人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2020年11月16日

関東リーグ戦は東海大学と流通経済大学が全勝。関西リーグは4校が連勝。大学ラグビー

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
  • Line

11月14日(土)15日(日)、ラグビー関東大学リーグ戦の4試合と、関西大学リーグの4試合が行われた。関東リーグ戦は流通経済大学東海大学が開幕5連勝を飾った。また、関西リーグではOdd(奇数)リーグでは天理大学関西学院大学の2校が、Even(偶数)リーグでは同志社大学京都産業大学の2校が連勝を達成した。

◆関東大学リーグ戦 試合結果
・流通経済大学 40-14 日本大学 MOM:LOアピサロメ・ボギドラウ(流経大2年)
・関東学院大学 48-21 専修大学 MOM:LO小濱康嵩(関東学院大3年)
・法政大学 28-23 中央大学 MOM:HO濱野隼也(法政大4年)
・東海大学 55-12 大東文化大学 MOM;FB酒井亮治(東海大3年)

◆関西大学リーグ 試合結果
・Odd 天理大学 50-0 近畿大学 POM:SO松永拓郎(天理大4年)
・Odd 関西学院大学 52-31 摂南大学 POM:PR田畑司(関学大4年)
・Even 京都産業大学 34-10 関西大学 POM:H廣田瞬(京産大3年)
・Even 同志社大学 53-19 立命館大学 POM:FB桑山太一(同志社大4年)

5連勝を達成した流通経済大

11月14日(土)、埼玉・セナリオハウスフィールド三郷で2試合が行われた。開幕からともに4戦全勝だった、流通経済大学と日本大学が激突した。前半6分、先制トライこそ日本大学が奪ったが、その後はFW(フォワード)戦で優勢だった流通経済大学のペースとなる。

前半18分、ラインアウトを起点にLO(ロック)アピサロメ・ボギドラウ(2年)がトライを挙げて同点に追いつく。さらに30分にはCTB(センター)ヴィリアメ・タカヤワ(4年)、38分にはスクラムからNO8(ナンバーエイト)南太陽(2年)がトライし21-7で前半を折り返した。

後半も流通経済大学のペースとなり、4分、モールからNO8南が押さえてトライ、18分にもモールからLOタマ・カペネ(3年)がトライ。その後、両チームともに1本ずつトライを重ねて40-14となりノーサイドを迎えた。

流通経済大学が昨年のリベンジを果たして、開幕5連勝を達成した。MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)は流通経済大学のLOアピサロメが選ばれた。

もう1試合は専修大学と昇格組の関東学院大学が対戦した。前節は大東文化大学に惜敗した関東学院大学は、ディフェンスとコミュニケーションをテーマに1週間、練習に精を出していたという。

前半2分、キャプテンWTB(ウィング)萬田開人(4年)が先制トライを挙げると関東学院大学ペースとなる。モールからHO(フッカー)岡輝剛(4年)らが、さらに3トライを重ねて28-0で前半を折り返した。

後半も7分、先に関東学院大学のSH(スクラムハーフ)大澤成貴4がトライを挙げて35-0としほぼ勝負を決める。その後、専修大学にも反撃を許して3トライを喫したが、関東学院大学も2トライを加えて48-21で快勝した。MOMはセットプレーの要となったLO小濱康嵩(3年)が選出された。

関東学院大学の桜井良太監督が「安心して見ていられた」と言えば、WTB萬田キャプテンは「練習中からコミュニケーションして、試合中でも意思統一できた。先制点を取ってチームに勢いを与えられた」と納得した表情で話した。

11月15日(日)も、関東大学リーグ戦が同じくセナリオフィールド三郷で2試合が行われた。1試合目は法政大学中央大学が対戦した。前半は、法政大学のFL(フランカー)山下憲太(4年)がトライを挙げると、中央大学はSO(スタンドオフ)津田貫汰(2年)が3PG(ペナルティゴール)を決めて、9-7で前半を折り返した。

後半、なかなか試合が動かなかったが16分、法政大学は共同キャプテンの1人FB(フルバック)根塚洸雅(4年)と、ルーキーWTB石岡玲英(御所実業)がブラインドサイドを突いて大きくゲインしてチャンスを作る。

ラインアウトからボールを継続し、最後はPR(プロップ)菊田圭佑(4年)が押さえて14-9と逆転に成功。22分にもスクラムを押し込み、最後はHO濱野隼也(4年)がねじ込んで21-9とリードを広げる。

中央大学もWTB杉本崇馬(2年)が2トライを挙げたが、法政大学もFL山下太雅(4年)がトライを加えた。結局、試合は後半終始、優勢に試合を運んだ法政大学が28-23で勝利。MOMにはHO濱野が選出された。

ゲームキャプテンを務めたFB根塚は「前半は相手に呑まれたが、後半はFWの強みとBK(バックス)の展開と立て直せたのが勝利につながった」と破顔した。法政大学は2勝3敗とし、粘りを見せた中央大学は0勝4敗1分となった。

2試合目は開幕4連勝の東海大学に、前節にようやく今年初勝利を挙げた大東文化大学がチャレンジした。前半は大東文化大学が先制したこともあって拮抗した展開となる。東海大学は1年生WTB谷口宜顕(東海大大阪仰星)らが3トライを挙げれば、大東文化大学も計2トライを挙げて17-12と追いすがった。

後半はFWのセットプレーで優位に立つ東海大学が、3分、6分とCTB杉浦拓実(4年)が連続トライを挙げて、一気にペースを握る。その後も、モールを起点に3トライを重ねて48-12と大きくリードする。ロスタイムにもボールを展開してダメ押しのトライを挙げて、終わってみれば東海大学が55-12と快勝した。MOMにはFB酒井亮治(3年)が選ばれた。

ゲームキャプテンを務めた副将SH中村友哉(4年)は「セットプレーが、スクラムで前に出て、ラインアウトでは相手ボールをスチールするくらい安定していたので、それが勝利につながった」とFWの奮闘ぶりを称えた。

東海大学は流通経済大学と並んで開幕から5戦全勝となった、敗れた大東文化大学は1勝3敗1分となった。

関西大学AリーグでもOdd(奇数)リーグとEven(偶数)リーグで、2試合ずつ4試合が行われた。

神戸ユニバーで行われたODDリーグでは、5連覇を狙う天理大学が近畿大学を前半から寄せ付けず7トライを挙げて50-0で快勝。LOアシペリ・モアラ(3年)はハットトリックを達成、POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)にはゲームをコントロールしつつ、6ゴール&1PGの15得点を挙げたSO松永拓朗(4年)が選ばれた。

ラグビー 関西大学リーグ2020

【ハイライト】同志社大学 vs. 立命館大学

2試合目は関西学院大学に摂南大学がチャレンジした。後半の途中までは摂南大学も対等に戦える部分もあり、26-24と2点差に迫った。だが、その後はセットプレーも含めて地力の差が現れて関西学院大学が連続4トライを重ね、結局、関西学院大学が52-31で勝利した。POMにはPR田畑司(4年)が選ばれた。

京都・宝ヶ池ではEvenリーグの2試合が行われた。1試合目は京都産業大学が、昇格組の関西大学にセットプレーで圧倒することができず、前半は10-10の同点に。ただ、後半になると地力の差が出て、ルーキーのNO8ヴェア・タモエフォラウ(札幌山の手)らが3トライを挙げて、34-10で勝利。POMには攻撃をリードし、トライも挙げたSH廣田瞬(3年)が選出された。

2試合目は同志社大学が立命館大学と対戦し、展開力に勝る同志社大学がWTB山口楓斗(3年)らが3トライを挙げて21-7で前半を折り返した。後半もルーキーCTB岡野喬吾(常翔学園)の2トライを含む4トライを挙げた同志社大学が53-19で快勝。POMには安定感あるキックを見せたFB桑山太一(4年)が選ばれた。

11月21日(土)は、Evenリーグでともに連勝の同志社大学と京都産業大学が、22日(日)にはOddリーグで連勝中の天理大学と関西学院大学が激突する。勝利チームは各リーグ1位が決まり、大学選手権出場が決定する。

◆関東大学リーグ戦 第6節試合日程
・11月21日(土)11:30 日本大学 vs. 大東文化大学 @秩父宮(有料) 
・11月21日(土)14:00 東海大学 vs. 流通経済大学 @秩父宮(有料) 
・11月22日(日)11:30 法政大学 vs. 関対東学院大学 @江戸川陸上(有料)
・11月22日(日)14:00 専修大学 vs. 中央大学 @江戸川陸上(有料) 

◆関東大学対抗戦 第6節試合日程
・11月22日(日)13:00 帝京大学 vs. 明治大学 @秩父宮(有料) 
・11月23日(祝)14:00 慶應義塾大学 vs. 早稲田大学 @秩父宮(有料) 
・11月23日(祝)11:30 立教大学 vs. 日本体育大学 @AGFフィールド(無観客)
・11月23日(祝)14:00 青山学院大学 vs. 筑波大学 @AGFフィールド(無観客)

◆関西大学リーグ 試合日程

【Even】
・11月21日(土)11:00 立命館大学vs.関西大学 @滋賀・布引グリーンスタジアム
・11月21日(土)13:00 同志社大学vs.京都産業大学 @滋賀・布引グリーンスタジアム

【Odd】
・11月22日(日)12:00 摂南大学 vs. 近畿大学 @兵庫・神戸ユニバー
・11月22日(日)14:00 関西学院大学 vs. 天理大学 @兵庫・神戸ユニバー

◆大学選手権1回戦
・11月21日(土)13:00 @福岡・春日
 福岡工業大学(九州学生リーグ1部1位) vs. 八戸学院大学(北海道・東北地区代表)

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ