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ラグビー コラム 2020年11月4日

神戸製鋼、ベン・スミスとアーロン・クルーデンのオールブラックス戦士2人が加入。ラグビートップリーグ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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オールブラックスの2人が神戸へ

11月4日(水)、来年1月から始まるトップリーグで連覇を目指す神戸製鋼コベルコスティーラーズが、今シーズンから新たに加わった「オールブラックス」こと、ニュージーランド代表FB(フルバック)ベン・スミス(写真左)、SO(スタンドオフ)アーロン・クルーデン(写真右)、2人の入団会見を開いた。

10月中旬に来日した2人は自主隔離期間を経て、チーム練習に合流したという。そして会見はコロナ禍ということもあり、早駒運輸が運営するクルーズ船「boh boh KOBE号」のデッキで行われた。

オールブラックスで84キャップのFBスミスは2015年、50キャップのSOクルーデンは2011年のワールドカップにおいて、オールブラックスで優勝した経験を持ち、さらにスミスはハイランダーズ、クルーデンはチーフスでスーパーラグビーも制している。

昨シーズン退団したオールブラックスのSH(スクラムハーフ)アンドリュー・エリス、SOダン・カーターの2人にも決して引けを取らない世界的な選手だ。

2人とともに登壇した福本正幸チームディレクターは「2人が加入し、チームはさらに厚みを増して、昨シーズンは達成できなかった連覇を今シーズンは達成してくれると確信しています」と話した。

また、ウェイン・スミス総監督はチームを通じて「2人ともワールドクラスの選手であり、コベルコスティーラーズのラグビースタイルにフィットしています。そして、我々が目指す選手像であるスチールワーカー、(つまり)仲間のためにハードワークする価値観を持ち合わせています」。

「2人とも人間性が素晴らしく、リーダーシップもある。2018年の優勝に貢献してくれた主力の外国人選手、(アダム・アシュリー)クーパー、エリス、カーターがチームを卒業していったが、ベンとアーロンはこのレガシーを継続してくれると強く信じています」とコメントした。

まず、FBスミス、SOクルーデンがどうしてトップリーグ、そして神戸製鋼というチームを選んだのか。

FBベン・スミス

「ワールドカップで素晴らしい経験があったこと、そして、家族が日本で経験したことが良かったこともあります。そして、神戸製鋼にはすばらしいレガシーがあると以前から聞いていた。そのレガシーに貢献したいと思い、神戸製鋼に来ることを決めました」(FBスミス)。

「プロ選手になってから、いろいろな国でプレーしたい夢がありました。ニュージーランド、フランス、そして日本という形になっていますが、日本は特に、この数年間で素晴らしいレベルまで上がっています」。

「私としてはトップリーグで自分のスキルを試したかった。なぜ、神戸製鋼かというと、神戸製鋼はオンフィールドだけでなく、オフフィールドがすばらしく、毎日少しでも成長するチームと聞いていました、それが(選んだ)理由です」(SOクルーデン)。

日本ラグビーの印象について聞かれるとHO堀江翔太(パナソニック)、SH田中史朗(キヤノン)とも、ニュージーランドでプレーしたことのあるFBスミスは「試合の展開が速い、スキルのレベルの高いのが今の日本のラグビーだと思います」。

「トップリーグは日本人選手のレベルも高いし、海外の選手もいい選手が来ているので、トップリーグでプレーするのが楽しみです」と話した。

また、すでにキャプテンの1人、SH日和佐篤と積極的にコミュニケーションを取っているというSOクルーデンは「日本のラグビーが本当に数年間に渡って、レベルアップしていると聞いている」。

「プレーのレベルもスキルのレベルも高くて、アタッキングラグビーをするのが大好きなので、日本でプレーしたいと思ったし、今そのチャンスがきている」と意気込んでいる。

自分のプレースタイルについて聞かれてFBスミスは「スピード、スキルを使って、できるだけスペースあるところにポジショニングして、スペースを使ってプレーしたい」とコメント。

SOクルーデンは「バランスを大事にしています。バランスとはアタックでは、ラン、パス、キックというところをバランスを持って様々なプレーをしたい。ディフェンスでは高いワークレート、しっかりタックルを決めることです」と話した

SOアーロン・クルーデン

それぞれ、今シーズンの目標を聞かれると、SOクルーデンは「チームメイトからリスペクトを得て、神戸製鋼でも優勝したい。オンフィールド、オフフィールドでも競争して、今まで築き上げてきた(神戸製鋼の)レガシーに加えて、さらに一緒にレガシーを作っていきたい」と話した。

また、FBスミスは「優勝に貢献したい。ゲームプランの理解を深めて、日本人の選手や他の外国人の選手とプレーを合わせて、最大のインパクトを試合で与えたい」と腕を撫した。

2人は少なくとも2シーズンは神戸製鋼でプレーする。連覇に向け、新たに2人のオールブラックス経験者が加わったコベルコスティーラーズが、トップリーグ開幕に向けてギアを上げていく。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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