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ラグビー コラム 2021年2月21日

トップリーグ開幕!優勝候補は順当に勝利、スーパースターもデビューを果たす。第1節試合結果

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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2月20日(土)21日(日)、18年目のトップリーグが開幕した。来年から新リーグが始まるため、ラストシーズンとなる。20日(土)は5試合、21日(日)は3試合が全国各地で行われた。

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まずはホワイトカンファレンスから見ていこう。20日(土)、大阪・東大阪花園ラグビー場では、一昨年度・王者の神戸製鋼コベルコスティーラズに、NECグリーンロケッツが挑んだ。

神戸製鋼は先制されたものの、前半8分、PR(プロップ)中島イシレリがトライを挙げると、さらに2トライを加えて21-7とリードする。その後はNECのアタックにもリズムが生まれ、相手のシンビン中、SH(スクラムハーフ)中嶋大希らが2トライを返すなどして、前半は28-26と神戸製鋼のリードで折り返す。

後半、15人に戻った神戸製鋼が再び主導権を握ってボールを広く動かし、WTB(ウィング)ベン・スミスらが3トライを重ねて47-26と勝負を決めた。アタックが機能していたNECも試合終了間際に2トライを挙げて、最終スコアは47-38。相手にボーナスポイントを与えない奮闘ぶりを見せた。MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)は神戸製鋼SH徳田健太が受賞した。

医学部合格を自らのトライで祝ったパナソニックWTB福岡

同日、秩父宮ラグビー場では優勝候補の1つパナソニックワイルドナイツvs.リコーブラックラムズが行われた。パナソニックは先制されたものの、前半の後半からはペースをつかみ、前半24分にはFL(フランカー)布巻峻介、33分にはSH内田啓介がトライを挙げて20-7で前半を折り返した。

後半6分、リコーはWTBキーガン・ファリアの2つ目のトライで14-20と6点差に追い上げる。しかし、パナソニックは12分にHO(フッカー)堀江翔太ら4人をベンチから一気に投入。ゴール前、相手ボールのスクラムを押し込み、ターンオーバーして、そのまま途中出場のNO8(ナンバーエイト)福井翔大がトライ。

その後はパナソニックがWTB福岡堅樹のインターセプトからのトライなど、4トライを重ねて55-14で快勝した。MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)は2PG(ペナルティゴール)、7ゴールをすべて沈めたSO(スタンドオフ)松田力也が選出された。

21日(日)は2試合が行われた。東大阪市花園ラグビー場では日野レッドドルフィンズとヤマハ発動機ジュビロが対戦した。前半からセットプレーが武器であるヤマハ発動機ペースで進み、WTB矢富洋則、LO(ロック)フレッド・ヒュートレルのトライで14-0とリードして折り返した。

後半早々、1トライを許したものの、終始、ヤマハ発動機が主導権を握り、WTBマロ・ツイタマ、LOヒュートレルがハットトリックを達成して、終わってみればヤマハ発動機が8トライを挙げて52-17で快勝。MOMにはWTBツイタマが選ばれた。

東京・町田ギオンスタジアムではホームのキヤノンイーグルスが、NTTドコモレッドハリケーンズを迎えた。前半はSH田中史朗、SO田村優と日本代表の2人が引っ張るキヤノンがWTBホセア・サウマキ、CTB(センター)ジェシー・クリエルのトライで14-6とリードして折り返した。

後半はドコモの現役オールブラックスのSHTJ・ペレナラが躍動し、シンビンで1人少ない中でも18分に自らトライを挙げてチームを奮起させる。その後もSHペレナラが引っ張り、FL李智栄のトライなどで23-17と逆転に成功する。

後半36分、キヤノンも意地を見せて、FL安井龍太のトライとゴールで24-23と再びリード。しかし、40分、NTTドコモはPGのチャンスで、SO川向瑛が落ち着いて決めて26-24の逆転勝利を収めた。MOMはサヨナラPGを決めたNTTドコモのSO川向が選ばれた。

◆ホワイトカンファレンス試合結果

◯神戸製鋼 47-38 NEC● MOM:SH徳田健太(神戸製鋼)
◯パナソニック 55-14 リコー● MOM:SO松田力也(パナソニック)
◯ヤマハ発動機 52-17 日野● MOM:WTBマロ・ツイタマ(ヤマハ発動機)
●キヤノン 24-26 NTTドコモ◯ MOM:SO川向瑛(NTTドコモ)

次にレッドカンファレンスの4試合を見ていこう。20日(土)は3試合が行われた。

東京・夢の島競技場では東京・江東区夢の島競技場でNTTコミュニケーションズvs.HondaHEATの一戦が行われた。NTTコミュニケーションズは、前半SOフレッチャー・スミスのトライで先制したものの、2トライを奪われて12-13と逆転を許してしまう。しかし、SHグレイグ・レイドローのトライなどで19-13と逆転して前半を折り返した。

後半は前半の勢いのまま、NTTコミュニケーションズが優勢となり、FLリアム・ギルなどが3トライを重ねて41-13で快勝した。MOMは攻守の接点で働いたNO8(ナンバーエイト)ヴィリー・ブリッツが選ばれた。

千葉・成田中台運動公園では、クボタスピアーズと宗像サニックスブルーズの試合が行われた。試合は序盤から接点とセットプレーで優勢なクボタペースとなり、SOバーナード・フォーリーがトライやゴールを決めて、前半は17-7で折り返した。

後半もクボタペースは変わらず、2トライを挙げてMOMとなったHOマルコム・マークスらの4トライで勝負を決めた。宗像サニックスも2トライを奪ったが、クボタが43-17で快勝した。MOMにはHOマークスが選ばれた。

ワラビーズのキャプテン、マイケル・フーパー(トヨタ自動車)

同日、愛知・瑞穂公園ラグビー場ではトヨタ自動車ベルブリッツvs.東芝ブレイブルーパスという強豪チーム同士が対戦。注目のオーストラリア代表キャプテン、FLマイケル・フーパーは後半途中から出場した。

試合は東芝が前半からいいアタックを見せたが、トヨタ自動車が接点でプレッシャーをかけてラインアウトを起点とし、WTBヘンリージャイミーのトライや、FB(フルバック)ヴィリ・ルルーの80mトライなどで19-0とし、前半は24-7で折り返した。

後半、敵陣でいい形で攻められるようになってきた東芝は2トライを奪い、21-28と7点差までに追い上げた。トヨタ自動車も負けじとWTB高橋汰地がトライを返し、その後、東芝も諦めずFLリーチなどが2トライを挙げて追い上げたが、ノーサイド。トヨタ自動車が34-33と1点差で勝利した。MOMにはトヨタ自動車のWTB高橋が選ばれた。

トップリーグ2021 第1節

【ハイライト】三菱重工相模原 vs. サントリー

21日(日)は神奈川・相模原ギオンスタジアムでは、三菱重工相模原ダイナボアーズがホームで優勝候補のサントリーサンゴリアスと激突した。

トップリーグデビューのバレット

やはり、前半からアタック力に長けたサントリーペースで進む。特にオールブラックスのSOボーデン・バレットが自ら仕掛けてチャンスメイクし、WTBテビタ・リーがハットトリックを見せる活躍を見せ、前半だけで6トライ。40-7と大きくリードする。

後半、三菱重工相模原もモールなどで相手ゴール前まで迫るが、なかなかトライまでが遠い展開が続く。サントリーがターンオーバーからのアタックなどで、WTBリーがさらに2トライ。2年目のNO8テビタ・タタフ、ルーキーのWTB中野将伍らもトライを挙げ、結局、サントリーが11トライの猛攻を見せて75-7で大勝した。

第2節は2月27日(土)28日(日)の両日に行われる。

◆レッドカンファレンス結果

◯NTTコミュニケーションズ 41-13 Honda● MOM:NO8ヴィリー・ブリッツ(v)
◯クボタ 43-17 宗像サニックス● MOM:HOマルコム・マークス(クボタ)
◯トヨタ自動車 34-33 東芝● MOM:WTB高橋汰地(トヨタ自動車)
●三菱重工 7-75 サントリー◯ MOM:WTBテビタ・リー(サントリー)

文:斉藤健仁/写真:斉藤健仁、井田新輔、谷本結利

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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