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ラグビー コラム 2020年12月4日

明治大学、帝京大学に快勝し、優勝決定の「明早戦」に挑む。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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今年も明早戦がやってくる。関東大学対抗戦最終節は現在5勝1敗明治大学と開幕から無傷で首位をひた走る早稲田大学との一騎打ち。勝った方が優勝、3年連続で事実上の決勝戦が実現した。

優勝の可能性を残すには絶対に落としてはいけない一戦となった前節の帝京大学戦、序盤は苦しい展開からスタートした。

主将のNO8箸本龍雅

前半16分までに2本のトライを献上。0-13で迎えた同23分、敵陣ゴール前のスクラムで優位に立つと、主将のNO8(ナンバーエイト)箸本龍雅(商4=東福岡)が起点となり、パスを受けた右CTB(センター)児玉樹(政経3=秋田工)がトライを決めた。

ここから点差を詰め寄りたい明治大だったが、帝京大の勢いは止まらず。さらに2トライを追加され、前半30分までに7-23と突き放されてしまう。しかし、この日の明治大は違った。「自分たちのラグビーをやれば通用する。焦らなくていい」(箸本)。

33分には、ラインアウトモールを押し切り、12-23。続く39分にはエリア中央付近の帝京大スクラムでペナルティを誘発し、敵陣深くのラインアウトから、最後はCTB(センター)廣瀬雄也(商1=東福岡)がグラウンディングした。

前回の慶應義塾大学戦で課題となった『修正力』をいかんなく発揮し、19-23とビハインドも、流れを引き寄せる格好で前半を折り返す。

SH飯沼蓮

後半に入ると戦況は一転。明治大が一気にゲームの主導権をにぎる。後半4分、スペースでボールを受けたSH(スクラムハーフ)飯沼蓮(営3=日川)の独走トライで逆転に成功。反撃の狼煙を上げると、12分にはスクラムから持ち出しを図った箸本がそのままインゴールまで持ち込んだ。

さらに28分には途中出場の齊藤大朗(商4=桐蔭学園)が追い打ちをかける追加点。後半は一度も自陣ゴールラインを割らせることなく、39-23でノーサイドとなった。

12月6日に控える明早戦。相対する早稲田大は、就任3年目の相良南海夫監督指揮の下、同校では13年ぶりとなる全勝優勝を狙う。

ラグビー 関東大学対抗戦2020

【ハイライト】帝京大学 vs. 明治大学

昨年の大学選手権で11年ぶりに悲願の優勝を果たした早稲田大。NO8丸尾崇真主将(文構4=早実)率いる今年は、新スローガン『BATTLE』を掲げた。「戦い続ける」(丸尾)をモットーにここまで対抗戦6戦6勝。

黄金世代と謳われた齋藤直人(現サントリーサンゴリアス)、岸岡智樹(現クボタスピアーズ)、中野将伍(現サントリーサンゴリアス)ら4年生が抜けた中でも、未だ日本一の強さは健在だ。

カギを握るのはディフェンスか。相良監督就任以来、培ってきた「ディフェンスベース」のチーム。一昨年の対抗戦で早稲田大の被トライ数は14、昨年は13、今年もここまでで13に抑えている。「早稲田はディフェンスのチーム」(丸尾)。強固な守備から流れを作る。

昨年対抗戦王者の明治大、かたや選手権王者の早稲田大。選手権決勝1月11日以来の伝統の一戦が、聖地・秩父宮でキックオフを迎える。決めようではないか、どっちが強いのか――。

文:高智琉大朗/写真:上松凜助(明大スポーツ新聞部)

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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