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今年は、新型コロナウイルスの感染拡大により、各地で様々な大会が中止となった。関西大学ラグビーも、春季の大会はすべて開催不可能となり、秋のリーグは変則的な形で行われる。
昨季の悔しさをバネに
昨シーズン、立命館大学は本来の強さを発揮することができず、2勝5敗の6位と悔しい結果に終わった。「今年はリーグ戦を全勝し、大学選手権の出場権を獲得する」と意気込んだのは、立命館大学ラグビー部の主将・庄司拓馬(済4・東海大仰星)だ。
昨シーズンもチームの主力として、試合に出場していた。「去年は敗戦が重なり、悔しい思い出しかない」。振るわなかった昨シーズンを主将はこう振り返る。確かに、去年、立命館は思わぬ苦戦を強いられていた。初戦は近畿大学に敗戦し、黒星スタート。
2部リーグ降格となった大阪体育大学にも敗戦。強豪・天理大学には、73-7と1トライしか取れず、惨敗した。「去年のチームは、チームとしてのまとまりが足らず、このようなふがいない結果となってしまった」と語った。
昨季に残った課題を克服するためにも、主将はチームのまとまりを意識しながら日々の練習に励んでいるという。また、キャプテンとして普段から言動に気を付け、プレー面では常に先頭に立ち、泥臭いプレーでチームを鼓舞している。
庄司主将率いる立命館が関西優勝を目指す
彼自身、入部当初からチームのキャプテンになることを志しながら活動し、投票の中で任命されたため、他の部員からの信頼も厚いのだろう。今大会はキャプテンとしてチームを引っ張る姿やプレーを見たいものだ。
そんな、頼れる主将に今のチームの状況やチーム内の注目選手について質問してみた。まず、今のチームの雰囲気については、「だんだんシーズンの開幕が近づくのにつれて、親善試合も開催されるため、チームとしては気が引き締まり、いい雰囲気になっている」と語る。
また、注目選手にはFL(フランカー)の宮下大輝(営3・報徳学園)をあげた。「自分が最も手にかけている後輩であり、目立つプレイヤーではないが、1年のときから試合に出場し、激しいプレーができる選手」だという。
庄司はNO8(ナンバーエイト)、宮下はFLであるため、サードロウとしての連携が見られるかもしれない。2人には、最後の最後まで味方のために走りぬいてほしい。
4回生の庄司にとっては、今シーズンは大学生活最後のシーズンである。主将としてのプレッシャーに負けず、全力でプレーしてほしい。また、チームの目標である関西優勝、大学選手権の出場を成し遂げ、笑顔で最後のシーズンを終えることに期待したい。
文:太田秀平/写真:福清真人(立命スポーツ編集局)
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