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ラグビー コラム 2021年2月19日

トップリーグ歴代MVPを振り返り、新シーズンのMVPを予想する

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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今季も世界のトップ選手がトップリーグに参戦。現役オールブラックスのボーデン・バレット(サントリー)

いよいよ2月20日(土)から18シーズン目、そして来年から新リーグが始まるため、最後となるトップリーグが開幕する。

昨シーズンこそ、新型コロナウィルス感染拡大などの影響があり、6節で中断してしまったが、過去16シーズンのMVPを振り返りたい。そして、今シーズンの優勝争いと同時にシーズンMVPも占ってみたい。

シーズンMVPは優勝したチームからリーグが選出する最優秀選手である。つまり、レギュラーシーズンやプレーオフ(開催された場合のみ)を通じて、もっとも優勝に貢献し、そのシーズンの顔となった選手が選ばれると言えよう。当然、シーズンMVP受賞選手は、そのほとんどがシーズンの「ベスト15」にも選出されている。

実は過去のトップリーグでは、4チームしか優勝していない。東芝ブレイブルーパスサントリーサンゴリアスが優勝5回ずつで、パナソニックワイルドナイツが4回、神戸製鋼コベルコスティーラーズが2回優勝している。つまりシーズンMVPも東芝、サントリーから5人ずつ、パナソニックから4人、神戸製鋼から2人が選出されているというわけだ。

シーズンMVPの一覧を見ると、日本代表や強豪国の代表キャップホルダーなど錚々たるメンバーが並ぶ。

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初代シーズンMVPは日本を代表するCTB(センター)だった元木由記雄(神戸製鋼)であり、その後はWTB(ウィング)WTB小野澤宏時(サントリー)、LO(ロック)大野均(東芝)ら日本代表としてワールドカップで活躍した選手が並んでいる。

2017年度は現在、フランスのモンペリエで活躍しているFB(フルバック)松島幸太朗(サントリー)、2018年度はオールブラックスのレジェンドであるSO(スタンドオフ)ダン・カーターが選ばれている。

また、シーズンMVPに2回選ばれている選手は過去3人だ。1人目は「ジャッカルの名手」として世界的に名高かったオーストラリア代表FL(フランカー)ジョージ・スミス(サントリー)、2人目もオーストラリア代表でSO(スタンドオフ)ベリック・バーンズ(パナソニック)。

パナソニックHO堀江。3度目の受賞なるか

そして3人目は日本代表HO(フッカー)で、3度のワールドカップ出場を誇る堀江翔太(パナソニック)だ。なお、新人賞とシーズンMVPを同時受賞した選手は過去にいない。

◆トップリーグ歴代シーズンMVP

・2003年度:CTB元木由記雄(神戸製鋼)
・2004年度:LO/NO8ルアタンギ・バツベイ(東芝府中※現東芝)
・2005年度:FB立川剛士(東芝府中※現東芝)
・2006年度:CTB冨岡鉄平(東芝府中※現東芝)
・2007年度:WTB小野澤宏時(サントリー)
・2008年度:SOデイビッド・ヒル(東芝)
・2009年度:LO大野均(東芝)
・2010年度:HO堀江翔太(パナソニック)
・2011年度:FLジョージ・スミス(サントリー)
・2012年度:FLジョージ・スミス(サントリー)
・2013年度:SOベリック・バーンズ(パナソニック)
・2014年度:SOベリック・バーンズ(パナソニック)
・2015年度:HO堀江翔太(パナソニック)
・2016年度:WTB中鶴隆彰(サントリー)
・2017年度:FB松島幸太朗(サントリー)
・2018年度:SOダン・カーター(神戸製鋼)

元オールブラックスのスミス(右)とクルーデン

それでは今年のシーズンMVPを占っていきたい。もし、神戸製鋼が連覇を達成したら、やはり2018年度のSOカーターのように、2年目のLOブロディー・レタリック、新加入のCTB/FBベン・スミス、SOアーロン・クルーデンといったオールブラックス経験豊富な選手が輝くことになるか。それとも共同キャプテンに就任した元日本代表SH(スクラムハーフ)日和佐篤が選ばれるかもしれない。

サントリーが最多の6度目の優勝を飾ることになると、やはり現役オースブラックスの10番であるSOボーデン・バレットや、新たにキャプテンに就任した日本代表CTB中村亮土、元オーストラリア代表で突破力に長けたCTBサム・ケレヴィあたりが有力選手となるだろうか。

また、パナソニックが2015年度以来の5度目の優勝ということになると日本代表HO堀江翔太が3度目のMVP受賞の可能性も出てくるかもしれない。はたまた今季がラストシーズンとなる予定の元日本代表WTB福岡堅樹、「笑わない男」PR(プロップ)稲垣啓太、キャプテンHO坂手淳史ら、ワールドカップメンバーや、元イングランド代表LOジョージ・クルーズらといった新戦力も候補に挙がってくるかもしれない。

東芝の復活優勝のカギはFLリーチ

東芝が6度目の優勝をすることになれば、ワールドカップで日本代表のスキッパーを2度務めたFLリーチマイケルが初受賞なるか。もちろん、4つの優勝経験チーム以外にもトヨタ自動車ヴェルブリッツヤマハ発動機ジュビロクボタスピアーズなどが初優勝を飾るかもしれない。

となると、オールブラックス元キャプテンのNO8(ナンバーエイト)キアラン・リード、現役オーストラリア代表キャプテンFLマイケル・フーパーら、トヨタ自動車勢の活躍にも注目したい。

ラストシーズンのFB五郎丸

また、今年がラストシーズンとなる元日本代表FB五郎丸歩や、昨年11トライを挙げたWTBマロ・ツイタマ(ともにヤマハ発動機)、元日本代表でチームのキャプテンを務めるCTB立川理道、2019年ワールドカップで南アフリカの優勝に貢献したHOマルコム・マークス、元オーストラリア代表SOバーナード・フォーリー(いずれもクボタ)らが受賞するかもしれない。

いずれにせよ最後のトップリーグでは、優勝争いと同時にシーズンMVPが誰になるかを予想しながら見ると、よりいっそう楽しくなるはずだ。ラストシーズンのトップリーグを象徴する選手はいったい誰になるのだろうか。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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