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11月29日(日)、京都・宝が池公園球技場で関西大学Aリーグ1位~4位の順位決定戦2試合が開催された。
関西大学リーグは新型コロナウィルス感染拡大の影響により期間が短縮され、2リーグ制で行われており、1試合目はOdd(奇数)リーグ2位の関西学院大学と、Even(偶数)リーグ2位の京都産業大学が激突。この試合で勝利したチームは関西3位とともに、大学選手権の出場権を得るビッグゲームだった。
先手を取ったのは関西学院大学だった。前半11分、FW(フォワード)とBK(バックス)一体となった攻撃でリズムをつかみ、モールで攻め込んだ後、最後はSH(スクラムハーフ)橋詰学(3年)のポップパスを受けたSO(スタンドオフ)呉嶺太(4年)が中央にトライ、FB(フルバック)奥谷友規(4年)がゴールを決めて7-0と先制する。
京都産業大学も負けていない。ジャッカルで相手の反則を誘うとゴール前に攻め込み、FWにこだわり続ける。最後は16分、サイドアタックからルーキーのNO8(ナンバーエイト)ヴェア・タモエフォラウ(札幌山の手)が押さえてトライ。CTB(センター)城川斗武(4年)がゴールを沈めて、すぐに7-7の同点に追いつく。
勝った方が大学選手権出場の大一番
その後は互いに接点での気迫がこもった戦いを繰り広げたこともあり、両チームとも得点を挙げることができなかった。ようやくスコアボードが動いたのは38分のことだった。
京都産業大学は相手の反則からスクラムを選択し、その後は再びFWでボールを継続、最後は副キャプテンFL(フランカー)城間賢(4年)が押し込んでトライ、ゴールも決まり、14-7とリードして前半を折り返した。
後半、先手を取ったのはリードしていた京都業大学だった。SO家村健太(2年)のキックで敵陣に攻め込み、相手のラインアウトが乱れた後、ボールを継続。最後はスクラムの反則から、NO8タモエフォラウがクイックタップからトライ。ゴールも決まって21-7とリードを広げる。
ラグビー 関西大学リーグ2020
【ハイライト】関西学院大学 vs. 京都産業大学
このまま負けられない関西学院大学も21分、相手陣15mからのラインアウトからモールを押し込み、キャプテンHO(フッカー)竹内海斗(4年)が押さえて、ゴールも決まり21-14と7点差に追い上げる。
試合を優位に進めた京都産業大学
後半31分、自陣ゴール前のスクラムで、関西学院大学がスクラムを武器とする京都産業大学からペナルティを得る。流れが傾くかと思われたが、直後の攻撃で関西学院大学が右に展開してから、ディフェンスラインの裏に簡単にキックを蹴ってしまう。
そのボールを再獲得することができず、34分、逆に京都産業大学は番CTBニコラス・ホフア(4年)がラインブレイクして、そのままトライ。ゴールも成功し28-14と再びリードを14点に広げた。
ロスタイム、関西学院大学も最後の力を絞りきって、相手ゴール前に攻め込むと、途中出場の京都産業大学PR(プロップ)木村圭汰(3年)が危険なタックルでシンビン(10分間の一時的退場)。最後はタップから攻め込み、キャプテンHO竹内が中央左に押さえて、ゴールも決まって21-28とした。
残りは20秒、関西学院大学は自陣から攻め込むが、最後は相手のディフェンスのプレッシャーの前にノックオン。終わって見れば、京都産業大学が28-21で勝利した。セットプレーでやや優勢だった京都産業大学は、チャンスでしっかり得点を重ねたことが大きかった。
京都産業大学は、今年の関西大学リーグの順位が3位となると同時に、大学選手権への出場権を獲得した。POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)にはトライを挙げ、ディフェンスではジャッカルと決めた京都産業大学のFL城間賢(4年)が選出された。
関西学院大学の小樋山樹監督は「京産大さんの強みであるFWのところでやられてしまった。チームの力を出しきれなかったのがすべて」と言えばHO竹内キャプテンも「前半でFWがペナルティを積み重ねたり、ラインアウトでミスがあったり、相手の強みであるFWに対して受けてしまった」と肩を落とした。
コーチから監督になり、就任1年目でしっかりと大学選手権出場という結果を出した伊藤鐘史監督は「(試合に向けて)本当に激しい練習をし、ケガ人がいっぱい出ました。そこは誤算でしたが、それでも選手たちは一生懸命に頑張ってくれました」と選手たちを称えた。
キャプテンLO田中利輝(4年)は「セービングの部分など愚直なプレーから優位に立って、点を重ねることができて勝利につながった」と胸を張った。
関西大学リーグ3位で大学選手権に進出する京都産業大学は12月13日(日)、大阪・東大阪市花園ラグビー場で、関東大学対抗戦Aグループ3位(明治大学、帝京大学、慶應義塾大学のいずれか)と対戦する。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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