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ラグビー コラム 2021年2月10日

リコー・松橋周平のトップリーグ2021。スローガン「BIGGA」を体現するリコーの共同主将

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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日本代表8キャップを保持する世代屈指のバックローワー(FW第3列)、リコーの松橋周平。

2016年のアルゼンチン戦で日本代表にデビューし、スーパーラグビーのサンウルブズ(日本)でも2シーズン(2017、2019)活動。得意のジャッカル、突進力で世界レベルの実力を示した。

千葉・市立船橋から明治大学へ進み、大学2年から重戦車FWを牽引する「メイジの8番」を背負った。

5年目を迎えたリコーブラックラムズでは、引き続き同期のCTB濱野大輔と共同主将を務め、名実ともに創部1953年の伝統チーム、リコーのリーダーとして高みを目指す。

果たしてトップリーグ2021に懸ける意気込みとは? ステイホーム期間ではガールズグループ「NiziU(ニジュー)」を生んだオーディション番組『Nizi Project』から学びを得たという。向上心を絶やさない27歳の好漢に迫った。

チーム・スローガンは「BIGGA(Back in game,Go again.)」。

松橋周平選手

――今季のリコーはどんなスタイルでしょうか。
チームのスローガンは「BIGGA(Back in game,Go again.)」です。自分の仕事が終わったらすぐ次の仕事に行く。ボールを持っていないところでどれだけエフォート(努力)するかにこだわっています。

――昨シーズンからチームにどんな変化がありましたか?
スーパーラグビーのブランビーズ(オーストラリア)から、ピーター・ヒューワット アタックコーチ、ローリー・マーフィーFWコーチが来てくれて、役割が明確化しました。それが上手くいっている充実感があり、そこが昨シーズンと違う部分だと思います。

――トップリーグ2021で見せたい自身のプレーは?
2019年のワールドカップ日本大会に出場できず「改善しなければ」と取り組んできましたが、今年は自分の武器にこだわるより、チームの中で良いパフォーマンスを出し続けたいです。

そして全部の試合で一貫性をもってハイパフォーマンスを出すことを意識しています。ただ強いて言うならば、毎試合コンスタントにジャッカルをすることは大事かなと思っています。

インタビュー動画

松橋周平選手インタビュー|ラグビー トップリーグ2021 リコーブラックラムズ

朝の習慣はコーヒー豆を挽くこと。ステイホーム期間は「Niziプロジェクト」に触発。

――プライベートですが、「コーヒー豆の勉強」をしているそうですね。
いろんなカフェに行くことから入りました。知り合った店員さんからいろいろ教わったり、お店でコーヒー・セミナーを開いてもらってチームメイトと参加したりもしましたね。

僕がいつも行っているお店は二子玉川の「Let It Be Coffee」(レットイットビー コーヒー)さんや、用賀の「WOODBERRY COFFEE ROASTERS」さん。そこでコーヒー豆を買って、朝にコーヒー豆を挽くことが習慣になっています。ステイホーム期間では豆を挽く機械を買い集めていました。

――ステイホーム期間で他にハマったことは?
韓国ドラマにハマりました。あと『Nizi Project』(9人組ガールズグループ「NiziU(ニジュー)」を生んだオーディション番組)は、自分に置き換えながら観ていましたね。

『Nizi Project』プロデューサ-のJ.Y. Parkさんが「過程が結果を創り、態度が成果を生む」と言っていて、ラグビーそのままだなと思いました。その言葉を聞いて、あらためて自分ができることをしっかりやろうと思ったり――いろいろ学びになりました!

――海外ラグビーを観る機会も増えたかと思いますが、オーストラリアのブランビーズがお気に入りだそうですね。
大学4年のシーズンが終わり、トップリーグに行くまでの間にブランビーズへ3週間くらい行かせてもらうチャンスがあって、ブランビーズでトレーニングをしました。

そうした縁もあり良いチームだなと思っていましたし、今のリコーはブランビーズにゆかりのある選手、スタッフが多いこともありますね。

リーダー陣全員で一体感醸成。今季はまずパフォーマンスに集中。

――今季も同期(5年目)のCTB濱野選手と共同主将を務めます。
去年はいろいろと手を出しすぎ、自分のプレーに集中できていませんでした。今年は良いリーダーズ・グループもあるので、僕はグラウンドのパフォーマンスを上げるリーダーシップを意識しています。

ゲームメイクは9番(スクラムハーフ)、10番(スタンドオフ)もいるのでお願いしています。仕事を任せられるようになったことは大きいですね。

もう一人の共同主将の濱野は真面目なので、オフ・ザ・フィールドも含めて真面目さを活かしてもらい、僕は俯瞰して必要なことをしっかり言う、という感じです。ただ僕と濱野がキャプテンというよりは、リーダーズ・グループ全員でチームを動かしている感覚ですね。

――そういえば2020年は9人いる新加入選手のうち、明大卒のルーキーが3人も入りましたね(PR笹川大五、HO武井日向、WTB山村知也)。
めちゃくちゃ嬉しいです(笑)。勝手に明治出身が増えてほしいと思っていて、みんな良い選手なので楽しみにしていました。

ルーキーはチームに良い影響を与えてくれています。「明治会」はコロナ禍であまり出来ていませんが、今後はお金がどんどん減っちゃいそうです(笑)。

「泥臭い」は褒め言葉。「ブラックラムズらしさ」を前面に。

松橋周平選手

――トップリーグ2021で対戦を楽しみにしているチームは?
リコーが所属するホワイト・カンファレンスはタフな試合が続くのかなと思っています。

どの試合も楽しみですが、上に行くために勝たなければいけない試合は神戸製鋼さん(第4節)、パナソニックさん(第5節)、ヤマハ発動機さん(第6節)。良い準備をして、勝ちに行くことが楽しみで仕方ないですね。

――今シーズンのリコーの注目点をあらためて教えてください。
僕ら自身「リコーのラグビー」を振り返った時に、ひたむきに泥臭くプレーして、自分達が心を動かされている時、ブラックラムズらしさが出ています。「リコーは泥臭いね」と思ってくれたら僕ら自身も嬉しいです。そうしたひたむきさ、泥臭さを、ぜひ見てほしいですね。

文:多羅 正崇

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多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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