人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2021年2月26日

第2節突入!神戸製鋼の連勝か。キヤノンの初勝利か。トップリーグ2021

ラグビーレポート by 多羅 正崇
  • Line

開幕節から持ち直し、本来の輝きを放つのはどちらか。

ついに開幕した「トップリーグ2021」は第2節に突入。

2月28日(日)は、ホワイトカンファレンスで1勝の神戸製鋼(勝点4)が、兵庫・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で、1敗のキヤノン(勝点1)を迎え撃つ。

両軍はともに開幕節で苦戦した。

18年度王者の神戸製鋼は、NECとの乱打戦に辛くも勝利(47-38)。一方のキヤノンはスクラムで圧倒し、得点機もあったが、NTTドコモに2点差(24-26)で競り負けた。

開幕戦後、両軍の指揮官コメントはともに厳しかった。

「最初にトライを奪われたことでチャレンジする側になった」「相手から学ぶことが多かったので、修正して今後につなげていきたい」神戸製鋼デーブ・ディロンHC/NEC戦後コメント)

「自分たちがやろうとしているラグビーにはほど遠く、スピードレベル、ナレッジ(知識)についてもまだまだ改善していかなければいけない」(キヤノン・沢木敬介監督/NTTドコモ戦後コメント)

今季はコロナ禍があり、準備の難易度が上がった。

神戸製鋼のスキルフルなLO/FLトム・フランクリン共同主将は、開幕戦でミスが多かった理由について「自分たちだけの練習が多く、他チームとする機会が少なかった」とコメント。

やはり手の内を知っている仲間同士の練習だけでは、開幕戦を万全で迎えることは難しいのだろう。今後はフランクリン共同主将が「成長していくことが課題」と語ったように、全7試合あるリーグ戦での修正力、成長力が重要だ。

リーグ連覇(19年度はリーグ不成立)をねらう神戸製鋼。そして新任の名将・沢木監督、開幕節で好調だったSO田村優主将率いるキヤノン。

修正力を発揮し、本来の実力を発揮するのはどちらか。

両軍のメンバー23人が発表されている。

神戸製鋼スターティングメンバー

ホームの神戸製鋼は、2年目で九州共立大卒の高尾時流(たかお・しぐれ)が先発でトップリーグ・デビュー。34歳のHO平原大敬、そして35歳のPR山下裕史という歴戦の猛者とFW第1列を形成する。

そして開幕節で攻守に存在感を放ったニュージーランド代表のLOブロディ・レタリック、リンクプレーも巧みなFLフランクリン共同主将、突進力が魅力のNO8ナエアタ ルイ

開幕節で5季目にしてリーグデビューを飾ったSH徳田健太は、名キッカーのSOヘイデン・パーカーと2戦連続でハーフ団を組む。

注目は12番を背負う19年W杯日本代表のCTBアタアタ・モエアキオラ。業師である同代表のCTBラファエレ ティモシーとコンビを組み、どんなアタックを展開するか。

そして大型新戦力のマルチ、WTBベン・スミスも2戦連続でスタメン。19年W杯代表のFB山中亮平は最後尾でゲームを引き締める。

キヤノンスターティングメンバー

一方のキヤノンは、FW第1列に開幕節で存在感を示したPR東恩納寛太、20年のサンウルブズで活躍したボールハンター、HOエフィトゥシ・マアフ。運動量豊富な6年目の杉永亮太も2戦連続の先発だ。

ハーフ団には変更があった。

開幕戦後に「ふくらはぎにすこし違和感があった」と語っていたSO田村主将がメンバー外となり、SH田中史朗がゲーム主将を務める。

スタンドオフとして先週のリザーブから昇格したのは、チーム1年目、サンウルブズでもプレーしたSO小倉順平だ。

両センターも頼もしい。CTBマイケル・ボンドは苦境でも前に出られる貴重なランナー。FBエスピー・マレーは抜群のキック力で魅せる。

神戸製鋼FWは一人ひとりが強力だが、高いハンドリングスキルも兼備する。開幕節NEC戦でもFWユニットが連携し、細かいパスにより自陣深くからビッグゲインを生み出していた。

またモメンタム(勢い)が生まれた時のスイッチの入り方も強烈。キヤノンは堅陣を敷いて神戸製鋼の攻撃を封じたい。

キヤノンは経験豊富なSH田中、SO小倉というハーフ団のもと、どんなアタックを展開するか。開幕節で課題となった決定機での得点力も修正し、王者・神戸製鋼をおびやかしたい。

キヤノンは強力スクラムも見どころ。NTTドコモ戦では反則の繰り返しにより相手プロップをシンビン(10分間の一時退場)にさせるなど強力な武器になった。

果たして軍配はどちらに上がるか。注目のホワイトカンファレンス第2節「神戸製鋼コベルコスティーラーズ×キヤノンイーグルス」は2021年2月28日(日)午後1:50からJ SPORT 1で生放送、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ