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ラグビー コラム 2021年3月22日

冬の「花園」を沸かせた選手たちが、春の「熊谷」に集結。全国高校選抜ラグビー大会注目選手紹介

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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3月25日(木)から31日(水)にかけて、今年も熊谷スポーツ文化公園で、22回目となる「選抜大会」こと、全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会が行われる。

当然、年末から1月にかけて「花園」こと、全国高等学校ラグビーフットボール大会で活躍した1~2年生が優勝候補、強豪チームの主力となるだろう。それでは花園で活躍し、選抜大会でも活躍が期待されている有力選手を紹介していきたい。

1年生ながら優秀選手に選ばれた桐蔭学園FB矢崎

まず、選抜大会の4連覇がかかる、昨年度の花園を制した桐蔭学園(神奈川)の選手から見ていこう。最注目のランナーは花園で1年生ながら、FB(フルバック)としてしなやかな走りでエース級の活躍を見せ、優勝に貢献したFB矢崎由高(1年)だ。

準決勝では後半だけでハットトリックを達成し、同校の先輩である日本代表FB松島幸太朗を彷彿とさせるプレーで「松島2世」の呼び声高く、大会終了後、1年生ながら3年生に交じって30名の大会優秀選手にも選ばれた逸材だ。

矢崎は大阪・吹田ラグビースクール出身で、ボールをワイドに動かす展開ラグビーが自分に合っていると桐蔭学園に進学を決めたという。予選決勝ではWTB(ウィング)としてプレーしていたが、15番をつけて花園で一気にブレイク。選抜でも1年生ながら、そのランでチームのアタックをリードするはずだ。

正確なキックが持ち味の桐蔭学園SO今野

他にも桐蔭学園には、矢崎だけでなくスピードランナーのWTB松田怜大(1年)がおり、さらに花園ではWTBとして出場していたが、選抜ではSO(スタンドオフ)としての活躍が期待される正確なプレースキックが持ち味の今野椋平(2年)もいる。神奈川県予選、関東大会が開催されなかったハンデをバネに今年も優勝を狙う。

1年生ながら準優勝に貢献した京都成章PR森山(1年)

さらに花園で初めて決勝に進出し惜しくも準優勝だった京都成章(京都)には、FB矢崎同様に、1年生ながら優秀選手に選ばれたPR(プロップ)森山飛翔がボールキャリアーとスクラムで強さを発揮するはずだ。他にも、FBでもプレーし、キックのゲームコントロールが冴えたSO大島泰真(2年)、力強いランが持ち味のWTB倉田渉(2年)がおり、選抜大会での初優勝を目指す。

東福岡の中心選手、CTB平

もちろん、過去最多の5回の優勝を誇る、花園ベスト4の東福岡(福岡)も優勝候補の1つだ。花園の優秀選手賞に選ばれた、ゲームコントロールに長けたSO楢本幹志朗、縦へ突破で花園を沸かせたCTB(センター)平翔太(ともに2年)らは、今年もBK(バックス)の中心選手としてチームを牽引するはずだ。

FW(フォワード)では、バックローのFL(フランカー)大西一平、NO8(ナンバーエイト)茨木颯の2人、PRでは西野帆平(いずれも2年)が花園同様、存在感を示すはずだ。

東海大大阪仰星の新主将に就任した薄田

花園では準々決勝で東福岡に引き分けた東海大大阪仰星(大阪)も実力は十分であり、選抜大会で3度目の優勝を目指す。花園の優秀選手賞に選ばれた、突破力に長けたNO8薄田周希(2年)がキャプテンに就任し、他にもFWはLO(ロック)楠田知己、HO(フッカー)垣田基樹(ともに2年)らがいる。

BKにはともに兄が同校で活躍し、現在は社会人で活躍するSO/CTB野中健吾、WTB/FB中俊一朗(ともに2年)らがチームを引っ張る。なお、東海大大阪仰星は、近畿大会では準決勝に進んだが棄権している。

攻撃的なゲームメイクをする常翔学園SO仲間

19年ぶり、大阪工大高から校名が変わってから初めて近畿大会を制した常翔学園(大阪)も優勝争いに関わってくるだろう。チームをコントロールするのは1年から活躍しているSO仲間航太(2年)だ。SH(スクラムハーフ)としてプレーできる視野の広さも持ち、パスだけでなくランにも長けた攻撃的な司令塔だ。

流通経済大柏で1年からレギュラーの小澤と中川

他にも1~2年生が7人もいながら花園ベスト8に進んだ流通経済大柏(千葉)はPR土屋英慈、SO/CTB蓬田雄(ともに2年)の2人が共同キャプテンに就任し、1年生ながら副将に就任したFL/NO8小澤天、同じく1年のLO(ロック)中川功己も接点で身体を張っておりチームの中核を成す。

「姫野2世」の呼び声も高い中部大春日丘1年生の物部

花園で初のベスト8に入った中部大学春日丘(愛知)もWTB/FB相澤俊弥、小池陽翔(ともに2年)、さらに身長191cmの大型LOで「姫野2世」とも呼ばれる物部耀大朗、CTB関口流瑞(ともに1年)と花園では1~2年が躍動した。その経験を糧に選抜大会でも上位進出を目指す。

伝統的に展開ラグビーを標榜している茗溪学園(茨城)はSH高橋佑太朗、SO黒川和音の2年生ハーフ団ゲームを動かし、日川(山梨)には明治大学の主将に就任した飯沼蓮の弟・暖(1年)が、兄と同じSHとしてプレーしている。

國學院栃木(栃木)はSO伊藤龍之介とWTB青柳潤之介の1年生の2人はチームの中軸だ。仙台育英(宮城)にはボールキャリアーに長けたLO最上太尊(2年)、ニュージーランド出身のCTBトマス・ダリエス(2年)の突破力に期待がかかる。

花園には出場しなかったが、優勝経験のある大阪桐蔭(大阪)と天理(奈良)もともに実力は十分。選抜大会では、花園でも活躍した若き選手たちのさらなる成長に注目してみればより一層楽しみが増えるはずだ。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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