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ラグビー コラム 2021年4月25日

【ハイライト動画あり】NECが終盤反撃するもサントリーが大勝で準々決勝へ。トップリーグプレーオフ2回戦

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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ジャパンラグビートップリーグは、先週から負けたら終わりのプレーオフトーナメントが始まり、4月24日(土)25日(日)は2回戦が行われた。24日(土)東京・秩父宮ラグビー場では、優勝候補のサントリーサンゴリアス(レッドカンファレンス1位)とNECグリーンロケッツ(ホワイト8位)が対戦した。

6度目の優勝を目指すサントリーは開幕から7戦全勝。レッドカンファレンス首位でプレーオフに進出を決めた。一方、NECはホワイトカンファレンスでは7戦全敗だったが、先週の1回戦で豊田自動織機シャトルズ(トップチャレンジ1位)に25-24と逆転勝ちし、2回戦に進出した。

サントリーのアタックをリードしたSOバレット

サントリーはリーグ最終戦からFW(フォワード)1名、BK(バックス)6名の先発を入れ替えた。SH(スクラムハーフ)流大と、現役オールブラックスのSO(スタンドオフ)ボーデン・バレットのハーフ団のコンビが先発に復帰した。

日本代表候補のサントリーFB尾崎

FWはPR(プロップ)森川由起乙、垣永真之介、HO(フッカー)中村駿太、FL(フランカー)小澤直輝、BKはキャプテンのCTB(センター)中村亮土、ルーキーの中野将伍、WTB(ウィング)江見翔太、FB(フルバック)尾崎晟也と日本代表候補に選出されたメンバーが名を連ねた。

リザーブにもやはり日本代表候補でルーキーのSH齋藤直人、元オーストラリア代表CTBサム・ケレビも控える。

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NECはキャプテンのSH中嶋大希と元イングランド代表のSOアレックス・グッドのハーフ団を中心に、FWにPR瀧澤直、HO川村慎らベテランが牽引。BKは1回戦でトライを挙げた、CTBベンハード・ヤンセヴァンレンスバーグと、元セブンズ日本代表のWTB後藤輝也と実力のある選手で構成された。

NECの元イングランド代表SOグッドもこれで見納め

両社とも港区に本社を置く「港区ダービー」にもなった一戦は、サントリーのバレット、NECのグッドという南半球、北半球、屈指の司令塔対決もファンの耳目が集まった。4,182人の観客が見守る中、午後2:30にキックオフされた。

前半は「アタッキングラグビー」を信条とするサントリーが猛攻を仕掛ける。2分、相手のボールをターンオーバーすると、左に展開し、最後はSOバレットが抜け出しトライを挙げ、7点を先制する。さらに6分、12分にもモールを起点にWTB江見翔太、NO8(ナンバーエイト)ショーン・マクマーントライを挙げて17-0とリードする。

今季初出場で2トライを挙げたサントリーWTB中鶴

22分、NECがサインプレーからSH中嶋大希が抜け出してトライを挙げたが、その後もサントリーがボールを継続し、アタックを仕掛ける。28分にラインアウトを起点に、WTB中鶴隆彰がトライを挙げて28-5とリードを広げる。

31分、NECのLOサム・ジェフリーズが危険なタックルによりレッドカードで退場となると、数的優位となったサントリーは33分、CTB中野将伍が抜け出しチャンスメイクし、最後は再びWTB中鶴がトライ。

38分には相手の反則からクイックタップを仕掛けて、ラックからPR森川由起乙が抜け出し、そのままトライを挙げた。サントリーが6トライを挙げて、前半を36-5と大きくリードした。

後半に入ると数的優位となったサントリーは攻撃の手を緩めず、2分にはペナルティトライを得て、3分にはSH流、8分にもモールを押し込んだ後、CTB中野がトライを挙げて、55-5として勝負を決めた。

BKも加わったモールからトライを挙げるNEC

それでもNECは諦めることなく攻め続け、SH中嶋がハットトリックを達成するなど、4トライを返し意地を見せたが、結局、後半も5トライのサントリーが76-31で快勝した。

終盤意地を見せたNECの浅野良太HC(ヘッドコーチ)は、「レッドカードで苦しい状況になってしまったことは残念な結果だったが、後半14人で立て直して、最後まで戦い続けてくれ、選手がNECプライドを見せてくれた」と選手たちを労った。

負けたがハットトリックを達成したNECキャプテンのSH中嶋

共同キャプテンのSH中嶋も「前半、レッドカードが出て非常に苦しい展開になったが、そういう中だからこそ、NECプライドが試される試合になった」。

トップリーグ プレーオフ2回戦

【ハイライト】サントリー vs. NEC

「自分を含めて、チームメンバーに誇りを持っていますし、落ち込む時期もあったが、途中からみんなで声掛け合って上を向いてプレーできて、どんどん良くなった」と振り返った。

快勝したサントリーのミルトン・ヘイグHCは、「前半の内容にはかなり満足している。フェーズを重ねてトライできた」と話した。

だが「後半も同じように得点を取れたシーンもあったが、ターンオーバーで相手にボールを与えたり、トランジションの反応が遅かったり、2試合連続30点以上与えてしまった。次のリコー戦に向けてポジティブに、ディフェンスを改善して臨みたい」と課題を口にした。

後半から出場したサントリーSH齋藤

CTB中村キャプテンは「勝利して優勝に向けて、1つクリアできて良かった」と語ったが、「点差が開いたこともありますが、集中力が切れた時間帯もあったし、テクニック不足もあります。原因は1つには限らないが、言い訳せずに、見つめ直してやっていきたい」と冷静に話した。

優勝に向けて1つ駒を進めたサントリーは5月9日(日)準々決勝、大分・昭和電工ドーム大分で、東芝ブレイブルーパスを降したリコーブラックラムズと戦う。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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