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ラグビー コラム 2020年11月30日

【ハイライト動画あり】京都産業大学、3位決定戦を制して大学選手権出場。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 京産大アスレチック
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関西大学ラグビーAリーグの順位決定戦で関西学院大学に勝利した京都産業大学は、関西3位となり、全国大学ラグビーフットボール選手権の出場権を獲得した。

京産大は先週のゲームで同志社大学に19-49の惨敗。ライバル相手の痛い敗戦により、負ければ終わりの3位決定戦へ。チームは崖っぷちに追い込まれた。

「負けた翌日にAチームのメンバー全員でミーティングをして、チーム理念を再確認しました。僕たちはいついかなる時もひたむきに取り組まなければいかない。選手たちもそこに納得した上で週に入り、本当に激しい練習をしました」(伊藤鐘史監督)。

キャプテンのLO(ロック)田中利輝(東海大仰星)がメンバーと決めたテーマは『意地』。「負ければ引退の4年生は意地を見せて次のステージに進もう。京産大の意地でセットプレーを圧倒しよう。1つ1つのプレーで意地を見せて、ひたむきに集中しよう。ということで、選手たちと今週のテーマを意地にしようと決めました」。

3位決定戦の相手は関学大。昨シーズンの開幕戦で敗れた因縁の相手だ。先週、天理大学に負けて3位決定戦に回ったものの、王者相手に前半リードをするなど好ゲームをして自信をつけてきた。

前半3分、京産大はファーストスクラムでペナルティを獲得するが、直後のラインアウトでボールを取られてしまい、流れに乗れない。ブレイクダウンでのペナルティも続き、前半11分に先制のトライを許してしまった。

SOで躍動した家村健太

その後もマイボールラインアウトでのミスが続くが、今シーズン初めてSO(スタンドオフ)に入った家村健太(流経大柏)がナイスキックを連発して主導権を渡さない。

SO呉嶺太(大阪朝鮮)のキックを中心にゲームを組み立てる関学大に対して、蹴り合いで負けずピンチを作らなかった。前半16分と38分にフェーズを重ねたFW(フォワード)が押し込みトライ。14-7と京産大リードで前半を折り返す。

後半10分にはゴール前でフリーキックを獲得すると、1年生ぼNO8(ナンバーエイト)ヴェア・タモエフォラウ(札幌山の手)が相手の隙を見逃さず、クイックスタートしてそのままトライ。その後マイボールが続き、速い展開のアタックを仕掛け次々とゲインするなど京産大ペースが続いたが、要所でミスが出て得点には至らない。

ラグビー 関西大学リーグ2020

【ハイライト】関西学院大学 vs. 京都産業大学

逆に21分にトライを許して7点差になってしまう。31分には敵陣ゴール前でマイボールスクラムという、強みを生かすには最高のチャンスが到来するも押し返されてペナルティをおかし、ボールを奪われた。

抜け出したニコラス・ホフア

ピンチを脱した関学大は勢いづいて攻撃を展開し、京産大ディフェンスの裏にショートパントを蹴ったが、それを京産大がキャッチ。FL(フランカー)城間賢(御所実)が相手を引き付けてCTB(センター)ニコラス・ホフア(札幌山の手)にパスし、ニコラス・ホフアが抜け出してそのままトライ。

「前半から自分がボールを持つ機会が多くて、相手もよく自分の名前を呼んでいた。この時も2人ディフェンスが寄ってきたので、引き付けてパスを出しました」(城間賢)。

直後のゴールキックは、今シーズン初めてキッカーを務めたCTB城川斗武(常翔学園)が難しい角度を決めた。ロスタイムに7点を返されたが、リードを守り切って試合終了。全国大学選手権をかけた戦いは、28-21で京産大がものにした。

「選手たちはよく頑張ったと思います。ただ、ここで終わりではない。もう1つの理念はチャンピオンシップを目指すという事なので、大学選手権で勝たないと意味がないと思います。この2週間で選手たちには、さらなる進化をしてもらいます。具体的には敵陣のアタックの精度を上げていきたい。今年はアタックフォーカスでやってきたので」と伊藤監督は早くも次を見据える。

キャプテンの田中利輝は、「チーム理念であるひたむきを体現することだけに集中しました。ボールが転がっていたら飛び込む、テンポを上げて球出しをする。そういうことをやろうと意識して厳しい練習を全員で乗り越えてきました。試合ではセービングなど、1つ1つのプレーで愚直にやり続けた結果、優位に立てて、勝利につながったと思っています」と語った。

大学選手権の初戦は12月13日、花園ラグビー場で行われる。対戦相手は関東大学対抗戦3位チーム(現段階では未定)。強豪とぶつかることになるが、キャプテンは「ここで終わるわけにはいかないので、花園で暴れたいと思っています」と力強く言い切った。全国の舞台でもひたむきなラグビーに期待したい。

文:岩田悠吾/写真:出口敬介(京産大アスレチック)

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京産大アスレチック

京都産業大学体育会本部編集局は年4回、「京産大アスレチック」という体育会の広報新聞を作成しています。また、SNSなどを活用し、試合速報やブログ記事の更新、号外・試合告知ポスターの発行を行っています。 »HP »Twitter »Facebook

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