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12月5日(土)6日(日)、ラグビー関東大学対抗戦と関東大学リーグ戦、さらに関西大学リーグの最終戦が行われ、今年の最終順位が決定した。
◆関東大学対抗戦 最終戦結果
●青山学院大学 17-22 立教大学○ MOM;WTB青木天真(立教大4年)
○筑波大学 41-14 日本体育大学● MOM:LO中原健太(筑波大4年)
●早稲田大学 14-34 明治大学○ MOM:NO8箸本龍雅(明治大4年)
○慶應義塾大学 30-27 帝京大学● MOM:FL山本凱(慶應義塾大3年)
12月6日には3試合が行われた。東京・秩父宮ラグビー場では優勝決定戦となった早稲田大学vs.明治大学の「早明戦」が行われた。試合開始早々から、明治大学がラインアウト、スクラムのセットプレーでプレッシャーをかけて相手陣でゲームを進める。
MOMに輝いた明治大の主将NO8箸本
前半16分、明治大学がスクラムを起点にアタックし、最後は主将のNO8(ナンバーエイト)箸本龍雅(4年)がラックからねじ込み、SO(スタンドオフ)森雄登(4年)のゴールも決まって7点を先制する。
続く19分も明治大学がオフロードパスをつないでWTB(ウィング)石川貴大(4年)がインゴールに飛び込んで14-0。さらに25分には、モールを押し込んでHO(フッカー)田森海音(2年)トライを挙げて21-0とリードする。
なかなかアタックする時間がなかった早稲田大学だが、前半終了間際、相手の反則からSH(スクラムハーフ)小西泰聖(2年)が仕掛けて、最後はPR(プロップ)小林賢太(3年)が中央にトライ。ゴールも決まって、前半は21-7と明治大学のリードで折り返した。
明治大WTB齊藤大朗のトライ
後半、最初は一進一退の攻防が続くが、ラインアウトから明治大学がボールを大きく動かし、途中出場のWTB齊藤大朗(4年)がトライを挙げて26-7とリードを広げる。早稲田大学も攻撃を継続し、SH小西がトライを挙げて14-26と12点差に追い上げる。
40分、明治大学はSO森がPG(ペナルティゴール)を決めて、さらにロスタイムにWTB石田吉平(2年)のトライを挙げて34-14でノーサイドを迎えた。MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)には明治大学NO8箸本が選ばれた。
22年ぶり2連覇を達成した明治大 ※関東ラグビー協会提供
対抗戦で22年ぶりの2連覇を達成した明治大学の箸本主将は「明治のスタイル、明治らしさにフォーカスして取り組んできました。試合にいい入りができて、勝利という結果になった」と話した。
ただ、昨年度は大学選手権の決勝で負けていることもあり、「(大学選手権に向けて)ここがスタートと言っていいくらいです。ここからどのチームより成長しないと勝てないという自覚を持って臨みたい」と気を引き締めていた。
前半は6-3で日本体育大学がリードして折り返したが、後半はBK(バックス)の展開力で勝る筑波大学が、途中出場のFB(フルバック)松永貫汰(3年)のハットトリックなどで、41-14で勝利し、大学選手権の出場を決めた。MOMには筑波大学のLO(ロック)中原健太(4年)が選ばれた。
2試合目は慶應義塾大学vs.帝京大学の一戦が行われた。前半からトライの取り合いとなり、前半は帝京大学が14-10とリードして折り返した。後半も帝京大学がリードする時間が続き、27-20でロスタイムを迎えた。
慶應義塾大学はあきらめることなく、モールからトライを挙げて、さらに最後もモールを起点にFL(フランカー)山本凱(3年)がトライを挙げて、30-27で逆転勝利を収めた。MOMは慶應義塾大学のFL山本が選ばれた。
また、5日に神奈川・大和スポーツセンターで行われた、ともに開幕から白星のない青山学院大学と立教大学の対戦は、立教大学が前半に2トライを挙げる。後半、2点差に追い上げられたが、MOMに選出されたWTB青木天真(4年)がトライを挙げて突き放し、昇格組の立教大学が22-17で勝利した。
◆対抗戦 最終戦結果
1位 明治大学 6勝1敗(勝ち点24)
2位 早稲田大学 6勝1敗(勝ち点24)
3位 慶應義塾大学 5勝2敗(勝ち点20)
4位 帝京大学 4勝3敗(勝ち点16)
5位 筑波大学 4勝3敗(勝ち点16)
6位 日本体育大学 2勝5敗(勝ち点8)
7位 立教大学 1勝7敗(勝ち点4)
8位 青山学院大学 0勝8敗(勝ち点0)
※1・2位、4・5位の順位は直接対決の結果
※上位5チームが大学選手権出場
ラグビー 関東大学対抗戦2020
【ハイライト】慶應義塾大学 vs. 帝京大学
12月5日(土)、関東大学ラグビーリーグ戦1部は3試合が行われた。なお、東海大学vs.日本大学は、東海大学の部員やスタッフに新型コロナウィルスの陽性反応が出たため、東海大がが辞退を申し出たため、試合が中止となり、日本大学の不戦勝となった。
◆関東大学リーグ戦 最終戦結果
●大東文化大学 10-19 流通経済大学○ MOM:流通経済PR津嘉山廉人(4年)
●東海大学 中止 日本大学(不戦勝)○
●関東学院大学 25-28 中央大学○ MOM:中央SO津田貫汰(2年)
●専修大学 7-75 法政大学○ MOM:法政FL山下憲太(4年)
流通経済大学は勝利すると勝ち点24で東海大学と日本大学と並ぶ。当該チーム以外の試合の総得失点差で順位を決めるため、流通経済大学が優勝するためには54点差の勝利が条件だった。
小雨が降る中、前半から接点、スクラムでお互いやり合う展開となる。相手の粘り強いディフェンスの前に、なかなか得点が挙げられなかった流通経済大学だが、前半21分、ラックからLOアピサロメ・ボギドラウ(2年)が持ち出してトライを挙げて7-0と先制する。
27分、意地を見せたい大東文化大学もスクラムを起点にCTB(センター)ペニエリ・ジュニア・ラトゥがトライを挙げて7-5と追い上げる。34分、流通経済大学がゴール前のラインアウトからモールを形成し、NO8南太陽(2年)が押さえて12-5とリードを広げる。
大東文化大学も後半36分、左ライン際でボールをつないで、最後はWTB安藤諒(4年)が右隅に押さえて、流通経済大学が12-10とリードして前半を折り返した。
後半も拮抗した展開が続き、後半28分、流通経済大学が再びモールからHO松田一真(4年)がトライを挙げて19-10とし、そのままノーサイド。MOMにはセットプレーに貢献した流通経済大学のPR津嘉山廉人(4年)が選出された。
流通経済大学のキャプテンFL坂本侑翼(4年)は「天候の関係や、大東文化大さんのラストゲームにかける気持ちのこもったディフェンスにやられてしまい、自分たちの思ったようなゲームができませんでした。しかし、最終戦勝ち切れたことは大きなものだと思うので、次の大学選手権につなげていきたい」と話した。
結果、東海大学、流通経済大学、日本大学が6勝1敗となり勝ち点24で並んだ。ただ当該チーム以外の総得失点差の多い東海大学(+227点)が優勝し3連覇を達成。2位に流通経済大学(+183点)、3位が日本大学(+165点)となった。リーグ戦からはこの3校が大学選手権に出場する。
残り2試合は埼玉・熊谷ラグビー場Bで(無観客)で行われた。関東学院大学vs.中央大学は、前半34分、危険なプレーを犯した関東学院大学WTB福士萌起(4年)にレッドカードが出て一発退場。それでも関東学院大学が粘り強く戦ったが、中央大学が28-25で勝利した。MOMにはキッカーも務めた中央大学のSO津田貫汰(2年)が選出された。
◆関東リーグ戦 最終順位
1位 東海大学 6勝1敗(勝ち点24)
2位 流通経済大学 6勝1敗(勝ち点24)
3位 日本大学 6勝1敗(勝ち点24)
4位 法政大学 4勝3敗(勝ち点16)
5位 中央大学 2勝3敗1分(勝ち点10)
6位 大東文化大学 1勝5敗1分(勝ち点6)
7位 関東学院大学 1勝6敗(勝ち点4)
8位 専修大学 1勝6敗(勝ち点4)
※1~3位は直接対決以外の試合における総得失点差
※7・8位は直接対決の結果
※上位3チームは大学選手権出場
前半は19-19で折り返したが、後半は地力のある立命館大学が圧倒し、モールなどからLO田中雄太郎(4年)がハットトリックの活躍を見せて、55-33で快勝した。POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)にはキャプテンのNO8庄司拓馬(4年)が選出された。
※上位3校が大学選手権に出場
◆全国大学選手権
いよいよ12月13日(日)から大学選手権が本格的に始まる。3回戦のカードは以下の通りとなった。
【東京・秩父宮ラグビー場】
11:30 日本大学(リーグ戦3位)vs.福岡工業大学(九州1位)
14:00 流通経済大学(リーグ戦2位)vs.筑波大学(対抗戦5位)
【大阪・東大阪市花園ラグビー場】
11:30 慶應義塾大学(対抗戦3位)vs.京都産業大学(関西3位)
14:00 同志社大学(関西2位)vs.帝京大学(対抗戦4位)
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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