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12月27日より、100回目を迎える全国高等学校ラグビーフットボール大会が始まる。コロナ禍で無観客での開催となったが、東大阪市花園ラグビー場には史上最多の63校が集う。優勝争いは混とんとしているが、本コラムでは初出場のチームも含めて、注目選手をピックアップしてみたい。2019年のラグビーワールドカップ日本大会で活躍した日本代表メンバーにも、稲垣啓太(新潟工業)、坂手淳史(京都成章)、姫野和樹(春日丘)、リーチ マイケル(札幌山の手)、松田力也(伏見工業)、福岡堅樹(福岡)、松島幸太朗(桐蔭学園)、山中亮平(東海大仰星)ら、花園で印象的な活躍をした選手が多数含まれていた。今年はどんな選手がラグビーファンに強烈な印象を残すのだろうか。
佐藤健次(桐蔭学園)
昨年度の王者・桐蔭学園(神奈川県)でチームの軸になっているのは、LO青木恵斗(あおき・けいと 3年)、NO8佐藤健次キャプテン(さとう・けんじ 3年)だ。前大会の優勝メンバーでもあり、佐藤は横浜ラグビースクール時代から規格外の突進力で全国的に知られていた。高校でも1年生から花園で観客を驚かせ、今年はキャプテンの重責を背負って戦う。さらに激しいプレーを見せてくれるだろう。青木恵斗は、佐藤より一回り大きなサイズ(187cm、107kg)でパワフルに突進し、オフロードパスなど柔軟なプレーで魅せる。神奈川県予選の決勝では東海大相模と接戦となったが、後半21分、PKから単独で突進してチャンスを作り、決勝トライをあげた。2人とも2019年のU17日本代表でもあり、桐蔭学園の試合ではこの2選手から目が離せない。
春の近畿大会を制し、97回大会以来の優勝を狙う東海大大阪仰星には、俊足WTB大畑亮太(おおはた・りょうた 3年)がいる。大きく弧を描くランニングでタックラーをかわし、タッチライン際を駆け抜ける姿は美しい。ちなみに、テストマッチのトライ数の世界記録を持つ大畑大介さんの息子さんではない。4大会ぶりの優勝を狙う東福岡にもトライゲッターWTB坂本公平(さかもと・こうへい 3年)がいる。50m6秒フラットのスピードと、体の芯がぶれない力強さは魅力だ。
安田昂平(御所実業)
奈良県の御所実業は、準優勝3回と何度も悔しい思いをしてきた。悲願の日本一を目指すキーマンが安田昂平(やすだ・こうへい 3年)だ。BKならなんでもこなすが、今大会はSOでプレーすることが多くなりそう。身長180cmとサイズもあり、50mを5秒9で駆け抜ける。前大会ではWTBで出場しタックラーを次々にかわすランで観客を魅了した。父は御所実業高校の教員で、小学校の頃から同校のグラウンドで遊んでいたという。御所育ちの万能BKは将来の日本代表入りが期待される一人だ。
サイズ面で期待が高まるのは、流経大柏のディアンズ・ワーナー(200cm、115kg、3年)、日本ラグビー界待望の長身LOだ。ニュージーランド出身だが、父がNECグリーンロケッツのコーチを務めたことで来日し、つくばインターナショナル中学で学んだ。大人しい印象だが覚醒しフィールドで大暴れする姿が見てみたい。京都成章のLO本橋拓馬(もとはし・たくま 3年)も193cm、113kgと体格は申し分なく、ボールキャリアーとしても優れる。京都成章の大黒柱として優勝を見据える。
この他にも楽しみな選手が多いが、大阪の常翔学園で1年生からSOを務める仲間航太(なかま・こうた 2年)は状況判断に優れ、パススキルが高い。初出場チームでは、2015年創部の開志国際(新潟)に國分啓充(こくぶ・ひろみつ 3年)がいる。171cm、92kgと小柄だかがっちり体型で少々のタックルでは倒れない。FWもBKもこなす万能選手だ。この他、全国的には無名でも才能豊かな選手がたくさんいる。自分なりのイチ押し選手を見つけて観戦を楽しんでもらいたい。
文:村上晃一
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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