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ラグビー コラム 2021年5月7日

明治大学、新チーム始動。日本大学に競り勝ち、今週は流通経済大学と対戦。ラグビー関東大学春季大会

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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飯沼組の戦いが幕を開けた。2年ぶりの開催となった春季大会。5月2日(日)に明治大学の初戦が行われた。相手は昨年の全国選手権でも戦った日本大学。競り合う展開となったが、後半にかけて明大が逆転に成功。飯沼組の初陣を白星で飾った。

1トライの活躍をみせた松本純

両者一歩も譲らない試合だった。互いに1トライずつをあげ、5-5の同点で迎えた前半36分。明大は敵陣22m付近でのスクラムから素早いパス回しで展開し、右WTB(ウイング)松本純弥(政経4=佐賀工)がグラウンディング。「チーム全体で取ったトライだった」(松本純)。逆転に成功する。

しかし、前半終了間際に日大にトライを奪われ、同点で折り返す。さらに後半開始早々にもトライを決められ、再びリードを許した明大。

途中出場でチームを勢い付けた村上

だが、苦しい展開を控えメンバーが打開した。27分には交代直後の村上慎(商4=法政二)が相手ペナルティからの素早いリスタート、自ら持ち出しトライをあげる。「控えから勢いを付けられるよう準備していた」(村上)。齊藤誉哉(文3=桐生一)がコンバージョンキックを決め、19-19の同点に追いつく。

さらには今シーズンからCTB(センター)に取り組んでいる齊藤がビッグゲイン。最後はサポートに入った金昂平(政経1=大阪朝鮮)が大学公式戦初トライを決める。「良いサポートができた」(金昂)。明大の層の厚さを見せつけ逆転に成功。終了間際に日大の猛攻を受けるもリードを守り切り、春シーズン初戦を白星で飾った。

春に入部した1年生の活躍が光った試合だった。1年生で唯一スタメン出場を果たした右FL(フランカー)福田大晟(商1=中部大春日丘)。持ち味のタックルで活躍を見せ、チーム内のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選出された。

「自分の強みであるタックルを生かしていきたい」(福田大)。昨年度の主力が多く抜け、激戦が予想されるバックローのスタメン争いに殴り込みをかけた。

また、木戸大士郎(文1=常翔学園)もリザーブから登場し、計3人の1年生が紫紺デビュー。「プレーになったら学年は関係ないので、積極的にチャレンジしてほしい」(SH/スクラムハーフ飯沼蓮主将・営4=日川)。期待の1年生が明大に新たな風を巻き起こしそうだ。

ラグビー関東大学春季大会2021 Aグループ

【ハイライト】日本大学 vs. 明治大学

次戦の相手は流通経済大学。昨年度の関東大学リーグ戦では2位の強豪校だ。FW(フォワード)BK(バックス)ともにボールを縦横無尽に展開するダイナミックラグビーが持ち味のチーム。さらにセットプレーの強さも定評がある。

FW陣は昨年度から主力で出場していたLO(ロック)のタマ・カぺネ(4年)など、外国人選手を中心にフィジカルの強みが特徴だ。そのほかにも昨年度、1年生ながらスタメンで出場していたFL篠澤輝(2年)が注目選手として挙げられる。

ハーフ団は昨年度から出場しているSH野村悠(4年)とSO(スタンドオフ)荒木龍介(4年)が注目。BK陣はFB(フルバック)河野竣太(4年)など豊富なランナーが揃う。「強いランナーがいるのでしっかり止めて、自分たちのアタックに変えていきたい」(齊藤)。フィジカルの強い相手を止められるかが明大にとって勝負のカギになる。

勝って成長していくチーム。これが飯沼主将の考える理想のチームだ。「全員で課題を見つけて共通認識を持って、1試合ごとに成長していきたい」(飯沼)。勝って慢心せず、ひたむきに努力する。今年度初の試合で出た課題と収穫を糧にさらに成長した姿を見せられるか。流経大戦は5月9日(日)、八幡山グラウンドでキックオフを迎える。

文:牛嶋淳太郎/写真:内山嶺(明大スポーツ新聞部)

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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