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ラグビー コラム 2020年11月24日

【ハイライト動画あり】同志社大学、3年間勝てなかった京都産業大学を破り大学選手権出場。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 同志社スポーツアトム編集局
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11月21日(土)に布引グリーンスタジアム(滋賀県)にて行われた2020ムロオ関西大学ラグビーAリーグ第3節、同志社大学vs.京都産業大学。同志社は3年間敗北を味わい続けた相手に、49-19で勝利。長年の雪辱を果たし、第57回全国大会ラグビーフットボール選手権大会出場を決めた。

冬を感じさせる冷たい風が吹く中、Evenリーグ最終節が行われた。「風下の中、前半はボールキープでしんどい中、我慢してやっていこう」(FL中尾・政策4)。前半は逆風に苦しんだ同志社だったが、FW(フォワード)が堅実に運んだボールを、BKが最後にトライへつなげた。

前半3分、同志社が先制のチャンスを得る。敵陣10mライン付近で京産大がノットロールアウェイの反則を犯すと、このチャンスに同志社はショットを選択。FB(フルバック)桑山(政策4)がゴールを狙うも、激しく吹く逆風でボールは左へ逸れてしまった。

京産大のドロップアウトから試合が再開されると、流れは一転。同志社が立て続けにオフサイドの反則を犯し、自陣深くに攻め込まれる。8分、ゴールライン間際でのラインアウトからモールで押し込まれ、先制のトライを献上した(0-7)。

しかし11分、キックオフのボールを京産大がオブストラクションすると、敵陣5mでラインアウトを獲得。SH(スクラムハーフ)人羅(社4)から、SO(スタンドオフ)田村(スポ3)へとボールが渡り、フェイントで相手ディフェンスを置き去りにしてインゴールへ飛び込んだ(7-7)。

この流れに乗りたい同志社だったが、強風の影響でキックを有効的に使えず、エリアを拡大することができない。15分、再び京産大に自陣22mラインまで攻め込まれる。ブレイクダウンの攻防で粘りを見せるも、一瞬の隙を付かれ中央突破を許し、トライを決められた(7-12)。

独走するWTB和田

京産大にリードされた同志社だったが、ここから反撃に出る。19分、自陣22mラインでのラインアウトから、SO田村がボールを裏に転がしてWTB(ウイング)和田(文情3)へつなげる。約40mのビッグゲインで相手を抜き去り、インゴール中央にグラウンディング(14-12)。

このトライを皮切りに、同志社は勢いづく。25分、CTB(センター)岡野(商1)からの逸れたパスに足を出し、転がったボールを再びキック。大きくゲインして左サイドを駆け上がり、敵陣22mラインへ侵入する。WTB和田がラックを形成すると、サポートに入ったSH人羅から、FL(フランカー)木原(スポ3)、WTB山口楓(社3)へと順に展開し、最後は大外のFB桑山がフィニッシュ(21-12)。

さらに35分、敵陣22mラインでのラインアウトからSH人羅、CTB稲吉(商3)、SO田村へとボールを展開。内から走り込んできたWTB和田にボールが渡り、相手を振り切ってそのまま追加のトライを挙げた(28-12)。

しかしロスタイム、京産大が自陣22mラインでラインアウトを獲得。前半終了間際に、京産大得意のラインアウトモールから押し込まれると思われたが、失敗。最後はSO田村がボールを外に蹴り出して前半が終了した。

同志社は後半でも勢いそのままに得点を重ね続けた。後半5分、敵陣22mラインでのラインアウトから、SH人羅からボールを受けたFL木原が抜け出し、トライを奪う(35-12)。ここからは両者にとって我慢の時間が続いた。ノックオンやスローフォワードなどの簡単なミスで、ボールを前に進めることができない。

再び試合が動いたのは、31分だった。FL木原のチャージからCTB稲吉がトライにつなげ、42-12とする。さらには34分にもWTB山口楓が独走トライ(49-12)。立て続けに得点を追加し、同志社優勢で試合を進めた。しかし試合終盤、京産大にフェーズを重ねられ、最後まで守備で粘ることができず、トライを献上。得点を返されてのノーサイドとなった(49-19)。

京産大と健闘を称え合うFL中尾

「なんとしても勝ちたかったゲームで勝てて、率直に嬉しい」(中尾)。3年間白星のなかった因縁の相手を破り、歴史を塗り替えた。この試合結果により、3勝0敗でEvenリーグを1位で通過した同志社は、2年連続の選手権出場を決めた。

ラグビー 関西大学リーグ2020

【ハイライト】同志社大学 vs. 京都産業大学

「ディフェンスで前に出ることができた分、この点差につながったのかなと思っています」(伊藤紀晶ヘッドコーチ)。今季最大の強みであるディフェンスが勝機を呼び込んだ。また、ケガでスタメン復帰したWTB和田が攻守ともに躍動した。「少し緊張もあったが、やるべきことは決まっていた」(和田)。前半から力強い独走で2トライを挙げ、自身2度目となるPOM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)を獲得した。

関西リーグも終盤に近づいた。今月末に行われる順位決定戦で、Oddリーグ1位の天理大学と対峙(たいじ)する。同志社は天理大に、ここ4年間白星を挙げていない。関西王者を決める一戦で、今季取り組んできた前に出るディフェンス、そして培ってきた豊富な運動量で、不動の関西王者を迎え撃つ。

文:小野真央/写真:内藤界(同志社スポーツアトム編集局)

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
公式サイト Twitter→@atom_doshisha

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