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ラグビー コラム 2020年12月31日

帝京大学vs.早稲田大学、接点での勝負がポイント。ラグビー全国大学選手権準決勝

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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対抗戦では早稲田が接点勝負で勝った

1月2日(土)、東京・秩父宮ラグビー場で第57回ラグビー全国大学選手権の準決勝が行われる。第1試合は連覇を目指すディフェンディングチャンピオンの早稲田大学(関東大学対抗戦2位)と、3年ぶりの王座奪還を狙う帝京大学(関東大学対抗戦4位)が激突する。

今シーズンの対抗戦での両者の対戦は、早稲田大学が45-29で快勝している。しかし、帝京大学も大学選手権の準々決勝でリーグ戦王者の東海大学に14-8で勝利して勢いに乗っている。ともにディフェンス、接点にこだわっているチームだけにタイトな試合が予想されている。

それでは、まず早稲田大学のメンバーから見ていこう。準々決勝で慶應義塾大学(関東大学対抗戦3位)に29-14で勝利した試合から、先発のメンバー変更はFW(フォワード)1人にとどめた。LO(ロック)大崎哲徳(4年)がスターターに復帰し、桑田陽介(3年)がベンチに下がったのみだ。

他の14人は同じでFW第1列はPR(プロップ)久保優(4年)、小林賢太(3年)、HO宮武海人(3年)の3人。大崎とLOコンビを組むのは副将の下川甲嗣(4年)だ。そして早稲田自慢のバックローは主将のNO8(ナンバーエイト)丸尾崇真(4年)を筆頭に、FL(フランカー)相良昌彦(2年)、成長著しいルーキー村田陣悟(1年)だ。

メンバー変更がなかったBK(バックス)はスター選手が揃う。ハーフ団はSH(スクラムハーフ)小西泰聖(2年)、SO(スタンドオフ)吉村紘(2年)の2年生コンビ。CTB(センター)は寮では同じ部屋のルーキー伊藤大祐と総合力の高い長田智希(3年)。

走力に長けたバックスリーは、BKでは唯一の4年生のWTB(ウィング)古賀由教(4年)、今季最も成長した選手の1人である槇瑛人(2年)、そして決定力とハイボールキャッチに長けたFB(フルバック)河瀬諒介(3年)だ。

相良南海夫監督は「ここまで自分たちの力を1週間、1週間、どう伸ばしていくかにフォーカスしてきました。今日の反省、課題を含めてしっかり修正して自分たちの力を上積みしてチャレンジしたい」と意気込んできる。

ラグビー 全国大学選手権 準々決勝

【ハイライト】東海大学 vs. 帝京大学

早稲田大学としては、対抗戦の時と同じく、セットプレーでは互角に持っていき、接点、ディフェンスで上回り、決定力とスピードに長けたバックスでしっかり仕留めて試合を有利に進めたい。

次に帝京大学のメンバーを見てみたい。接戦で勝利した東海大学戦から先発はFW1人、BK2人と3人変更してきた。

FWはLOアレクサンダー・マクロビー(2年)に替わって山川一瑳(2年)が先発するのみで、他の7人は同じだ。第1列はPF近藤芽吹(4年)、東海大学戦で復帰した細木康太郎(3年)、HOは1年生ながら大きな戦力となっている江良颯(1年)の3人。もう1人のLOは4年生の久保克斗(4年)。バックローはFLダアンジャロ・アスイ(1年)と上山黎哉(3年)の2人、NO8に安田司(4年)が入った

BKは大舞台に臨むにあたり、WTBの2人を替えた。スピードスターの木村朋也(4年)がベンチに下がり、身長180cm、体重108kgのWTBミティエリ・ツイナカウヴァドラ(2年)が先発。そしてもう1人は平坂海人(4年)に替わり、身長180cmの大藪洸太(2年)を抜擢した。ハイボール対策、そしてスピードよりもパワーに長けた選手を先発で起用し、後半の勝負所ではWTB木村が起用されるはずだ。

他の4人は同じでハーフ団はSH片岡祐二(2年)、SO高本幹也(2年)の2年生ハーフ団。CTBは先週復帰を果たしたニコラス・マクカラン(4年)とアタックの中心である尾崎泰雅(4年)の4年生コンビ、そしてFBにはスピードのある奥村翔(4年)が入った。

岩出監督は東海大学戦後、「反省する点は多々あるが、昨年度行けなかったベスト4に行けることを喜んで、ここから成長できるような挑戦をしたい」と話していた。

対抗戦では早稲田大学に接点勝負で後手を踏んだだけに、FWがブレイクダウンで規律を守りつつプレッシャーを与えたい。また、セットプレーも徐々に良くなっているだけに、優位にもっていきたいところ。そして、岩出雅之監督が先発起用したWTBの2人がどこまで期待に応えるのか楽しみにしたい。

なお、両者は大学選手権での対戦は、2013年度の大学選手権決勝(帝京大学が41-34で勝利)で対戦した以来となる。

早稲田大学は昨シーズン同様、大学選手権で徐々に調子を上げており、対抗戦に続き帝京大学に勝利するのか。それとも2017年度まで9連覇を達成した帝京大学が、優勝を知る4年生を中心に勝利し、王座奪還に王手をかけるか。両者の激突は1月2日(土)東京・秩父宮ラグビー場で行われる。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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