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前半、慶大がPG(ペナルティゴール)で先制するが、その後、早大がディフェンスからリズムを作り出し、12-6で折り返す。迎えた後半、16分に早大がPGを決めると直後に慶大がトライ。4点差まで追い上げられるものの、26分にも追加点を挙げ22-11で試合終了。伝統の一戦を制し、6戦全勝で宿敵・明治大学との試合に臨むこととなった。
試合開始直後は、両者譲らぬ展開が続く。先に得点したのは慶大。自陣深くでの反則からPGを決められてしまう。追いつきたい早大は19分、敵陣5mの位置でラインアウトを獲得し、絶好のチャンスを迎えた。ラインアウトから右に展開したあと、SO吉村紘(スポ2=東福岡)がスペースを突いてインゴールに飛び込み、5-3と逆転に成功。
槇瑛人が飛び込みトライ
その後は自陣でプレーする時間が続き、一時はゴール前数十cmのところまで攻め込まれた。しかし、早大は集中した守りでトライを阻止する。そして32分、左右に展開しながら前進し、FB(フルバック)河瀬諒介(スポ3=大阪・東海大仰星)の的確なパスからWTB(ウィング)槇瑛人(スポ2=東京・国学院久我山)がディフェンスを振り切りトライ。
難しい角度からの吉村のゴールキックも成功した。前半終了間際、再び反則から慶大にPGによる得点を許したものの、12-6とリードして前半を折り返す。
後半は、序盤からキックで陣地を取り合う展開となる。8分、早大は反則により自陣5メートルでのラインアウトを与え、ゴール際まで迫られるが、粘り強いディフェンスでインゴールを割らせない。そして15分、敵陣に少し入った位置でペナルティを獲得し、6点差を踏まえてショットを選択。吉村が確実に決め、15-6とする。
ラグビー 関東大学対抗戦2020
【ハイライト】慶應義塾大学 vs. 早稲田大学
しかし、続く16分、慶大選手のキックチャージを受けて早大はたまらず反則を犯す。自陣5メートルまで迫られ、最後はモールで押し込まれて被トライ。15-11となる。
正確なプレーを見せた河瀬諒介
点差を突き放したい早大は22分、ラインアウトからFW(フォワード)とBK(バックス)を織り交ぜた早大らしい攻撃を重ねる。18フェーズにも及ぶ猛攻の末、最後は河瀬が慶大ディフェンスを突破し右隅にトライ。その後は、両校とも好機を得点に結びつけられず、22-11でノーサイドとなった。
4連勝と勢いに乗る慶大相手に勝利を収めた早大。今試合は、慶大のゴール前からのモールの強さと前に出てくるディフェンスに警戒して挑んだという。守備面に関しては、ゴールライン際まで迫られながらも守り切るなど、練習の成果を十分に発揮できたと言えよう。
また、攻撃面でも、仕掛ける姿勢を持ち続けてFWとBKが連動したアタックを見せた。加えて、関東大学対抗戦初出場となったSO(スタンドオフ)伊藤大祐(スポ1=神奈川・桐蔭学園)がビックゲインを見せるなど、新戦力の活躍も光る。
しかし、「ジャッカルを何本かされてしまったのは改善ポイント」とNO8(ナンバーエイト)丸尾崇真主将(文構4=東京・早実)が語るように、ブレイクダウンの攻防はさらに強化したいところだ。
「まだまだ成長過程」(相良南海夫監督、平4政経卒=東京・早大学院)。奇しくもこれは帝京大戦後の明大・田中澄憲監督と同じコメントである。ここからの2週間でそれぞれがどのような成長を遂げるのかが、早明戦で勝負の鍵を握る。対抗戦全勝優勝へ、早大フィフティーンは走り続ける。
文:初見香菜子/写真:安岡菜月、細井万里男(早稲田スポーツ新聞会)
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