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ラグビー コラム 2020年11月22日

【ハイライト動画あり】東海大が全勝対決制す!流経大と両軍15トライの打ち合い。関東大学リーグ戦1部

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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注目の全勝対決は、両チーム合計15トライの打ち合いになった。

ワイサケ・ララトゥブア

東海大学 ワイサケ・ララトゥブア

11月21日(土)、1997人が集った東京・秩父宮ラグビー場で、関東大学リーグ戦1部で5勝同士の全勝対決が行われた。

3年連続のリーグ戦優勝をめざす東海大学と、6年ぶりの優勝を手にしたい流通経済大学だ。

晴れの秩父宮で午後2時にキックオフを迎えたビッグゲームは、前半は風上の東海大ペース。

前半1分、いきなりのジャッカルで攻守交代を起こしたのは、この日主役級の活躍を見せた東海大2年、LOワイサケ・ララトゥブア。

献身性とパワーを兼備する元U20フィジー代表は、直後の連続攻撃でキャリアーとして前進。ここで1年生SO武藤ゆらぎが冷静な突破&フリックパスでCTB杉浦拓実の先制トライをお膳立てし、東海大が7点を先取した。

しかし流経大は、FL坂本侑翼キャプテンが「FWとBKが一体となってトライを狙うラグビー」と説明する攻撃スタイル、“ダイナミック・ラグビー”で反転攻勢。

流経大は前半6分、WTB堀井雄登が1対1で振り切ってオフロードパスを決め、1年生のFL篠澤輝がトライ(ゴール)。すぐに7-7の同点とした。

しかしここから東海大のアタックが冴え渡った。

ブレイクダウンを安定的に制圧しながら、運動量豊富な副将、SH中村友哉が正確かつスピーディーなパスで、相手守備を後手に回らせる。

前半18分には、先週は調整により欠場したNO8吉田大亮が、エリア大外に待機して豪快にキャリー。左隅に勝ち越しトライ(ゴール失敗)を決めて12-7とした。

さらに3分後にはSH中村の素早い配球を受けたSO武藤が正面突破。ふたたび攻守の要であるCTB杉浦に繋げてインゴールへ。

そのまた3分後の前半24分には、内返しのパスを受けたFB酒井亮治が防御線を突破。献身的にサポートしていたPR田草川恵、LOララトゥブアとパスが繋がり、フィニッシュはルーキーのWTB谷口宜顕。リードを19点(26-7)に拡大してみせた。

ラグビー 関東大学リーグ戦2020

【ハイライト】東海大学 vs. 流通経済大学

流経大は前半34分、試合中に右足を痛めたCTBヴィリアメ・タカヤワが足を引きずりながらも右中間にチーム2トライ目。

しかし東海大は直後にLOララトゥブアがラック脇からするりと突然抜け出し、独走態勢から5トライ目。東海大が33-12と大きくリードして折り返した。

後半の先制も東海大だった。

HO山田生真のジャッカルから敵陣に侵入すると、後半4分、間隙を突いたSO武藤が一人飛ばしのフリップパスをNO8ノア・トビオへ。

SO武藤がルーキーとは思えぬ大胆かつ正確な技術を見せ、5点を追加して東海大のリードはついに26点(38-12)となった。

ところが、ここからリズムに乗ると恐ろしい流経大の攻撃力が爆発。なんと約10分間で4連続トライを奪ってしまった。

迷いを振り切った風の流経大は、相手反則からのクイックリスタートで猛攻。前半36分から途中出場のイノケ・ブルアの剛脚も閃き、LOアピサロメ・ボギドラウが後半7分、左隅にトライ(ゴール成功)。

これで19点差(19-38)。

土居大吾

流通経済大学 土居大吾

さらに流経大は後半12分、CTB土居大吾の絶妙なパスを受けたFB河野竣太が50m6秒フラットの俊足で抜け出し、切れ味鋭いステップをまじえて独走トライ。

ゴール成功で12点差(26-38)。

さらに3分後、流経大はふたたび相手反則からクイックリスタート。またもブルアが突破&フリックパスでチャンスメイクし、LOボギドラウにつないで、最後はCTB土居が右中間で歓喜。

ついに7点差(31-38)となった。

そして4連続トライの最後はCTB土居の好タックルからターンオーバーが生まれ、またもブルアが守備網の穴を見つけてラインブレイク。サポートのSH野村悠がインゴールに飛び込み、ゴール成功で38-38の同点に追いついた。

残り時間は20分。ここから一気に勝ち越したかった流経大だが――直後のキックオフだった。

東海大はWTB谷口が、相手の自陣脱出のキックをチャージ。みずから捕球してLOララトゥブアに繋げ、相手の勢いを削ぐ値千金のトライ。43-38とあっさり勝ち越した。

ここからお互いにハンドリングエラーが続いて膠着するが、東海大は後半35分、23フェーズを重ねた末、途中出場の丸山凜太朗がハンドオフをまじえた突進でゴール下にトライ。ゴール成功で50-38とした。

丸山凜太朗

東海大学 丸山凜太朗

逆転にしたい流経大だが、後半38分、東海大は途中出場のPR徳田悠人、HO土一、PR星野克之を第1列に並べたFW陣がスクラムで奮闘。

相手ボールスクラムのターンオーバー、直後のPK奪取で相手のチャンスの芽を摘み、勝負をほぼ決定づけた。

後半44分には途中出場のレキマ・ナサミラがモールからトライを決め、勝敗は決した。東海大は途中出場組がそれぞれの強みを発揮し、選手層の厚さを存分に示しただろう。

土俵際から盛り返した東海大は計9トライ、55-38で勝ちきって開幕6連勝。マン・オブ・ザ・マッチには東海大のNO8吉田キャプテンが輝いた。

リーグ戦3連覇へ大きく前進した東海大は12月5日(土)、5勝1敗の日本大学と激突する。

5勝1敗となった流経大は同日同会場で、1勝1分け4敗の大東文化大学と顔を合わせる。

文:多羅正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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