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ラグビー コラム 2020年11月3日

【ハイライト動画あり】帝京大学、今季初の有観客試合で早稲田大学に敗戦。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 帝京スポーツ新聞部
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11月というのに、ぽかぽか陽気が感じられたこの日。帝京大学としては今年度初の有観客の試合に臨んだ。これまでの東京・百草グラウンドでの無観客試合では感じられなかった陽気に負けない暖かかい拍手に迎えられ、選手たちは秩父宮のグラウンドに駆け出して行った。

早稲田大学のキックオフで始まった試合は序盤、岩出雅之監督が「緊張が見られた」というように、これまでの3試合とは別のチームのような硬さが見られた。

そして前半7分、自陣ゴール前5mのスクラムから、早稲田大が先制トライをあげる。さらに13分には帝京大のディフェンスのギャップをつかれ、前進を許し、最後はインゴール右隅にトライを許す。

CTB押川が反撃のトライ

しかし、これまでの3試合で見せた圧倒的な攻撃力は機能。18分にはSO(スタンドオフ)高本幹也(2年=大阪桐蔭)が、早稲田大ディフェンスをひきつけ、CTB(センター)押川敦治(3年=京都成章)にオフロードパス。そして、押川がそのままインゴールに飛び込みトライ。

24分にはゴール前5mの早稲田大ボールのスクラムをターンオーバー。そのままFW(フォワード)が一体となり、スクラムを押し続けNO8(ナンバーエイト)奥井章仁(1年=大阪桐蔭)が抑えた。

28分にはラインアウトからモールを形成。塊を押し込んでFL(フランカー)リッチモンド・トンガタマ(3年=オタフフカレッジ)がトライをあげ、一時逆転。しかし、36分にはラインアウトでサインプレーを展開され、モールで押し込まれてトライを許す。帝京大は19-19の同点で前半を終えた。

後半、最初の得点は早稲田大だった。12分、帝京大のディフェンスのギャップをうまく突かれトライを許すと、続けざまに17分にもトライを献上し、19-33とリードを広げられる。

尾崎が1トライを返す

一方の帝京大は19分、ついに松本健留主将(4年=大阪桐蔭)が今シーズン初出場し、チームを盛り上げる。20分にはラインアウトでできたモールから、HO(フッカー)江良颯(1年=大阪桐蔭)、SH(スクラムハーフ)土永雷(4年=光泉)、WTB(ウイング)尾崎泰雅(4年=伏見工)とつなぎ、尾崎がトライをあげた。

ラグビー 関東大学対抗戦2020

【ハイライト】帝京大学 vs. 早稲田大学

だが、その後は早稲田大に2トライを奪われ、帝京大は途中出場のWTB杉原駆(3年=大阪桐蔭)が、ノーサイド直前にトライをあげるも及ばず、29-45で敗れた。

試合後、松本主将は「帝京大として今シーズン初めての秩父宮の試合。自分たちが思うようなプレーがなかなかできなかった」と悔しさを見せるも「敗戦を自分たちが受け止めて、もっと厳しいプレーで相手に勝っていけるようにしたい」と上を向いた。

ゲームキャプテンの奥村翔(4年=伏見工)は「自分たちの今の立ち位置が分かった。早稲田大の激しいブレイクダウンにペナルティーを重ねてしまったことが原因」と分析した。

次戦の相手である立教大学は、今年度5シーズンぶりに対抗戦Aに昇格したチームで帝京大が最後に対戦した時は110-7と勝利している。帝京大としては早稲田大戦で出た課題を解消し、勝負に臨みたいところだ。

試合が終わり、ロッカールームに引き上げる前にチームメイトに向かって土永はこう言った。

「下向くなよ!」

そうだ。まだ対抗戦は終わっていない。残る試合は3試合と少ないながらも、帝京大は日本一まで歩みを止めることはない。

文:太田和樹/写真:亀ヶ谷沙希(帝京スポーツ新聞部)

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帝京スポーツ新聞部

1996年創刊。帝京大学体育局所属の公認クラブにして唯一の学生新聞。ラグビー部をはじめ、柔道部、空手部、野球部など帝京大体育局の情報を年4回の発行で熱く伝える。現在部員13名で活動。 Twitter @teikyo_sports

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