人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2021年3月19日

トップチャレンジは佳境!全勝の近鉄が本拠地でコカ・コーラと激突!

ラグビーレポート by 多羅 正崇
  • Line

トップリーグ(TL)の2部に相当する「トップチャレンジリーグ(TCL)」は順位決定戦に突入する。

3月20日(土)は、順位決定戦第1節の2試合が、近鉄の本拠地、東大阪市花園ラグビー場で行われる。

第1試合は清水建設×豊田自動織機。そして第2試合は、Aグループを首位通過(3戦全勝)した近鉄が、Bグループ2位(3勝1敗)だったコカ・コーラを迎え撃つ。

近鉄にとって、本拠地・花園での有観客試合は今シーズン初となる。

しかも順位決定戦の結果は、TLC上位4チーム(近鉄、豊田自動織機、清水建設、コカ・コーラ)が参加する4月17日(土)開幕のプレーオフ組分けに関わる。是が非でも勝利を掴みたいところだ。

近鉄は2017年度以来となる1部参戦を目指している。阪神地域は18年度王者の神戸製鋼に加え、今季はNTTドコモが好調だ。ここに近鉄を加えたハイレベルな三つ巴が1部リーグで実現すれば楽しみだ。

近鉄は18年より指揮官を務める有水剛志HC(ヘッドコーチ)のもと、今季リーグ戦は初戦から清水建設(70-33)、栗田工業(52-11)、釜石シーウェイブス(36-15)と3連勝。

昨年末にリコーに完封負け(0-36)を喫した練習試合から見事に立て直し、力強いプレーを見せている。セットピースは安定し、ディフェンスは堅固だ。

そして世界経験値を誇るハーフ団、SHウィル・ゲニア、SOクエイド・クーパーが躍動感溢れるアタックを演出する。豪州代表キャップ数は2人合わせて180だ。

近鉄スターティングメンバー

看板ハーフ団はコカ・コーラ戦でも先発するが、ゲーム主将は20年のサンウルブズで活躍したLOマイケル・ストーバークが務める。「トンプソン2世」と呼ばれ、日本代表入りを期待されている逸材だ。

両フランカーもトッププレイヤーだ。同志社大出身のFL野中翔平は攻守にハードワークする25歳。リーダーシップにも優れる期待のバックローワーだ。

そして7番を背負うFLジェド・ブラウン。代表歴こそないが、スーパーラグビーのクルセイダーズ、ブルーズに所属した経験を持つ30歳は、馬車馬のように働くタフガイだ。

そして近鉄で公式戦初先発を飾るFB竹田宜純(御所実-帝京大-トヨタ自動車)はやはり注目。

御所実の竹田寛行監督の三男は20年、トヨタ自動車を退部してサンウルブズへ。コロナ禍でリーグが中止になったが、新天地は近鉄に決まった。

スキルフルなマルチプレイヤーで、ユーティリティ性に優れるが、土曜日は15番を背負って花園に立つ。

コカ・コーラスターティングメンバー

そして花園に乗り込むコカ・コーラ。

18年度にTCLに降格して翌19年度は3位。元日本代表監督としても知られる向井昭吾部長兼監督のもと、今シーズンは開幕からマツダ(39-8)、九州電力(35-0)、中国電力(49-12)と3連勝。

豊田自動織機戦で初黒星(19-39)を喫したが、スピーディーなワイド攻撃は迫力十分。セットプレーも力強い。

キャプテンは専修大卒のLO西村龍馬。宮崎・高鍋高出身の25歳は、190cm100kg超の体格ながら豊富な活動量でブレイクダウン、ボールキャリーで仕事をし続ける。

近鉄戦でロックコンビを組むのは10歳上の35歳、7人制日本代表のレジェンド、桑水流裕策。副将を務めるNZ出身のNO8ジョセフ・トゥペは危険なキャリアーだ。

注目はワイド展開を機能させる立正大卒のルーキー司令塔、SO今泉仁。

168cmと小柄なゲームコントローラーだが、ディフェンスでは大柄なFWも止める強烈タックルを見せ、アタックでは強い足腰で突進も。マツダ戦では独走トライも決めた。秋田・男鹿工卒の注目プレイヤーだ。

そんなSO今泉とハーフ団を組むのが、20年のサンウルブズに参加したSH木村貴大。主将を務めた東福岡で日本一を経験し、筑波大でフランカーから現職のスクラムハーフに転向。存在自体で士気を上げるムードメーカーがどんなプレーを見せるのか。

コカ・コーラは運動量豊富なフロントロー(PR田中智広、HO原山光正、PR日比野壮大)、得点機を創り出すビッグヒッター、CTBトゥクフカ トネにも注目したい。

輝くタレントが揃っている両軍の激突は3月20日(土)午後1:50よりJ SPORTSオンデマンド限定でLIVE配信される。

TLチームを撃破する下克上へ向け、両軍は虎視眈々。まずは順位決定戦で勝利を積み重ねたい。聖地・花園でファンを魅了するのはどちらか。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ