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11月7日に開幕した関西大学リーグも、いよいよ各チーム最終節を迎える。初戦から第2戦と敗戦が続き、大学選手権出場を逃してしまった立命館大学は、第3節で巻き返しに成功した。
相手は、同じように連敗していた関西大学だったが、本来の立命館らしさを出し切り、38-0と見事に完封勝利。最終戦へ弾みをつけるゲームをすることができた。
試合に対して、主将の庄司拓馬(済4・東海大仰星)は「2連敗してから、自分たちの目標についてもう一度話し合い、気持ちを切り替えた。この試合は、前半の立ち上がりから良い入りができた、終始、立命館のラグビーをやり通すことができた」と語った。メンバーを入れ替えていたなかで、無失点に抑えられたことは選手たちにとっても大きな自信となっただろう。
最終戦に勝利し、有終の美を飾りたい
次戦、立命館大学はリーグ戦3戦全敗と苦戦している摂南大学と、5・6位決定戦で対戦する。昨シーズン、立命館は2勝5敗であったが、摂南大はその勝利の中の一校だ。本来の力を出し切れば十分勝てる相手であるため、油断せずいつも通りの試合をしたい。
摂南大にも注意しなければならないプレイヤーがいる。留学生のヴィリアミ・ツイドラキ(法3・ラトゥナヴラ)とテビタ・タイ(法3・トゥポウカレッジ)だ。両選手とも体格に恵まれ、非常に突破力がある。
また、ツイドラキは突破力に加えて精度の高いキックもある。今大会、PG(ペナルティゴール)とゴールキックの両方で多数の得点を稼いでいる。立命館としては、不用意なペナルティやタックルミスに注意したい。しかし、前回の関大戦でのディフェンスができれば、勝利することは十分に可能である。
外国人選手に対しても、積極的に前に出てタックルし、ゲインを阻止することが重要になるだろう。攻撃時は、確実にゲインラインを突破していきたいところだ。この試合も、前節で2トライ取り、プレイヤーオブザマッチにも選ばれた木田晴斗(情理3・関大大倉)の活躍には注目である。
ラグビー 関西大学リーグ2020
【ハイライト】立命館大学 vs. 関西大学
関大戦では、前半終了間際、江良楓(スポ3・大阪桐蔭)のクイックスタートから、パスを受け、そのまま90mを走りぬいた。これについて木田は、「自陣ゴール前でもスペースがあったため、強気に前へ出ていこと思った。最後は、トライすること以外は何も考えずに、走り抜いた」と振り返った。摂南大戦でも、自慢の走力を生かし、チャンスメイクやトライをとってチームに貢献してほしい。
4回生にとって、次の試合が学生最後の試合となる。主将の庄司は「次の試合は、僕たち4回生が出場する最後の試合となる。その試合に向けて、自分たちが掲げた『HUNGRY ARROW』を体現して勝利し、最後は笑って終わりたい」と話した。
関大戦でPOMに輝いたWTB木田晴斗の活躍に注目
木田も「泣いても笑っても次の試合が4回生とともに出場する最後の試合。自分自身もチームに貢献できるように、今日できた課題や反省点を修正して試合に臨みたい」と語った。立命館ラグビー部が勝利して、今シーズンをよい形で終えることに期待したい。
文:太田秀平/写真:福清真人(立命スポーツ編集局)
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