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ラグビー コラム 2021年3月4日

負けられぬライバル対決!クボタとNTTコムの「千葉ダービー」は激闘必至!トップリーグ2021

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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日本最高峰「トップリーグ」には、お互いを強烈に意識するダービーマッチがある。

サントリーと東芝による「府中ダービー」。リコーとキヤノンによる「事務機ダービー」・・・。

3月6日(土)の「トップリーグ2021」第3節、東京・江戸川区陸上競技場で実現したクボタ×NTTコミュニケーションズによる「千葉ダービー」もそのひとつだろう。

今回のホームチームは、千葉・船橋市を拠点とする2勝(総勝点10)のクボタだ。

先週の第2節東芝戦を見て、「クボタ強し」の印象を抱いたファンも多いのではないか。

伝統的にフィジカル・バトルを武器とする東芝と真っ向勝負し、結果的に攻守で上回った。

モールの攻防もパワフルで、後半25分過ぎまでスコアは32-0というワンサイド・ゲーム。39-7で完勝したのだ。

ビジターとなるのは、千葉・浦安市を拠点としている1勝1敗(総勝点5)のNTTコミュニケーションズだ。

先週の第2節トヨタ自動車戦では自陣での反則も響き、29-47で今季初黒星を喫した。

フィジカル勝負で劣勢を強いられる場面もあり、フィジカル・バトルを得意とするクボタとの勝負には課題克服が懸かる。

フィジカル勝負の行方が大きな焦点だろう。激戦は必至だ。

クボタスターティングメンバー

両軍の先発メンバーが発表されており、ホームのクボタは先週から先発4人(FW2人、BK2人)を変更。

注目は先週のリザーブから繰り上がり、トップリーグ初先発を飾るSO岸岡智樹。2019年の早大で優勝を経験したゲームメイカーだ。

ここまで2試合で先発のオーストラリア代表SOバーナード・フォーリーはリザーブに入っており、10番を託された格好。広い視野から妙手を連発する司令塔は、一体どんなプレーを見せるのだろうか。

さらには千葉出身のLO青木祐樹、3月14日に38歳の誕生日を迎えるNO8バツベイ シオネ、19年W杯NZ代表のCTBライアン・クロッティも先発に繰り上がった。

スクラム戦も注目点のひとつだ。クボタは猛タックラーのPR海士広大、ボールハンターでもある南アフリカ代表のHOマルコム・マークス、猛者のPR北川賢吾がFW第1列だ。

特にHOマークスは昨季までNTTコミュニケーションズに所属しており、元チームメイトとの対決となる。

主将の立川理道が欠場のため、ゲーム主将は19年W杯日本代表の“ザ・タフガイ”、FLピーター・ラピース・ラブスカフニが務める。

NTTコミュニケーションズスターティングメンバー

一方のNTTコミュニケーションズは先週から先発を5人変更(FW2人、BK3人)。全員が今季初先発という布陣だ。

弾性に富んだキャリーも見せる2年目のHOセコナイア・ポレ、ディフェンスでの活躍が期待される元慶大主将のLO佐藤大樹。

筑波大卒で2年目のSO前田土芽も10番としてはリーグ戦初先発。これまでセンターとしてキャリアを重ねており、守備力はスタンドオフとしては段違いだ。

注目は今季初先発のCTBシェーン・ゲイツ。19年W杯日本代表の候補だったが怪我に泣き、満を持しての登場となる。そして元クボタ選手の父(ソロモナ・バートロケ)を持ち、釜石でもプレーしたトロケ マイケルが14番を背負う。

ホームのクボタはセットピース(スクラム、ラインアウト)の安定からリズムを刻み、接点勝負で上回りたいところだろう。

NTTコミュニケーションズはボールを大きく動かすワイド攻撃が代名詞だが、開幕節ではブレイクダウン周辺を重点的に攻めるなど手数の多さを示した。多彩なアタックにも期待したい。

ホワイトカンファレンス第3節「クボタスピアーズ×NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス」は3月6日(土)午前11:50からJ SPORTS 1で生放送、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

見どころは満載。負けられぬダービーマッチを制するのはどちらか。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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