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ラグビー コラム 2021年2月18日

速攻のパナソニック。愚直なリコー。トップリーグ2021開幕節で激突!

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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約1か月の開幕延期をへて、ラグビーの国内最高峰「トップリーグ2021」が2月20日(土)にいよいよ幕を開ける。

仕切り直しの開幕節、東京・秩父宮ラグビー場で相まみえるのは、ホワイトカンファレンスに所属する2チーム。

15年度以来5度目の優勝をめざすパナソニックと、16年度から3季連続でトップ8に入っているリコーだ。

パナソニックスターティングメンバー

パナソニックは14年度より指揮を執るロビー・ディーンズHC(ヘッドコーチ)のもと、19年W杯日本代表のHO坂手淳史が主将を務める。

パナソニックが追求する今季のラグビーについてHO坂手主将は「ファンの皆さんが楽しめるラグビー」を第一とした上で、チームの伝統についてこう語った。

「パナソニックの伝統である『ディフェンスからアタックに切り替わるスピード』といった部分を重点的に取り組んできました。伝統を守りながら戦いたい」

攻守交代からトライを獲りきる、いわば「堅守速攻」のスタイルは今季も健在。さらに多士済々のパナソニックならではの問題が今季は解消されたという。

「これまでのパナソニックは(日本代表クラスの合流後の)準備が、長くても1か月前からでした。今シーズンはすごく長い時間を一緒に過ごしているので、コミュニケーションが取れています」(HO坂手主将)

パナソニックは19年W杯日本代表が6人在籍(PR稲垣啓太、HO堀江翔太、HO坂手主将、PRヴァルアサエリ愛、SO松田力也、WTB福岡堅樹)。さらに布巻峻介などサンウルブズ選手も多く、代表活動等がある主力との連携面がポイントのひとつだった。

しかし今年はコロナ禍による活動中止・制限がパナソニックには奏功。チームとしての練習時間が増え、連携面での不安が解消されたという。はたして連携十分のパナソニックはどんな攻守を見せるのか。

パナソニックの先発メンバーが発表されている。

FW第1列は全員が19年W杯代表。PR稲垣、HO坂手主将、PRヴァルだ。ロックには今季新加入の19年W杯イングランド代表、ジョージ・クルーズが先発入りした。

ハーフ団は28歳のSH内田啓介、26歳のSO松田という中高の先輩後輩コンビ(京都・陶化中-伏見工)。そして先発ウイングには、医師を目指すため今季限りで現役を引退する福岡が入った。

リコースターティングメンバー

近年成長著しいリコーは、チームOBの神鳥裕之監督のもと、CTB濱野大輔、NO8/FL松橋周平という同期コンビを共同主将に据える。

リコーといえば、“事務機ダービー”キヤノン戦などで見せる、泥臭く愚直なファイト。ゴール前などでの驚異的な守備力に感動を覚えた経験は一度や二度ではない。

そんなリコーは、今季のチームスローガンに「BIGGA」(BACK IN GAME,GO AGAIN)」を掲げる。

共同主将のNO8/FL松橋はスローガンの意図をこう語った。

「自分の仕事が終わったらすぐ次の仕事に行く。ボールを持っていないところでどれだけエフォート(努力)するかにこだわっています」

全員がピッチに立ち続け、泥臭く働き続けるラグビーが今季も見られそうだ。

リコーにとってトップリーグで4度の載冠を果たしているパナソニックは格上。しかし2018年度の第6節ではリコーが堅守から勝機を呼び込み、26-17で勝利。パナソニックのホーム(群馬・太田)での連勝記録を30でストップさせる快挙だった。

「僕たちに苦手意識はあるはずです」とは、リコーの松橋共同主将。果たしてどんな結末が待っているのか。

リコーの先発メンバーは、FW第1列が帝京大卒のPR西和磨、13年目のベテランHO森雄基、12年目のPR柴田和宏。

共同主将の松橋がゲームキャプテンを務め、背番号7を背負う。背番号8は大東大卒のタラウ・ファカタヴァだ。

スタンドオフは新加入のアイザック・ルーカス。オーストラリアの高校・U20代表を経験したエリートだ。共同主将の濱野は12番をつけて先発する。

リザーブには元明大主将の武井日向、NZ帰りの二十歳・メイン平という注目ルーキーが名を連ねた。

ホワイトカンファレンスで注目の好カード「パナソニック ワイルドナイツ×リコーブラックラムズ」は2021年2月20日(土)午後1:50からJ SPORT 3で生放送、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

いよいよ待ちに待ったトップリーグの開幕だ。選手の一挙手一投足、熱いプレーを堪能したい。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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