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ラグビー コラム 2020年11月13日

流浪のチーターズ。存在価値を証明すべくストーマーズ戦へ。スーパーラグビー・アンロックト

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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スーパーラグビー(SR)の南アフリカ大会「SRアンロックト」に参加しているチーターズが、存在意義をかけた闘いを続けている。

南アフリカ協会は今年9月、今後の拡張が報じられている欧州5か国リーグ「PRO14」に将来的に参加する南アフリカチームが、ブルズ、ライオンズ、ストーマーズ、シャークスの4チームであることを確認した。

そこに2017年からPRO14に参加していた南アフリカのキングス、そしてチーターズの名前はなかった。

キングスは9月末に財政破綻し、10月9日(金)に開幕したSRアンロックトにも参加していない。

しかしチーターズは未来を諦めていない。

南アフリカ中部のブルームフォンテーンを拠点とし、1997年にフリーステートとしてスーパー12(現SR)に初参戦。

合同チーム(キャッツ)を経て2006年から単独チームとして再登場したが、プレーオフに進出した2013年を除いて成績は低迷。2017年の再編時にSRから除外され、欧州のPRO12に飛び込んだ。

そして今回、ふたたび構想外という憂き目に遭ったが、かつて前代表主将のHOアドリアーン・ストラウス、現クボタのFLピーター・ラブスカフニらが在籍したチームは、今後も競争力を備える決意を表明している。

南アフリカの『SA Rugby magazine』のウェブ版によれば、チーターズは、ロシアやアメリカの競争力あるリーグへの参加を模索しているという。

来年以降はどのリーグで活動しているのかも分からない。現段階でチーターズの未来は極めて不透明だ。

だからこそ、なのかもしれない。

チーターズは10月開幕のSRアンロックトで熱戦を続け、2勝1敗と健闘している。第5節シャークス戦では今季唯一の黒星(13-19)を喫したが、勝敗は最終盤まで分からなかった。

そして迎える第6節、日本時間11月14日(土)は、3勝1敗のストーマーズと敵地で激突する。

ストーマーズは第4節ブルズ戦で完敗(6-39)を喫したが、強敵であることに間違いはない。

【ストーマーズ】スターティングメンバー

ストーマーズはスタメンに2019年W杯の優勝メンバー5人を揃えた。

フォワードはPRスティーヴン・キッツォフ、PRフランス・マルハーバ。バックスはハーフ団のSHハーシェル・ヤンチース、SOダミアン・ヴィレムセ。

そしてスタッツでボールキャリー1位(44回)、ディフェンス突破数1位(14回)と絶好調のFBウォリック・ヘラントだ。

若手有望株も元気で、年代別代表歴がある22歳のLOサラマン・モエラット、21歳のCTBリカス・プレトリアスは要所で存在感を示している。

一方のチーターズはタレントでは劣るだろう。

しかし今季新加入で、2019年W杯に32歳で参加したCTBフランソワ・ステインの存在は頼もしい。

東芝でもプレーしたステインは、鼠径部を負傷しているがフィットネステストをクリアすればセンターで出場可能になる見込みだ。

キャプテンを務めるのは南アフリカの高校、U20代表を経験した23歳のFLジュニア・ポコメラ。スピードやハンドリング技術も備えたオールラウンダーだ。

両ウイングは決定力のあるマルコム・ヤー、南アフリカ7人制代表のWTBロスコ・スペックマン。華のあるフィニッシャーもいる。

ストーマーズを撃破すればチーターズの名声はさらに高まり、継続強化の気運を後押しすることは間違いない。

果たして流浪のチーターズは、敵地戦でストーマーズを打ち負かし、存在価値を知らしめることができるか。

注目の一戦「ストーマーズ×チーターズ」は11月14日(土)深夜1:50からJ SPORTS 1で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文:多羅正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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