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第2試合は、2月の新人戦3位の早稲田実業と、2位の國學院久我山が激突した。前半の序盤は國學院久我山がショートパスや、PR松原結生(2年)のランなどでリズムをつかむ。
先制トライを挙げた早実NO8高木
しかし、早稲田実業は相手のハイパントのキャッチミスから、ボールをつなぎ、NO8高木颯太(3年)が中央にトライ。キャプテンSO守屋大誠(3年)のゴールも決まって、早稲田実業が7-0とリードする。
その後は、早稲田実業の大谷寛監督が、「久我山は強くて重くて能力も高くて、(相手の)リズムでラグビーをさせてしまうと止まらないので、前に出て圧力をかけ、リズムを崩すことをやった」と振り返った通り、ディフェンスで前に出て相手に効果的なアタックを許さなかった。また、キックにもしっかり対応して、失点を許さない。
後半2トライを挙げたFB山下
すると22分、再び早稲田実業にチャンスがやってくる。相手ゴール前でボールをつなぎチャンスを得て、最後はSH清水翔大(3年)が左隅に飛び込んでトライ、難しい角度のゴールをSO守屋が決めて、14-0として前半を折り返した。
後半、先手を取ったのも早稲田実業だった。SO守屋のオフロードパスを受けたFB(フルバック)山下一吹(2年)が左中間に押さえてトライ。さらに14分にもSO守屋がPG(ペナルティゴール)を決めて22-0とリードを広げた。
後半25分、國學院久我山はラインアウトを起点にWTB(ウィング)吉田周平(3年)がトライを挙げたが、すでに時遅し。早稲田実業はロスタイムに、ラインブレイクしたFB山下が右中間に飛び込んで、ダメ押しとなるトライ。終わってみれば、早稲田実業が30-7で快勝し、2年ぶり7回目となる花園への切符を得た。
早稲田実業(写真:主催者提供)
大谷監督は、「キャプテン守屋を中心に練習できない間も、ミーティングやトレーニングを重ねて、常に決勝戦を目標に、そこから逆算して準備をしてきて、今持っている力はこの決勝の舞台で出せた」と選手たちを称えた。
キャプテンSO守屋は、「ディフェンスを、しっかり60分間やり続けることが勝利につながると思っていたので、徹底できた。2年前、花園で年を越せなかったので、今年はしっかりと花園で年越しできるように頑張りたい。頑張って鍛えます」と意気込んだ。
なお、今年度の花園は100回の記念大会のため、全国9ブロックに1枠ずつ花園出場権が与えられているため、決勝で敗れた本郷と國學院久我山は11月15日(日)に対戦し、勝者が東京代表として、埼玉を除いた関東の都県の2位チームが出場する関東ブロック予選に進出し、優勝すれば花園に出場することができる。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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