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ラグビー コラム 2021年4月11日

リーグ戦終了、サントリーとパナソニックが首位、神戸製鋼も無敗でトーナメントへ。トップリーグ最終節振り返り

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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2月20日(土)に始まったジャパントップリーグ。4月10日(土)11日(日)にリーグ戦の最終節となる第7節の8試合が行われた。

ホワイトカンファレンスはパナソニック ワイルドナイツ、そして神戸製鋼コベルコスティーラーズが負けなしの6勝1分となったが、勝ち点差でパナソニックが首位、2位が神戸製鋼、3位がNTTドコモレッドハリケーンズとなった。

レッドカンファレンスは7戦全勝のサントリーサンゴリアスが1位、2位にトヨタ自動車ヴェルブリッツ、3位にクボタスピアーズが入った。

ホワイトカンファレンスから見ていこう。10日(土)には3試合が行われた。勝ち点差で首位に立っていたパナソニックはホームの埼玉・熊谷ラグビー場にヤマハ発動機ジュビロを迎えた。

竹山晃暉のトライ

前半開始早々、パナソニックWTB(ウィング)竹山晃暉がトライを挙げると、CTB(センター)ディラン・ライリー、ハドレー・パークスもトライを挙げて、19-0とリードする。ヤマハ発動機もFB(フルバック)にサム・グリーンを投入し自陣からアタックすると、前半終了間際にWTBマロ・ツイタマが2トライを挙げて、12-21と追い上げる。

しかし後半、地力に勝るパナソニックが、MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に輝いたCTBライリーがさらに2トライを挙げ、ハットトリックを達成するなど、5トライを重ね、55-19で快勝。カンファレンス首位を決めた。

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大阪・東大阪市花園ラグビー場では3位のNTTドコモレッドハリケーンズと、2位の神戸製鋼戦が行われた。セットプレーで優位に立った神戸製鋼が攻める時間が長かったが、NTTドコモがSH(スクラムハーフ)のTJ・ペレナラを中心にゴール前で粘り、少ないチャンスで得点を挙げる。前半は14-13と神戸製鋼のリードで折り返した。

後半に入り、28分までにNTTドコモがPG(ペナルティゴール)や、FB(フルバック)のトム・マーシャルのトライで、26-19と逆にリードを奪う。その後、神戸製鋼もFB山中亮平のトライで同点に追いつくが、NTTドコモはPGを返して、29-26と再びリードする。

トップリーグ  第7節

【ハイライト】NTTドコモ vs. 神戸製鋼

だが、3点を追う神戸製鋼はラストプレーでモールを組み、最後は途中出場の新人HO(フッカー)松岡賢太(明治大学出身)がトライ。神戸製鋼が31-29で逆転勝利を収めた。神戸製鋼はカンファレンス2位となり、NTTドコモも7点差以内の敗戦で勝ち点を得たため、3位が決まった。

東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場では、ホームのリコーブラックラムズが日野レッドドルフィンズを迎えた。序盤、リコーが素晴らしい攻撃を見せ、2分にSO(スタンドオフ)アイザック・ルーカス、7分にWTBネタニ・ヴァカヤリア、15分にはモールから、新人のHO武井日向(明治大学出身)がトライを挙げ、19-0とリードする。

その後は日野が攻める時間帯が続いたが、リコーがディフェンスで粘り、前半終了間際にWTBヴァカヤリアがトライを挙げて29-0で前半を折り返す。後半は互いにトライを取り合う展開となったが、リコーがそのまま41-19で快勝。

MOMにはリコーのWTBヴァカヤリアが選ばれた。リコーは勝ち点17としてカンファレンス4位となった。日野はカンファレンス7位が決まった

11日(日)は1試合、熊谷ラグビー場でキヤノンイーグルスvs. NECグリーンロケッツが行われた。勝てば5位となるキヤノンが序盤から優位に立ち、モールからLOコーバス・ファンダイクがトライを挙げると、前半22分までに5トライを挙げて35-0とリードする。

さらに前半、移籍して初の試合となったNO8アマナキ・レレイ・マフィもトライを挙げて42-7で前半を折り返す。後半、NECに3トライ返されるが、キヤノンが途中出場のWTBホセア・サウマキの2トライなど5トライを挙げて、71-24で快勝。キヤノンがホワイトカンファレンス5位、NECが最下位となった。

ホワイトカンファレンス

◆第7節の試合結果
●NTTドコモ 29-31 神戸製鋼○ MOM:山下裕史
○パナソニック 55-19 ヤマハ発動機● MOM:ディラン・ライリー
○リコー 41-19 日野 MOM:ネタニ・ヴァカヤリア
○キヤノン 71-24 NEC MOM:南橋直哉

◆最終順位
1位 パナソニック 勝ち点31(6勝1分)
2位 神戸製鋼コ 29(6勝1分)
3位 NTTドコモ 17(4勝3敗)
4位 リコー 17(3勝4敗)
5位 キヤノン 16(3勝3敗)
6位 ヤマハ発動機 15(3勝4敗)
7位 日野 7(1勝5敗)
8位 NEC 1(7敗)

※3・4位は直接対決の結果
※キヤノン、日野は試合中止による勝ち点2が加わる

レッドカンファレンスでは10日(土)、福岡・ミクニワールドスタジアム北九州でHonda HEAT vs.三菱重工相模原の1試合が行われた。前半序盤は拮抗した展開が続いたが、前半16分、22分とHO呉季依典、ベテランCTB森川海斗がトライを挙げて、Hondaが14-0とリードする。

26分、途中出場で入ったばかりの三菱重工相模原SOローランド・アライアサが危険なプレーによりレッドカードで退場。その後は数的有利となったHondaの一方的な展開となる。FBマット・ダフィーがハットトリックを達成する活躍を見せ、9トライを重ねたHondaが、55-7で快勝。MOMにはキックパスに冴えを見せたHondaのSO呉洸太が選ばれた。

11日(日)は3試合が行われた。東大阪市花園ラグビー場では勝った方が2位となる1敗同士のトヨタ自動車ヴェルブリッツとクボタスピアーズが激突した。前半5分、クボタがモールからHOマルコム・マークスが先制トライを挙げると、すぐにトヨタ自動車もBK(バックス)で展開して、WTBヘンリー・ジェイミーがトライを挙げた。

16分、クボタはCTB立川理道のキックをCTBテアウパ シオネが押さえてトライを挙げて14-5とリードする。トヨタ自動車がPGを返し、8-14となった前半終了間際、クボタは2人が反則の繰り返しによりシンビンとなる。

数的有利となったトヨタ自動車は後半3分、FLフェツアニ ラウタイミがトライを挙げ、15-14と逆転に成功。しかし、PGを1本ずつ決めて迎えた24分、HOマークスのトライでクボタが24-18と逆転に成功する。

後半終了間際、クボタが敵陣に攻め込むもトライを挙げることができず、2度あったPGのチャンスも決めることができない。するとラストプレーで、トヨタ自動車が自陣から攻撃を継続。

最後は途中出場のFBチャーリー・ローレンスのオフロードパスを、WTB高橋汰地がトライ。ゴールをSOライオネル・クロニエが決めて、25-24で逆転勝利を収めた。勝利したトヨタ自動車が2位、クボタは3位となった。

駒沢オリンピック公園陸上競技場では、1位を決めているサントリーサンゴリアスと4位が決まっていたNTTコミュニケーションズシャイニングアークスが対戦した。

ハットトリック&MOMに輝いたサントリー江見

前半からアタッキングラグビーを信条とするサントリーが試合を優位に進めて、前半だけでWTB江見翔太がハットトリック、HO中村駿太が2トライを挙げて45-24と大きくリードする。

後半もHO中村が3本目のトライを挙げると、途中出場のSOボーデン・バレットもハットトリックを達成、さらに3月に早稲田大学を卒業したばかりのFL下川甲嗣もトライを挙げて、サントリーが94-31で快勝した。

ミクニワールドスタジアムでは宗像サニックスブルースと東芝ブレイブルーパスが対戦した。前半8分、スクラムを起点に東芝がLO小瀧尚弘が先制トライを挙げた後、膠着状態となる。

試合が動いたのは前半の終わり、35分、37分と宗像サニックスがFL金堂礼、CTBトニシオ・バイフのトライで逆転するが、40分、東芝はモールからPR平田快笙が押さえて、14-14の同点で折り返した。

後半はFWで優位にたった東芝のペースとなり、FLシオネ・ラベマイの2トライを含む5トライを挙げ、49-14で快勝した。勝利した東芝は5位となり、負けた宗像サニックスは最下位となった。

レッドカンファレンス

◆第7節の試合結果
○Honda 55-7 三菱重工相模原● MOM:呉洸太
○トヨタ自動車 25-24 クボタ● MOM:WTB高橋汰地
○サントリー 94-31 NTTコミュニケーションズ● MOM:江見翔太
●宗像サニックス 14-49 東芝◯ MOM:高橋昴平

◆最終順位
1位 サントリー 勝ち点34(7勝)
2位 トヨタ自動車 28(6勝1敗)
3位 クボタスピアーズ 25(5勝2敗)
4位 NTTコミュニケーションズ 17(3勝1分3敗)
5位 東芝 16(3勝4敗)
6位 Honda 6(1勝6敗)
7位 三菱重工相模原 6(1勝1分5敗)
8位 宗像サニックス 5(1勝6敗)

※6・7位は直接対決の結果

リーグ戦個人タイトル

10トライ目を挙げてトライ王に輝いたリー

◆最多トライゲッター:10トライ
・WTBテビタ・リー(サントリー)初受賞
・WTBマロ・ツイタマ(ヤマハ発動機)初受賞

◆得点王:128得点(6トライ/37ゴール/8PG)
・SOボーデン・バレット(サントリー)初受賞

◆ベストキッカー:キック成功率87.5%
・SO田村優 (キヤノン)初受賞

プレーオフトーナメント

◆1回戦の組み合わせ

4月17日(土)
12:00 豊田自動織機 vs. NEC @花園
14:00 三菱重工相模原 vs. コカ・コーラ @パロマ瑞穂

4月18日(日)
12:00 宗像サニックス vs. 近鉄 @秩父宮
14:00 清水建設 vs. 日野 @京都たけびし

◆2回戦の組み合わせ

4月24日(土)
12:00 東芝 vs. リコー @パロマ瑞穂
12:00 クボタ vs. ヤマハ発動機 @江戸川
14:30(三菱重工相模原とコカ・コーラの勝者)vs. 神戸製鋼 @花園
14:30 サントリー vs.(NECと豊田自動織機の勝者)@秩父宮

4月25日(日)
12:00 Honda vs. NTTドコモ @パロマ瑞穂
12:00 NTTコミュニケーションズ vs. キヤノン @江戸川
14:30(宗像サニックスと近鉄の勝者)vs. パナソニック @花園
14:30 トヨタ自動車 vs.(日野と清水建設の勝者)@秩父宮

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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