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ラグビー コラム 2021年3月1日

ホームのHondaが奮闘するもサントリーが開幕連勝。トップリーグ第2節

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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Hondaのホーム、鈴鹿で開催

2月20日(土)に開幕したジャパンラグビートップリーグ。2月28日(日)、三重・鈴鹿市の三重交通G・スポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場では、レッドカンファレンスの一戦、Honda HEATサントリーサンゴリアスの試合が行われた。

Hondaは黒星を喫した開幕戦のNTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦から、FW(フォワード)とBK(バックス)の先発をそれぞれ1名ずつ変更。

2019年ワールドカップ日本代表PR(プロップ)の具智元、南アフリカ代表でワールドカップ優勝に貢献したLO(ロック)フランコ・モスタート、キャプテンのFL(フランカー)小林亮太、オールブラックス経験のあるFB(フルバック)マット・ダフィーらが先発した。

一方、連勝を狙うサントリーは、三菱重工相模原ダイナボアーズ戦から、FWは4名、BK3名と大幅に入れ替えて臨んだ。FWではワールドカップメンバーのHO(フッカー)北出卓也、日本代表経験のあるFLツイ ヘンドリックと、西川征克らが先発した。

BKではルーキーのSH(スクラムハーフ)齋藤直人(早稲田大学出身)が初先発し、現役オールブラックスのSO(スタンドオフ)ボーデン・バレットとコンビを組んだ。CTB(センター)はキャプテンの日本代表の中村亮土と元ワラビーズのサム・ケレヴィがコンビを組んだ。

今年唯一のホームゲームとなったHondaは、キャプテンのFL小林亮太が「グラウンドに入った瞬間に、チームカラーの赤がいっぱい見えたので力になった」という言葉通り、試合開始早々ボールをキープして積極的にアタックを仕掛ける。

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前半5分、相手の反則を誘ってHondaのSO朴成基がPG(ペナルティゴール)を決めて、3-0と先制する。その後は、お互いゴール前まで攻め込むもディフェンスが上回ってスコアボードは動かなかった。

しかし19分、HondaのFBダフィーがラックで相手を剥がすときに、危険なプレーをしてしまい、イエローカード。シンビン(10分間の途中退場)となってしまう。この数的有利な状況をサンゴリアスは見逃さなかった。

SH齋藤とハーフ団を組んだSOバレット

21分、相手陣ゴール前ラインアウトからモールを押し込んだ後、BKに展開し、CTBケレビが相手のギャップを突いて中央にトライ。SOバレットのゴールも決まって、7-3と逆転に成功。24分にも自陣からボールを継続し、左サイドをWTBテビタ・リーが抜けだし、フォローしたSH齋藤がトライを挙げて、14-3とリードする。

前半終了間際の39分、サントリーが再びモールを起点に攻め込み、最後はSOバレットのロングパスを受けたWTB江見翔太がインゴールを陥れた。Hondaも40分にPGを返したが、結局、3トライを重ねたサントリーが19-6とリードして前半を折り返した。

ホームのファンに勝利を届けたいHondaも諦めない。8分にPGを決めて9-19と10点差に追い上げる。それでもサントリーはモールを押し込み、最後は途中出場のHO堀越康介からパスを受けたSH齋藤が低い姿勢でねじ込みトライ、24-9とリードを広げた。

Hondaも31分、モールを押し込み、ラックになると、最後は新人のNO8ヴィリアミ・アフ・カイポウリトライ(日本文理大学出身)が押さえて14-24と再び10点差とする。しかし、サントリーは試合終了間際にモールを押し込み、最後はHO堀越がインゴールで押さえて、31-14。開幕2連勝を達成した。

3トライ差以上の勝利を挙げたサントリーは勝ち点5を得て、総勝ち点を10とし、レッドカンファレンスで首位に立った。MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)は初先発ながら2トライを挙げ、勝利に貢献したサントリーの新人SH齋藤が選出された。

白星を挙げられなかったが、最後まで奮闘したHondaのダニー・リーHC(ヘッドコーチ)は、「エラーが数多くのペナルティにつながり、自陣に切り込まれて相手のスコアに結びつく原因になってしまった」と悔やんだ。

だが、「選手たちに対しては誇りに思うし、80分間、気持ちと集中力を切らさず、最後までプレーしたことにはすごく評価しています。ここから学んで、次のゲームでまたいいプレーができるように、ここから再出発と考えています」と前を向いた。

トップリーグ 第2節

【ハイライト】Honda vs. サントリー

キャプテンFL小林も「前半の立ち上がり、いいスタート切れた。そこで決めきれないといけないところで決めきれなかったり、小さなミスで主導権を握れなかったりしたところが敗因」。

「後半の立ち上がりも思った通りできたが、徐々に、自分たちでコントロールを失う時間ができた。自分たちがコントロールできるように来週からトレーニングに励みたい」と課題を口にしつつ、先を見据えた。

開幕から連勝、3トライ以上のボーナスポイントも獲得し、首位をキープしたサントリーのミルトン・ヘイグHCは、「最終的な目標は勝点5を取ることで、それは達成できた」。

「だが、タフなゲームで、(相手の)プレッシャーを感じてしまったし、フィジカリティーもあり、いいディフェンスをしてきたので厳しい試合になった」と表情を崩さなかった。

キャプテンのCTB中村は「ボーナスポイントをとって勝利できたことは良かった。その中でもっと自分たちでコントロールできる部分を増やしていかないと厳しいゲームが続いてくるので、もう1回、そこを修正したい」と課題を口にした。

MOMの齋藤

MOMを獲得したルーキーのSH齋藤は「トライをとれたことは嬉しいですが、チームメイトのおかげで取らせてもらった。勝ったこととボーナスポイントを取れたことがすべてかなと思います」と試合を振り返った。

さらに「準備としては1週間、個人としてもチームとしてもいい準備ができた。日本代表に選ばれたい気持ちは持っていますが、サントリーでいい結果を出す、常に自分が成長できるように行動していきたい」と気を引き締めた。

連敗で白星のないHondaは3月6日(土)の第3節、名古屋市のパロマ瑞穂ラグビー場でトヨタ自動車ヴェルブリッツと対戦する。サントリーは開幕3連勝を目指して、同日、山梨中銀スタジアムで宗像サニックスブルースと相まみえる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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