを土台に成長していく姿にさらなる期待がかかる。
春季大会全勝を果たした中にも課題は残った。今試合で取られたトライの4本中3本がモールによるトライ。「FWはモールを課題にしてファイトしていかなければいけない」(大石)。
また、今試合のテーマはアーリーファイトを掲げたが、東海大に前半連続で2トライを取られる形に。「相手より先に仕掛けることをテーマにしていたが、次の課題に残ってしまった」(大石)。
今週末はフィジカルを武器とする帝京大学との招待試合を控える明大。「自分たちから仕掛けていく」(大賀)。課題を修正し、帝京大にも勝ち星を挙げる。
文:内山嶺/写真:田中佑太(明大スポーツ新聞部)
明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
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