人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2020年12月15日

【ハイライト動画あり】慶應義塾大学、FW戦を制し京都産業大学に勝利。準々決勝は再びの早慶戦。ラグビー全国大学選手権

ラグビーレポート by 慶應スポーツ新聞会
  • Line

2年ぶりの大学選手権出場を果たした慶應義塾大学蹴球部。大学日本一へ向けた戦いは、関西の雄・京都産業大学との対戦で幕を開けた。

ラグビー西の聖地・花園で行われ慶大にとってアウェーでの試合となったものの、堂々とした戦いぶりで京産大に一度もリードを許さず、47-14で勝利した。

お互い、強力なFW(フォワード)陣を擁する両者の戦いにおいて、先にその強みを見せたのは慶大であった。慶大は敵陣ゴール前5mラインアウトを獲得すると、ライン際での攻防に持ち込む。前半4分、この攻防に競り勝ち、PR(プロップ)竹内寛(政4・慶應)が先制トライを決めた。

19分に自陣ゴール目前でPK(ペナルティキック)を京産大に与えてしまうと、130kg超えの相手NO8(ナンバーエイト)の突破を許し、同点に追いつかれる。

ゴールに向かうFL山本

しかし前半21分、やられたらやり返すとばかりに慶大は直後のキックオフボールを確保すると、ディフェンスラインを抜け出たFL(フランカー)山本凱(経3・慶應)が華麗なステップを魅せてトライ。再び、京産大を突き放した。

慶大は敵陣深くでのラインアウトを確実に得点に繋げ、27分にPR大山祥平(経4・慶應)が、42分にHO(フッカー)原田衛(総3・桐蔭学園)がトライを決めた。28-7で京産大を大きく突き放し、前半を折り返した。

後半、追い上げを狙う京産大に慶大は、序盤から自陣深くまで攻め入られてしまう。ライン際での攻防となり、京産大FW陣の粘り強いアタックに対して慶大も堅いディフェンスで応戦。しかし、京産大の15回にまで重なった連続攻撃に耐え切れず最後はトライを許してしまう。

だが、慶大はすぐに流れを引き戻す。13分、相手のボールをCTB(センター)イサコ・エノサ(環2・King's College)がインターセプトし、自陣から独走トライを果たした。

26分、スクラムで相手の反則を誘い、敵陣でのラインアウトに持ち込むと、パスをつないで最後はCTB三木亮弥(環4・京都成章)がトライを奪った。さらに38分、相手陣内でのスクラムからトライを演出。その後は京産大に得点を与えず、慶大が47-14で勝利、準々決勝への進出を果たした。

ラグビー 全国大学選手権 20/21 3回戦

【ハイライト】慶應義塾大学 vs. 京都産業大学

今回の勝負を分けたポイントは何といってもFW勝負。特にゴールライン際の攻防であろう。慶大は前半4トライ中、3トライがこの攻防を制して得たものである。

逆にディフェンスにおいては、後半最初こそ堪えきれずに1トライを献上してしまったものの、ラストワンプレーのブザーが鳴った後、この攻防へと持ち込まれた際には、京産大の最後の意地のアタックをしっかりと防ぎ切った。

試合後は笑顔(左からLO北村、LO相部主将、PR大山)

LO相部開哉主将(政4・慶應)も「京産大学のFWの強さ、ゴール前の攻防で(トライを)取らせないディフェンスや、逆に取りきるといった部分。そこは自分たちも強みにしていますし、早稲田大学も強いので、そこをいかにしてこじ開けていくかという点で、今日は1つ学びをもらえた」と語り、次戦に向けて確かな手応えをにじませた。

迎える準々決勝では、昨年の大学選手権の覇者・早稲田大学と対戦する。対抗戦では11-22で敗れた相手であり、戦いは厳しいものになるだろう。

しかし、今季の慶大は開幕戦・筑波大学戦での敗北、明治大学での劇的勝利など、すべてを謙虚に受け止め、すべてを糧にし、着実に力をつけてきた。進化を続ける彼らであれば、同じ相手に二度も負けるまい。

黒黄のプライドをかけて必ずや赤黒を打ち砕き、6年ぶりの正月越え、さらには悲願の大学日本一をつかみ取ってほしい。準々決勝は12月19日(土)11時35分より秩父宮ラグビー場で行われる。

文:松嶋菜々美/写真:野田快(慶應スポーツ新聞会)

慶應スポーツ新聞会

慶應スポーツ新聞会

慶應義塾大学文化団体連盟所属の公認サークル。通称ケイスポ。全40ある体育会の取材から記事の執筆、年7回の新聞製作まで全て学生の手で行う塾内唯一のスポーツ新聞サークル。部員数約50名、35年の歴史を持つ。»慶應スポーツWebサイト

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ