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ラグビー コラム 2020年10月30日

明治大学、4連勝を賭けて慶應義塾大学と対戦。ラグビー関東大学対抗戦。

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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ラグビー関東大学対抗戦、第3節で国立の雄・筑波大学を下し、開幕3連勝と波に乗る明治大学。現在、帝京大学、早稲田大学と並び首位をひた走る。中1週で迎える11月1日(日)は、宿敵・慶應義塾大学と対戦する。

対抗戦前半戦のヤマ場、筑波大戦。初戦で慶應大を下した実力は本物だった。

7-5と均衡を崩せぬまま迎えた前半29分。筑波大の速いリロードに後手を踏み、対抗戦初となる勝ち越し点を献上する。「(ディフェンスが)不安定な場面でプレッシャーを受けてしまった」(左LO/ロック片倉康瑛・法4=明大中野)。

しかし、選手たちに焦りの色は見えなかった。「(前半から)やろうとしていたラグビーはできていた」(NO8/ナンバーエイト箸本龍雅主将・商4=東福岡)。

今季初スタメンの小島

直後の31分、敵陣マイボールスクラムからBK(バックス)で組み立てたサインプレーで相手防御網を突破。すぐさま逆転に成功する。さらに42分には、今季初スタメンの右WTB(ウイング)小島昂(法4=明大中野)が追加点を挙げ、19-12で前半を折り返した。

流れを引き寄せる格好で迎えた後半だったが、序盤は苦しい時間が続く。後半13分、左CTB(センター)森勇登(政経4=東福岡)が危険なタックルでシンビンを食らい、数的不利に立たされる。

それでも今試合のテーマである『KEEP WORKING』を徹底。「横のコミュニケーションを取って落ち着いて守れた」(箸本)。窮地に立たされても、SH(スクラムハーフ)飯沼蓮(営3=日川)や、FB(フルバック)石田吉平(文2=常翔学園)らのジャッカルで凌ぎ、10分間1度もインゴールを割らせなかった。

雨降って地固まる。「このピンチを耐えれば、流れは来ると確信していた」(飯沼)。控えのメンバーが複数投入された同24分には、敵陣ラインアウトモールからペナルティトライ(認定トライ)を獲得。

試合終了間際にトライを奪った山本龍

「(今年は)後半メンバーが入れ替わって、流れが良くなることが多い」(飯沼)。試合終了間際には、交代メンバーの山本龍亮(情コミ4=桐蔭学園)が勝利を決定づけるトライを決め、最終スコア33-17。前半戦のヤマ場、タフな激戦を制した。

対抗戦も佳境に差し掛かり、今週末に迎え撃つは今季2度目の対峙となる慶應大。主将のLO相部開哉をはじめ、HO(フッカー)原田衛、FL(フランカー)山本凱など、FW(フォワード)に関していえば、明治大とは対照的に昨年のメンバーが多く残る。

また、SO(スタンドオフ)中楠一期、今年鳴り物入りで慶大の門を叩いたFB山田響など若き精鋭も揃う。直近3年の対抗戦戦績が1勝2敗と分が悪いだけに、何としてもここは抑えたい一戦だ。

今シーズンは9月に明治大のホーム・八幡山Gにて実践形式の合同練習を行い、その際は33-26で勝利を収めた。両チームとも休み明けの実戦で、メンバーやコンディションは決してベストなものとは言い難かったが、点差を見る限り、実力差は紙一重だろう。

「どのチームもこなした試合の数が少ないので、この短期間でどのくらい成長できたかで、最後のチームの完成度が変わってくる」(飯沼)。今季最初の対峙から1カ月半、2度目の相対、軍配はいかに――。事実上の大学選手権出場を懸けた大一番が聖地・秩父宮でキックオフを迎える。

記事/写真:高智琉大朗(明大スポーツ新聞部)

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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