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ラグビー コラム 2021年3月7日

開幕3連勝はサントリー、クボタ、トヨタ自動車、パナソニック、神戸製鋼、NTTドコモの6チーム。トップリーグ第3節の振り返り

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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2月20日(土)に始まったトップリーグは、早くも3節目を迎えて、3月6日(土)には全国各地で8試合が行われた。

ホワイトカンファレンスでは優勝候補の神戸製鋼、パナソニック、そして「台風の目」となりつつあるNTTドコモが開幕から3連勝を達成。レッドカンファレンスでは優勝候補のサントリー、トヨタ自動車、そしてクボタが開幕3連勝とした。

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まずはホワイトカンファレンスの試合を見ていきたい。ディフェンディングチャンピオンの神戸製鋼コベルコスティーラーズは、兵庫・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で日野レッドドルフィンズのチャレンジを受けた。

試合は前半からホームの神戸製鋼が圧倒。CTB(センター)アタアタ・モエアキオラ、NO8(ナンバーエイト)ナエアタ ルイ、WTB(ウィング)山下楽平の3人が2トライを挙げる活躍を見せ、8トライを挙げた神戸製鋼が52-7で快勝し、開幕3連勝を達成した。

MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)にはWTB山下が選出。3トライ差以上の勝利でボーナスポイントも得た神戸製鋼が、勝ち点5を加えて勝ち点を14に伸ばした。

大分・昭和電工ドーム大分では、優勝候補のパナソニック ワイルドナイツキヤノンイーグルスの挑戦を受けた。開幕から状態のいいパナソニック、序盤はPG(ペナルティゴール)で得点を重ねる固い試合運び。その後はキャプテンHO(フッカー)坂手淳史がトライを挙げ、前半を11-0で折り返した。

後半もパナソニックが優位に進め、WTB福岡堅樹らが5トライを重ね、47-0で快勝し、開幕3連勝を達成。MOMには後半から出場しトライも挙げたPR(プロップ)ヴァルアサエリ愛が選ばれた。3トライ差のボーナスポイントも得たパナソニックが勝ち点5を加えて、勝ち点を15として首位をキープした。

今季、初先発でMOMに輝いたヤマハFB五郎丸

前節敗れた強豪のヤマハ発動機ジュビロは、東京・秩父宮ラグビー場でNECグリーンロケッツと対戦した。先制されたものの、ヤマハ発動機は今年初出場のFB(フルバック)五郎丸歩のキックを軸に相手陣で戦い、絶好調のWTBマロ・ツイタマ、FB五郎丸らのトライで26-7とした。NECも前半終了間際に2トライを加えて、26-19とヤマハ発動機の5点リードで前半を折り返した。

トップリーグ 第3節

【ハイライト】NTTドコモ vs. リコー

後半もやはりスクラム、モールで優勢だったヤマハ発動機ペースで試合は進み、5トライを加えたヤマハ発動機が59-31で勝利した。ボーナスポイントも得たヤマハ発動機は勝ち点を11に伸ばした。MOMには15得点を挙げたFB五郎丸が選ばれ、「(秩父宮ラグビー場での)リーグ戦は今日だけなので、プレーオフトーナメントで勝ち上がって、またここで試合をしたい」と意気込んだ。

大阪・花園ラグビー場では開幕から連勝のNTTドコモレッドハリケーンズと、前節、接戦を制したリコーブラックラムズが激突。拮抗した試合となり、前半はNTTドコモが7-5とリードして折り返した。

後半は20分までにNTTドコモが、2019年ワールドカップの優勝に貢献した南アフリカ代表のWTBマカゾレ・マピンピのトップリーグ初トライなど、2トライで17-5とリードを広げる。しかし、リコーも粘りを見せて、SH(スクラムハーフ)高橋敏也らの2トライで17-17と同点に追いつく。

だが、ロスタイム。ホームのNTTドコモがWTBマピンピのランでゲインし、最後はフォローしたSHのTJ・ペレナラが左隅に飛び込み、22-17で劇的な勝利。開幕3連勝を達成した。

MOMにはNTTドコモのCTBパエア ミフィポセチが選ばれた。3連勝したドコモは勝ち点を12に伸ばした。リコーも7点差以内の敗戦でボーナスポイントを得て、勝ち点を5とした。

ホワイトカンファレンスはパナソニック、神戸製鋼、NTTドコモが開幕3連勝を飾り、3試合すべてで3トライ差以上のボーナスポイントを得ているパナソニックが首位に立っている。

◆ホワイトカンファレンス 第3節結果

○神戸製鋼(勝ち点14) 52-7 日野(0)●MOM:WTB山下楽平
●キヤノン(1) 0-47 パナソニック(15)○MOM:PRヴァルアサエリ愛
●NEC(0) 31-59 ヤマハ発動機(11)○MOM:FB五郎丸歩
○NTTドコモ(12) 22-17 リコー(5)●MOM:パエア ミフィポセチ

続いてレッドカンファレンスを見ていこう。優勝候補のサントリーサンゴリアスは、山梨・JITリサイクルインクスタジアムで宗像サニックスブルースと対戦した。

ともにボールの展開力に長けたチームだったが、やはりサントリーが前半から試合を優位に進め、現役オールブラックスのSO(スタンドオフ)ボーデン・バレットらが6トライを挙げ、40-3で前半を折り返した。

後半もサントリーが5トライの猛攻を見せ、75-10で快勝した。MOMはサントリーのSOバレットが選ばれた。ボーナスポイントも得たサントリーは開幕3連勝を達成して、勝ち点を15とした。

トップリーグ初先発のマイケル・フーパー

連勝中のトヨタ自動車ヴェルヴリッツは、ホームの愛知・瑞穂ラグビー場で、同じ東海地方のチームであるHonda HEATと対戦した。フィジカルで勝るトヨタ自動車が前半は初先発のオーストラリア代表主将でもあるFL(フランカー)マイケル・フーパーの活躍もあり、FBウィリー・ルルーらの4トライで26-3と前半はリードして折り返した。

後半12分、HondaのHO呉季依典がレッドカードで一発退場となり、数的有利となったトヨタ自動車3トライを重ねて45-3で快勝し、開幕3連勝を達成した。ボーナスポイントも得たトヨタ自動車は勝ち点を14に伸ばした。

東京・江戸川陸上競技場では、クボタスピアーズNTTコミュニケーションズシャイニングアークスが激突した。両チームともに練習場を千葉に構える「千葉ダービー」となった。

試合は序盤からクボタが優位に進めて、WTBタウモハパイ ホネティ、HOマルコム・マークスのトライでリードするが、後半36分にNTTコミュニケーションズもCTBシェーン・ゲイツがトライを決めて15-10とクボタのリードで折り返す。

後半も20分までにクボタのWTBタウモハパイが2トライを重ね、ハットトリックを達成するなどチャンスにしっかり得点に結びつけて34-17とリードする。しかし31分、そのWTBタウモハパイがレッドカードで一発退場。数的有利となったNTTコミュニケーションズがLO(ロック)中島進護らのトライで追い上げるが、試合はそのままクボタが34-24で勝利した。

MOMにはモールで強さを見せたクボタのHOマークスが選ばれた。開幕3連勝のクボタは勝ち点を14に伸ばした。

岩手・釜石鵜住居復興スタジアムでは、2節で初勝利を挙げた三菱重工相模原ダイナボアーズと、連敗中の東芝ブレイブルーパスが対戦した。前半12分、CTBセタ・タマニバルがトライを挙げると一気に東芝のペースとなり、さらに3トライを重ねて前半は29-0で折り返した。

後半も東芝の優位は変わらず、WTB松延泰樹、そして途中出場のルーキーFL佐々木剛(大東文化大学出身)がそれぞれ2トライを挙げた。結局、9トライを重ねた東芝が58-7で快勝し、今季、初勝利を挙げた。MOMには東芝のSOジャック・ストラトンが選ばれた。

レッドカンファレンスはサントリー、トヨタ自動車、クボタが開幕から3連勝を飾り、全試合でボーナスポイントも得ているサントリーがトップに立っている。

◆レッドカンファレンス 第3節結果

○サントリー(勝ち点15) 75-10 宗像サニックス(1)●MOM:SOボーデン・バレット
○トヨタ自動車(14) 45-3 Honda(0)●MOM:FBウィリー・ルルー
○クボタ(14) 34-24 NTTコミュニケーションズ(5)●MOM:HOマルコム・マークス
●三菱重工相模原(4) 7-58 東芝(6)○MOM:SOジャック・ストラトン

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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