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誰がここまでの大差を予想しただろうか。3回戦での筑波大との激闘を経て、自信をつけた流経大が関西王者に挑む。僅差勝負が期待された東大阪市花園ラグビー場での準々決勝第2試合は、天理大が78-12という大差勝利を収めた。天理大は3年連続のベスト4進出。流経大は初のベスト4入りを逃した。
マナセ・ハビリ(天理大)
12月19日、午後2時、久保修平レフリーの笛で試合は始まった。天理大は、SH藤原忍、SO松永拓朗を軸に立ち上がりから素早くボールを動かし、流経大のディフェンスラインにプレッシャーをかけるように攻め続けた。前半8分、LOアシペリ・モアラのトライで先制すると、11分、自陣で相手ボールを奪い、CTBシオサイア・フィフィタがディフェンスラインを破って大幅にゲイン。流経大陣深くまで走ったところで背後からタックルを受けたが、片手でオフロードパス。サポートしていた1年生WTBマナセ・ハビリがボールを受けてそのままインゴールへ。「最初は緊張していたのですが、最初のトライで楽しくなりました」。大学選手権初出場のハビリは、その後、のびのびとプレーした。
勢いに乗った天理大は、14分、流経大のキックオフがダイレクトタッチになったことで得たセンタースクラムからチャンスをつかみ、フィフィタのパスを受けたPR小鍛治悠太がトライ。松永が3トライ後のゴールをすべて成功させ、21-0とリードを広げた。天理の攻撃は、常に囮のランナーが複数走り込んでおり、ディフェンスが的を絞りにくい。パスを受けた選手がやすやすとディフェンスを突破するシーンが繰り返された。
一方の流経大は、どこか体が重いように見えた。坂本キャプテンは試合後「筑波大戦後のリカバリーはうまく行きました」と気丈に話したが、12月5日、激しいタックルを何度も受けた大東大戦、13日の筑波大との死闘の疲れは明らかだった。天理大は攻撃の手を緩めず、ボールを持った選手が常に左右にパスできる選択肢を持ちながら前進する。前半23分、WTB土橋源之助のトライで、26-0とさらに点差が開く。
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