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11月1日(日)、ラグビー関東大学対抗戦は、東京の秩父宮ラグビー場で2試合、その他の2会場で2試合の計4試合が行われた。
【関東大学対抗戦 試合結果】
●帝京大学 29-45 早稲田大学○
●青山学院大学 26-32 日本体育大学○
●立教大学 7-52 筑波大学○
●明治大学 12-13 慶應義塾大学○
昨年度の大学選手権王者・早稲田大学が、帝京大学に45-29で勝利し開幕4連勝。昨年の対抗戦の王者・明治大学は慶應義塾大学と対戦し、12-13で敗れて今年初黒星となった。
トライ後、歓喜の早稲田大学
秩父宮ラグビー場では早稲田大学と帝京大学の全勝同士が激突。序盤はスクラム、接点でプレッシャーをかけた早稲田大学がペースをつかみ、9分にCTB(センター)平井亮佑(4年)、14分にルーキーのFL(フランカー)村田陣悟がトライを挙げて12-0とリードする。
帝京大学もすぐに反撃し、セットプレーで優位に回ると、SO(スタンドオフ)押川敦治(3年)、新人のNO8(ナンバーエイト)奥井章仁らの3トライで前半30分を回った時点で19-12と逆転に成功する。
ただ、早稲田大学も負けじと前半37分、LO(ロック)下川甲嗣(4年)がモールからトライを挙げ、19-19と同点で前半を折り返した。
後半序盤は拮抗した展開となるが、13分、17分と早稲田大学がワイドにボールを動かしCTB長田智希(3年)、WTB(ウィング)槇英人(2年)がインゴールを陥れて33-19とリードする。
MOMに輝いた早稲田のFL坪郷
その後、帝京大学に2トライを奪われるが、早稲田大学もMOMに選ばれたFL坪郷智輝(4年)らが2トライを加えて、45-29で勝利し、開幕から4連勝を達成した。
早稲田大学の相良南海夫監督が「接点を前に作って、我慢強くディフェンスし続けた勝利」と言えば、キャプテンNO8(ナンバーエイト)丸尾崇真(4年)は「この試合は接点で我慢強くやり続けることをテーマにして臨み、それを全員が80分通してやった結果です」と胸を張った。
帝京大学のゲームキャプテンFB(フルバック)奥村翔(4年)は「自分たちの今の立ち位置、レベルがわかる試合だった。やってきたことやり切ることをテーマに臨んだが、相手の激しいブレイクダウンにペナルティ重ねてしまって敗戦してしまった。この試合で得られたことを次につなげて頑張っていきたい」と先を見据えた。
秩父宮ラグビー場の第2試合では、慶應義塾大学と昨年の対抗戦王者の明治大学が対戦した。慶應義塾大学が前に出るディフェンスと、激しいタックルで相手のアタックを分断。ほぼ、相手陣でのプレー時間が続き、慶應義塾大学が前半5分に1年生のFB山田響のPG(ペナルティゴール)で3-0と先制する。
一方の明治大学はSO齊藤誉哉(2年)が相手のパスをインターセプト。キックで大きく蹴り出し、そのボールをFL福田陸人(3年)が足にかけて、最後はSO齊藤がインゴールで押さえてトライ、ゴールも齊藤が決めて7-3と逆転に成功した。
その後は守備からリズムをつかんだ慶應義塾大学ペースで試合が続くが、タッチキックミスやラインアウトのミスなどもあり、得点を挙げることができず明治大学が4点リードのまま前半を折り返した。
後半も先に得点を挙げたのは慶應義塾大学だった。後半17分に、モールからHO原田衛(3年)が押さえて、10-7と逆転に成功する。しかし、明治大学もスクラムを起点に、途中出場のCTB齊藤大朗(4年)が大きくゲインし、同じく途中から出場したWTB高比良隼輝(3年)が左中間にトライし、明治大学が12-10と再びリードする。
ロスタイム、慶應義塾大学がラインアウトをミスして明治大学ボールとなったが、慶應義塾大学のFL高武俊輔(2年)がボールを奪い返して攻撃を継続。相手の倒れ込みの反則で、慶應義塾大学が右中間でPGのチャンスを得る。
落ち着いて、逆転のPGを決めた慶應FBのルーキー山田
静まりかえるラグビー場でFB山田が左足を一閃。ゴールはポストの間を通過し、慶應義塾大学が13-12で逆転勝利しノーサイド。MOMには慶應義塾大学の副将CTB三木亮弥(4年)が選出された。
ラグビー 関東大学対抗戦2020
【ハイライト】明治大学 vs.慶應義塾大学
慶應義塾大学の栗原徹監督は「果敢にチャレンジした結果です。タックルよりも組織ディフェンスが向上した」と選手たちを称えた。
ノーサイド直後、歓喜の慶應フィフティーン
また、キャプテンLO相部開哉(4年)は「FW(フォワード)、BK(バックス)一体となって、いいディフェンスをし続けられた。前に出て (相手の)時間とスペースを奪い、相手のワイドの攻撃に対していいスペーシングして、相手をシャットアウトすることにフォーカスした」と笑顔で振り返った。
明治大学の田中澄憲監督は「この一戦にかける思いとか、準備とかを学ばせてもらいました。僕たちはまだまだ若いチームなので、次につなげられるように、これからも成長していきたい」と前を向いた。
キャプテンのNO8箸本龍雅(4年)は「ブレイクダウンで圧力を受けて、(攻撃を)継続できないまま、自陣に入り込まれて、自陣でラグビーする時間が長くなった。これから成長するにはいい課題になった」と振り返った。
1勝2敗の筑波大学は、熊谷ラグビーBグラウンドで、昇格組の立教大学の挑戦を受けた。
筑波大学は前半7分、スクラムを起点にCTB一口隼人(4年)のトライで先制すると、その後もHO肥田晃季(2年)らがトライを挙げて試合を優位に進めた。前半だけで5トライを奪い、失トライは1に抑えて31-7で前半を折り返した。
後半も筑波大学が攻撃の手を緩めず、選手を交替させながらも3トライを重ねて、52-7で快勝。MOMには、スクラム、ラインアウトといったセットプレーで貢献した筑波大学の右PR山崎昇悟(3年)が選出。
ゲームキャプテンを務めたSO山田雅也(4年)は「今日の試合の勝因はスペースにボールを運んでスコアにつなげることができた」と話した。
日本体育大学と青山学院大学が、青山学院大学のグラウンドで対戦した。前半、日本体育大学がNO8ハラトア・ヴァイレア、WTBクリスチャン・ラウイ(ともに3年)らのトライで有利に進める。だが、青山学院大学がWTB衣笠竜世(3年)、SH山同光(2年)らのトライで逆転し、19-13で折り返した。
後半も途中まで青山学院大学がリードする展開となったが、日本体育大学がNO8ヴァイレア、そしてWTBラウイのハットトリックの活躍で逆転に成功し、32-26で勝利。日本体育大学は、うれしい今年初勝利となった。
MOMはWTBラウイが選出され、キャプテンのWTB玉置将也(4年)は「みんながあきらめずに、最後まで伝統のランニングラグビーをやり切った」と振り返った。
対抗戦は4試合を終えて早稲田大学が開幕から無傷の4連勝を達成。3勝1敗の帝京大学、明治大学、慶應義塾大学、そして2勝2敗の筑波大学が追う展開となった。
【関東大学対抗戦 第5節試合予定】
◆11月7日(土)
・11:30 早稲田大学 vs. 筑波大 秩父宮
・14:00 日本体育大学 vs. 明治大 秩父宮
◆11月8日(日)
・11:30 青山学院大学 vs. 慶應義塾大学 上柚木陸上
・14:00 帝京大学 vs. 立教大学 上柚木陸上
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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