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ナエアタ ルイ(神戸製鋼)
衝撃的なスコアだった。
2月28日(日)に兵庫・神戸で開催された「トップリーグ2021」第2節の一戦。
チーム紹介
キヤノンの新任HC(ヘッドコーチ)沢木敬介氏は、試合後のZoomによる記者会見で淡々と敗戦を振り返った。
「見ての通り。このようなレベルだということは受け入れなければならないと思います。ラグビーは格闘技のスポーツ。さきほど選手にも言いましたが、コンタクトが嫌いだったら他のスポーツをやればいいですし。レベルアップしていくしかないので、現状を受け入れてやるべきことをしっかりやって、(次戦の)パナソニック戦に向けて準備をしたいです」
神戸製鋼は地元ファンの前で計11トライ(前半4トライ、後半7トライ)を挙げた。後半にトライ数が増え、最終盤の38、40分にも連続トライを奪うなど、最後まで集中力を切らさない充実ぶりだった。
口火は前半8分、ラインアウトモールからNO8ナエアタ ルイがトライ。キック名手のSOヘイデン・パーカーのコンバージョン成功で7点を奪った。
神戸製鋼はスクラムでも優勢だった。
前半15、18分のスクラム戦を制し、2連続でペナルティを獲得。スクラムを武器とするキヤノンのお株を奪い、そこから再度のラインアウトモールでNO8ナエアタが連続トライを奪取した。
キヤノンも前半26分にSO小倉順平のPG成功で11点差(3-14)とするが、自陣での反則が続いて形勢は悪化した。
神戸製鋼がキヤノンの反則から前半31分にトライ。同39分には相手ミスから逆襲し、12番で先発のCTBアタアタ・モエアキオラが相手FWとのミスマッチから抜け出し、トライを演出。前半を28-3で折り返した。
【ハイライト】神戸製鋼 vs. キヤノン|トップリーグ 2021 第2節
開幕戦は低調だった神戸製鋼。NO8ナエアタは先週について「ブレイクダウン、立ち上がりが良くなかった」とした上で、「自分の仕事を明確にやれば良い結果を得られる」と意志統一し、この試合を迎えたと語った。
開幕節から見事に持ち直した神戸製鋼は、最後までエナジーを保った。後半はさらにギアを上げ、前半を大きく上回る7トライを挙げたのだ。
後半3分にはエリア中盤から数的優位をNO8ナエアタが仕留め、ハットトリックを達成(33-3)。キヤノンは相手の数的優位に対応できないコミュニケーション不足が目立った。
前半12分には、この日8本中6本のコンバージョンを決めたSOパーカーが、サポートランからフィニッシュ。同18分には、絶妙なサポートコースを走ったLOブロディー・レタリックがトライを奪取。47-3
キヤノンは後半21分に、この日のチーム初トライ。
ジャッカルから敵陣に入ると、SO小倉が相手を引きつける好走を見せ、FBエスピー・マレーがインゴールに駆け込んだ。10-47
しかし集中力の切れない神戸製鋼は後半20分以降、ワイド展開、ショートキックなど多彩な攻略法で4連続トライ(後半24、28、38、40分)。
NO8ナエアタの5トライなど、73-10で文句なしの開幕2連勝を飾った神戸製鋼。デーブ・ディロンHCは試合後の会見でこう語った。
「先週は雑な部分が多かった。なかなか試合ができない状況により、あのようなパフォーマンスになったと思う」
「今日は0分から80分まで、最後まで良い姿勢をもって戦ってくれた。最後のフランクリン選手のトライを見てもらえば分かる通り、最後まで良いパフォーマンスでした」
神戸製鋼は次戦、2敗の日野と第3節を戦う。一方のキヤノンは今季初勝利をかけ、大分・昭和電工ドーム大分に、2連勝のパナソニックを迎える。
キヤノンにとって大分県は、2022年1月開幕予定の新リーグで、横浜市に次ぐ第2のホストエリアとなった地。
「セカンドホストエリア」の大分県で、強豪パナソニックと熱い試合を展開し、今季初勝利を挙げられるか。
新任の沢木HC、新主将の田村優が率いるキヤノンが、大敗からどんな軌跡を辿るのか。キヤノンのこれからにも要注目だ。
文:多羅 正崇
多羅 正崇
1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある
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