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着実に経験値を増やしている。
2023年に創部100周年を迎える立教大学(1923年創部)は、5季ぶりに関東大学対抗戦Aに復帰したチャレンジャーだ。
スローガンに「BREAK」を掲げ、5季目の福田明久監督、西田創HC(ヘッドコーチ)のもと、SH北山翔大(東海大仰星、4年)をキャプテンに据えた。
5季ぶりの昇格だからこそトップレベルに順応する準備をしたかったが、今年はコロナ禍という向かい風があった。
他校と同様にシーズンを走りながら成長したいところだが、10月4日(日)に開幕した対抗戦は初戦から強敵揃いだった。
対戦相手となる帝京大(11/1)
そして5戦目の相手として今週日曜日、11月8日の東京・上柚木公園陸上競技場で、3勝1敗の帝京大学にチャレンジする。J SPORTSオンデマンド限定でのLIVE配信だ。
「(帝京大は)サイズも大きいですし、フィジカルも強い。食い込むようなタックルでディフェンスからチャンスを作りたいですね」(立教大・福田監督)
そのディフェンスは、3試合目の慶大戦では1対1が課題となったが、4試合目の筑波大戦では粘り強いファイトが見られたのではないだろうか。
迎える帝京大戦は、福田監督が「ターゲット」と語る日本体育大学戦(11月23日)、青山学院大学戦(12月5日)へ向けた試金石になりうるだろう。
ディフェンスを牽引する一人は、副将でゲーム主将を務めるHO相良隆太(桐蔭学園、4年)だ。早大の相良南海夫監督を父に持つファイターは機動力にも優れている。
立教新座出身のLO守源(2年)は、50メートル6秒4の走力があり、アタッカーとしても今後楽しみな存在。
同じく2年生の紀伊雄介(桐蔭学園)はフランカー、ナンバーエイトで起用されており、下級生ながらフォワードの中心選手になっている。
注目はFB小林将也(國學院栃木、4年)。身長163センチのハードワーカーで、ディフェンスでは苦しい場面に身体を張り、アタックでは俊足を活かしてチャンスを創出する。
そんな立教大が立ち向かうのは、今季4勝目を狙う帝京大だ。
帝京大は、2017年度に堀越康介(現サントリー)をキャプテンとして大学選手権9連覇を成し遂げたが、今年の4年生はそのV9を部員で経験している最後の世代だ。
常勝文化の継承という意味でも重要な2020年シーズンは、岩出雅之監督のもと、変わらず『ENJOY & TEAMWORK』を指針とし、 松本健留キャプテン(大阪桐蔭、4年)が先頭に立って3季ぶりの頂点を狙う。
そんな帝京大だが、4戦目の早大戦で今季初黒星(29-45)を喫した。
高速で組み立てるラインアウトモールなど、早大が用意していた策略には、早大らしい“小よく大を制す”心構え、創意工夫の文化を感じざるをえなかった。
しかし一方で、帝京大に潜在力を感じた観客も多かったのではないだろうか。
帝京大は開幕から3戦は本拠地グラウンドが試合会場で、大きな会場(秩父宮ラグビー場)での公式戦は早大戦が初めてだった。
選手たちの緊張について、岩出監督は「前半、後半を通して、選手たちの硬さが取れなかったのですが、この経験は次に活きてくるのではないかと思っています」とのコメントを発表している。
攻勢時のフォワードの迫力はV9時代を彷彿とさせ、バックスは大学トップレベルの決定力を誇る。
経験値を積んで、チームの完成度がさらに高まれば――そんな期待が自然と湧いてくるチームだ。
立教大戦の舞台は上柚木公園陸上競技場であり、観客も入る。敗戦のイメージを払拭する場としても活用できるかもしれない。
先発メンバーが発表されており、FL松本主将が先発し、フッカーは大阪朝鮮出身の李承ヒョ(火に赤赤)。ゴールデンルーキーの江良颯(大阪桐蔭、1年)が「すべてを見習いたい」と語る4年生だ。
ジュニア・ジャパンを経験したLO山川一瑳(常翔学園、2年)、確実な前進が期待できるFLリッチモンド・トンガタマ(オタフフカレッジ、3年)。そして江良と大阪桐蔭で同期のNO8奥井章仁。
バックスは経験豊富なSO北村将大(御所実、4年)。
ゲーム主将も務めた副将のFB奥村翔(伏見工業、4年)、決定力のあるWTB尾ザキ(山に竒) 泰雅(伏見工業、4年)ら、大学トップレベルのトライゲッターが並んだ。
立教大はフィジカルバトルで成長を見せられるか。帝京大はさらなる成長の糧を得られるか。
注目の関東大学対抗戦A「帝京大学×立教大学」は、11月8日(日)午前11:25よりJ SPORTSオンデマンド限定でLIVE配信される。
文:多羅正崇
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
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