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秋晴れの青空だった。神宮外苑のイチョウ並木も黄金色に輝き、ラグビーをするにはもってこいだ。隣には秩父宮ラグビー場。イチョウ並木とはまた違った景色が芝生の上に輝いていた。
明治大のキックオフで試合が始まると、序盤は帝京大が有利に試合を進めた。そして前半2分、FW(フォワード)が連続攻撃でじわじわと前進すると、対抗戦初出場のSH (スクラムハーフ)片岡祐二(2年=京都成章)が右にパスアウト。
タッチライン際までパスを回し、WTB(ウイング)人見太基(3年=伏見工)があとわずかでトライというところまでゲインする。そこでできたラックにスピードに乗ったNO8(ナンバーエイト)奥井章仁(1年=大阪桐蔭)が角度をつけて走り込み、この試合のファーストトライをあげた。
先制トライをあげた奥井を抱きしめる尾崎
続いて16分にはCTB(センター)尾崎泰雅(4年=伏見工)が明治大のパスをインターセプト。およそ80mを走り切りトライをあげる。
25分には明治大のミスからSO(スタンドオフ)高本幹也(2年=大阪桐蔭)、尾崎、WTB木村朋也(4年=伏見工)とつなぎ木村が前進。木村は捕まるもフォローに走っていた尾崎がボールをもらい、そのままトライ。前半にもう1つトライをあげ、23-19で前半を折り返す。
後半は完全に明治大ペースで試合が進んでいった。明治大がゴール前でスクラムやラインアウトがあれば大きな手拍子が生まれた。その雰囲気にもやられたのか。帝京大は後半ノートライ。最終的に23-39でノーサイド。2敗目となった。
試合後、岩出雅之監督は「結果として敗戦なので残念だが、学生たちは前半、後半とも我慢強く頑張った。悲観せず、少しづつでも成長してほしい」。松本健留主将(4年=大阪桐蔭)は「自分たちの力不足な部分もあった」と反省点を述べた。
ラグビー 関東大学対抗戦2020
【ハイライト】帝京大学 vs. 明治大学
また、これまで松本が出場していない時にゲームキャプテンを務めた奥村翔(4年=伏見工)がこの試合、ケガのため欠場。「奥村が不在の中でもみんなでまとまろうとする意識は良かった」とプラスに捉えていた。
次戦で対戦する慶應義塾大学は今年度の対抗戦で明治大に逆転勝利を収めたチーム。11月23日に行われた早慶戦では早稲田大に11-22と惜敗したが、気合の入ったいいタックルが多くみられた。
そのタックルから流れを作るチームに対し、帝京大の強力なアタックがどこまで通用するのか。また、ペナルティーをどれだけ抑えられるかが勝利へのカギになるだろう。さらに4勝2敗と並んでいる両チーム。勝ったほうが3位、負けたほうが4位となり、大学選手権の組み合わせも変わってくる。
大学選手権優勝まで歩みを止めない
さあ、ついに最終戦。帝京大は慶応大に勝利し3位で大学選手権に進めるのか。熊谷の強く吹く風は3位への追い風となるか。注目だ。
文:太田和樹、写真:亀ヶ谷沙希(帝京スポーツ新聞部)
帝京スポーツ新聞部
1996年創刊。帝京大学体育局所属の公認クラブにして唯一の学生新聞。ラグビー部をはじめ、柔道部、空手部、野球部など帝京大体育局の情報を年4回の発行で熱く伝える。現在部員13名で活動。 Twitter @teikyo_sports
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