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11月7日(土)8日(日)、関東ではラグビー関東大学対抗戦が3試合が行われ、関西ではラグビー関西大学リーグが開幕した。
関東大学対抗戦は早稲田大学が開幕5連勝を達成し、明治大学、帝京大学、慶應義塾大学も4勝1敗とした。関西大学リーグは5連覇を狙う天理大学が快勝スタートを切った。昨年2位の同志社大学、昨年4位の京都産業大学は相手にリードを許す苦しい展開となったが逆転勝ちを収めた。
なお、対抗戦の日本体育大学vs.明治大学は、日本体育大学の学生に新型コロナウィルスの陽性者が1人出て、2人が濃厚接触者となったため、日本体育大学が辞退し、試合は行われず明治大学の不戦勝とった。対抗戦は全試合が実施されなかったため、今年はボーナスポイント制は不採用になった。
【関東大学対抗戦 試合結果】
○早稲田大学 50-22 筑波大学● MOM:CTB平井亮佑(早稲田大学4年)
●日本体育大学(不戦勝)明治大学○
●青山学院大学 0-78 慶應義塾大学○ MOM:HO原田衛(慶應義塾大学3年)
○帝京大学 106-7 立教大学● MOM:FB尾崎泰雅(帝京大学4年)
早稲田は接点、タックルでファイト
11月7日(土)、東京の秩父宮ラグビー場では、開幕唯一の4連勝の早稲田大学に筑波大学がチャレンジした。前半8分、筑波大学のルーキーCTB(センター)谷山隼大(福岡出身)が危険なタックルでシンビン(10分間の一時退場)となると、早稲田大学がモールから、HO(フッカー)宮武海人(4年)がトライを挙げて先制する。
筑波大学は1本トライを返したが、前半15分、さらに2年生LO(ロック)八木澤龍翔がシンビンとなる。2人数的有利となった早稲田大学は18分、今度はスクラムを起点にキャプテンNO8(ナンバーエイト)丸尾崇真(4年)が押さえて、14-7とリードする。
MOMに輝いた早稲田のCTB平井
ここから、試合は一気に早稲田大学ペースとなる。早稲田大学はFW(フォワード)、BK(バックス)一体となり、幅広いアタックを仕掛けて、WTB(ウィング)古賀由教(4年)や、この試合のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に輝いたCTB平井亮佑(4年)らが4トライを重ねて、38-10と大きくリードして前半を折り返した。
ラグビー 関東大学対抗戦2020
【ハイライト】早稲田大学 vs. 筑波大学
後半は2トライずつ取り合い、終わって見れば早稲田大学が50-22と快勝した。筑波大学の嶋崎達哉監督は、「シンビンの問題ではなく、前半の中盤から(接点を中心)受けてしまったのが、すべての問題かなと思いました。なぜこうなってしまったか、選手と一緒に考えてチームを作り直したい」と話した。
早稲田大学の相良南海夫監督は「筑波大学は粘り強いディフェンス、ブレイクダウン、バックスの展開力があり警戒していた。その圧力に屈せず、選手たちは積極的に仕掛けて勝利できてよかった」とフィフティーンを称えた。
SOでいいプレーを見せた河瀬
また、大学に入って初めて、本来のFB(フルバック)ではなく、SO(スタンドオフ)としてプレーした河瀬諒介(3年)は「今週のテーマは『一人一殺』で、1週間、準備してきて試合通してできていた部分もあった」。
「ただ、後半になるとミスが多くなってしまった。その部分は課題として次の試合にむけて準備していきたい」と11月23日(月・祝)の早慶戦を見据えた。
11月8日(日)、東京・上柚木陸上競技場でも2試合が行われた。1試合目は3勝1敗の慶應義塾大学が、青山学院大学と対戦した。前半は慶應義塾大学のHO原田衛(3年)がモールからの2トライを含むハットトリックで、17-0とリードする。
キャプテンLO(ロック)相部開哉(4年)が、「前半、かなり受けてしまったが、後半は自分たちの低いタックルや、寄りなどジェネラルプレーの差が出たのかな」と振り返ったように、後半は慶應義塾大学がペースをつかみ、9トライの猛攻を見せて78-0で快勝。MOMは4トライを挙げた慶應義塾大学のHO原田が選出された。
相部キャプテンは11月23日(月・祝)の早慶戦に向けて「特に相手が早稲田だからといって意識することなく、明治大学戦のようにディフェンスを生かして、ひたむきにプレーして勝ちたい」と力強く語った。
2試合目は3勝1敗の帝京大学と立教大学が対戦した。試合開始直後、立教大学にモールから先制トライを許したが、その後は帝京大学が前半から攻守に渡って圧倒。結局、帝京大学が前半6トライ、後半10トライの計16トライを挙げて106-7で快勝、MOMにはハットトリックを達成したWTB尾崎泰雅(4年)が選出された。
岩出雅之監督は「立ち上がりに立教大さんにトライを許して引き締まった思いになり、得られるものが大きかった試合でした。2週間後の明治大学戦に向けて一生懸命準備して臨みたい」と先を見据えた。
【関東大学対抗戦リーグ 第6節試合予定】
◆11月22日(日)
・13:00 帝京大学 vs. 明治大学 @秩父宮
◆11月23日(月・祝)
・11:30 立教大学 vs. 日本体育大学 @AGFフィールド
・14:00 青山学院大学 vs. 筑波大学 @AGFフィールド
・14:00 慶應義塾大学 vs. 早稲田大学 @秩父宮
32歳の小樋山樹新監督を迎えた関西学院大学が前半から、エリアマネジメントで優勢に立ち、WTB奥平湧(3年)、WTB伴井亮太(2年)、FB奥谷友規(4年)とバックスリーの3トライで28-14と勝利した。POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)には関西学院大学FL魚谷勇波(3年)が選ばれた。
第2試合はホームの天理大学(昨年優勝)が、東芝やセブンズ男子日本代表監督などを歴任した瀬川智広監督が就任した摂南大学(昨年7位)を迎えた。天理大学は前半2分、副キャプテンCTBシオサイア・フィフィタ(4年)のトライで先制するものの、前半は相手の粘りにもあり19-0で折り返した。
だが、後半は天理大学の一方的な展開になり、後半5分、POMに輝いたLO中鹿駿(4年)のトライを皮切りに7トライを重ねた。終わって見れば、64-0で快勝。5連覇を狙う天理大学が好スタートを切った。
11月8日(日)には、鶴見緑地でEven(偶数)リーグの2試合が行われた。1試合目は元日本代表LOの伊藤鐘史氏が新たに監督に就任した京都産業大学(昨年4位)が立命館大学(昨年6位)と対戦した。
前半は互いに点を取り合う展開となり、立命館大学が19-14とリードして折り返した。後半も2分、立命館大学のCTB山口魁生(4年)がトライを挙げて、24-14と10点リードした。しかし、その後は京都産業大学がペースをつかみ、7分、24分2トライを重ねて26-27と1点差に迫る。
そしてロスタイム、京都産業大学は途中出場の1年FL三木皓正(京都成章出身)がラックサイドから、インゴールで押さえて33-27で逆転勝利を収めた。POMは京都産業大学のSO西仲隼(2年)が選ばれた。
2試合目は同志社大学(昨年2位)と関西大学(昨年Bリーグで優勝し昇格)が対戦した。前半はLO南陽高(4年)の2トライを含む3トライを挙げた関西大学がペースをつかみ、前半は24-14と10点差リードで折り返した。
後半は同志社大学にリズムが出てきて、CTB稲吉渓太(3年)、ルーキーのWTB岡野喬吾(常翔学園)がトライを挙げて逆転。最終的には同志社大学が33-31と接戦を制した。POMは同志社大学のSO田村魁世(4年)が選ばれた。
【関西大学リーグ 第1節の結果】
◆Odd
●近畿大学 14-28 関西学院大学○ POM:FL魚谷勇波(関西学院大学3年)
○天理大学 64-0 摂南大学● POM:LO中鹿駿(天理大学4年)
◆Even
○京都産業大学 33-27 立命館大学● POM:SO西仲隼(京都産業大学2年)
●関西大学 31-33 同志社大学○ POM:SO田村魁世(同志社大学4年)
【関西大学リーグ 第2節試合予定】
◆11月15日(日)
Odd 12:00 関西学院大学 vs. 摂南大学 @神戸ユニバー
Odd 14:00 天理大学 vs. 近畿大学 @神戸ユニバー
Even 12:00 京都産業大学 vs. 関西大学 @宝が池
Even 14:00 同志社大学 vs. 立命館大学 @宝が池
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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