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ラグビー コラム 2021年3月25日

4連覇を狙う桐蔭学園を始め、優勝候補が順当に勝利。全国高校選抜ラグビー大会1回戦

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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4連覇を目指す桐蔭学園は大勝

3月25日(木)、埼玉・熊谷スポーツ文化公園ラグビー場などで22回目を迎える「選抜」こと、全国高校選抜ラグビー大会が開幕し、全国のブロック予選などを勝ち抜いた32校が1回戦を戦い、ベスト16が出揃った。

熊谷ラグビー場Bグラウンドでは1回戦の6試合が行われた。第1試合は石見智翠館(島根)と日本航空石川(石川)が対戦し、前半から石見智翠館がFL(フランカー)山添奏楽、グアイニ譲二(ともに2年)ら、FW(フォワード)陣で3トライを上げて21-0とリードした。後半も石見智翠館が4トライを重ねて48-7で快勝した。

國學院栃木が洛北を圧倒

第2試合は洛北(京都)と國學院栃木(栃木)が相まみえた。花園常連の國學院栃木が展開力も、FW(フォワード)の力強さでも上回り、キャプテンLO(ロック)白石和輝(2年)の2トライを含む、12トライで82-8と圧倒した。

第3試合は優勝候補の東福岡(福岡)が黒沢尻北(岩手)の挑戦を受けた。東福岡はWTB(ウィング)上嶋知也(1年)の2トライなどで、22-7とリードして後半を折り返した。後半も東福岡が7トライの猛攻を見せ、67-12で快勝した。

第4試合は松山聖陵(愛媛)と早稲田実業(東京)が対戦した。前半は12-7とクロスゲームとなったが、後半、松山聖陵がWTB山下新太(1年)らの3トライで突き放し、31-12で勝利した。

この日の最終試合となった第6試合の読谷(沖縄)vs.茗渓学園(茨城)戦は、茗渓学園がSH(スクラムハーフ)高橋佑太朗(2年)を中心にテンポ良く攻め込み前半から5トライを重ねて、後半もさらに5トライを加えて64-0で完封勝ちした。

初出場の佐沼も1トライを返す

第5試合は関西王者の常翔学園(大阪)が初出場の佐沼(宮城)のチャレンジを受けた。常翔学園は前半からFL林ジュリらが7トライを挙げて43-0折り返した。後半、佐沼も1トライを返したが、終わって見ればと常翔学園が60-7で大勝した。

◆熊谷ラグビー場Bグラウンド 試合結果

◯石見智翠館(島根)48-7 日本航空石川(石川)●
●洛北(京都)8-82 國學院栃木(栃木)◯
◯東福岡(福岡)67-14 黒沢尻北(岩手)●
◯松山聖陵(愛媛)31-12 早稲田実業(東京)●
◯常翔学園(大阪)60-7 佐沼(宮城)●
●読谷(沖縄)0-64 茗溪学園(茨城)◯

初出場の明和県央は初戦敗退

Cグラウンドでは1回戦5試合が行われた。第1試合では大阪桐蔭(大阪)が初出場の明和県央(群馬)と対戦した。FW、BKとのに前に出てFL吉永慶次朗(2年)のハットトリックを含む11トライを重ねて75-0で大勝した。

第2試合は長崎北陽台(長崎)と仙台育英(宮城)が激突した。長崎北陽台はFL相川義学(2年)の先制トライを皮切りに前半は5トライ、後半は2トライを重ね、48-0と無失点で勝利した。

第3試合は4連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)と高鍋(宮崎)が対戦した。ともに展開力が持ち味のチームだが、昨年度の花園で優勝した桐蔭学園がSH(スクラムハーフ)小山田裕悟(2年)のハットトリックを含む、13トライを挙げて85-0で勝利し、強さを見せた。

京都成章が順当に勝ち上がり

第4試合は昨年度の花園準優勝の京都成章(京都)と札幌山の手(北海道)が対戦。WTB倉田渉、キャプテンSO(スタンドオフ)大島泰真(ともに2年)がトライを挙げて前半は21-0で折り返した。後半も京都成章が5トライを加えて52-7で勝利した。

伝統校の対戦は天理に軍配

第5試合は天理(奈良)と秋田工業(秋田)の伝統校が激突した。なかなか試合は動かなかったが、前半17分、21分に天理のWTB田仲功栄(1年)が連続トライを挙げて天理が17-0で折り返した。後半、天理はもう1トライを加えて24-0。秋田工業も試合終了間際に2トライを挙げる意地を見せたものの、天理が24-12で勝利した。

◆熊谷ラグビー場Cグラウンド 試合結果

◯大阪桐蔭(大阪)75-0 明和県央(群馬)●
◯長崎北陽台(長崎)48-0 仙台育英(宮城)●
◯桐蔭学園(神奈川)85-0 高鍋(宮崎)●
◯京都成章(京都)52-7 札幌山の手(北海道)●
◯天理(奈良)24-12 秋田工業(秋田)●

補助陸上競技場でも5試合が行われた。第1試合は大分東明(大分)と流通経済大柏(千葉)と、昨年度の花園でベスト16とベスト8に進出した強豪同士が対戦。前半は流通経済大柏のFL中川功己(1年)が2トライを挙げる活躍を見せて22-7で折り返した。

接戦を制したのは流経大柏

後半は大分東明が、NO8(ナンバーエイト)ダウナカマカ・カイサ(1年)がトライを挙げるなどして、22-25と3点差で追い上げる。試合終了間際、大分東明がゴール前でチャンスを得たが、流通経済大柏がターンオーバーから切り返して、FB(フルバック)青木鴻志(2年)がトライを挙げ30-22と逃げ切った。

第2試合は昨年度の花園ベスト8の中部大春日丘(愛知)に、2回目の出場の地元チームである熊谷工業(埼玉)が挑んだ。試合は地力に勝る中部大春日丘が、LO物部耀大朗(1年)らのトライで19-7と折り返す。後半も中部大春日丘ペースは変わらず、3トライを重ねて中部大春日丘が38-7で勝利した。

第3試合は佐賀工業(佐賀)と函館ラ・サール(北海道)が対戦した。佐賀工業が前半から主導権を握り、キャプテンNO8永池海音(2年)のハットトリックなど、12トライの猛攻を見せて80-0で大勝した。

初出場の開志国際は初戦敗退

第4試合は優勝候補の一角、東海大大阪仰星(大阪)が、初出場の開志国際(新潟)のチャレンジを受けた。試合は接点、セットプレーで上回る東海大大阪仰星のペースとなり、前半は6トライ、後半は7トライを挙げて81-0で快勝した。

第5試合は朝明(三重)と日川(山梨)が対戦した。前半はSO内山陸(1年)の活躍もあり、朝明が19-7とリードして折り返すと、後半も内山がトライを挙げ、26-7までリードを広げる。日川もWTB三富翔之介(2年)らのトライで追い上げを見せたが、終わってみれば朝明が33-26で逃げ切った。

◆熊谷スポーツ文化公園補助陸上競技場 試合結果

●大分東明(大分)22-30 流経大柏(千葉)◯
◯春日丘(愛知)38-7 熊谷工業(埼玉)●
◯佐賀工業(佐賀)80-0 函館ラサール(北海道)●
◯東海大大阪仰星(大阪)81-0 開志国際(新潟)●
◯朝明(三重)33-26 日川(山梨)●

1回戦16試合で大きな波乱はなく、前人未踏の4連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)、東福岡(福岡)、常翔学園、東海大大阪仰星(ともに大阪)など優勝候補の強豪は実力を見せて勝ち上がった。また、開志国際(新潟)、佐沼(宮城)、明和県央(群馬)、読谷(沖縄)の初出場4校は白星を挙げることができなかった。

3月26日(金)は2回戦8試合と、1回戦敗者同士の「コンソレーション」と呼ばれる敗者戦の8試合も行われる。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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