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ラグビー コラム 2020年10月29日

快挙が続く専修大。リーグ戦王者・東海大に挑む。関東大学リーグ戦1部

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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リーグ戦王者が立ちはだかる。

チャレンジャーは、昨季5位だった緑×白のジャージー、専修大学だ。

10月4日(日)の開幕に漕ぎ着けた関東大学リーグ戦1部は、4試合目に突入する。

10月31日(土)は、東京・秩父宮ラグビー場で、開幕3連勝の“リーグ戦王者”東海大学(昨季リーグ戦1位)に、1勝2敗の専修大(同5位)がチャレンジする。

10/17 専修大学対日本大学

専修大は約90年の歴史(1929年創部)を持つ伝統校。近年は2018年度より1部に復帰し、リーグ戦での存在感を増しつつある。

昨季は3勝を挙げて、19年ぶりのリーグ戦5位を奪取。今季は復権に尽力する元日本代表SHの村田亙監督、CTB夏井大樹キャプテン(秋田中央・4年)のもと、昨季以上のインパクトを目指す。

今年はコロナ禍で7月中旬に再スタートを切り、9月には筑波大学と実戦練習(20分×2本)を積むなどした。

そんな専修大が、開幕戦で魅せた。

1996年以来勝利から遠ざかっていた大東文化大学が相手だったが、フォワードがスクラム、モールで奮闘するなどして29-19で勝ち鬨。24年ぶりの大東大戦勝利を味わった。

その後は流通経済大学(17●52)、日本大学(10●29)に連敗を喫して1勝2敗。今季初の休養週を挟んで、いよいよチャンピオンとの一戦を迎える。

専修大のFW第1列は、ここまで4年生トリオがスクラムで奮戦している。PR檀野友多郎(光泉)、HO小栗冬雅(岐阜工)、栗山塁(桐蔭学園)は今週も先発だ。

バックファイブ(LO、FL、NO8)は運動量が豊富だ。ディフェンスではLO小笠原颯(日川・3年)、FL折居慎斗(尾道・3年)らがリロードを繰り返し突き刺さる。

バックスの主戦スクラムハーフは高校日本代表、U20日本代表を経験しているSH友池瞭汰(東福岡・2年)だ。スキルフルな試合巧者は、高校の先輩であるSO森野幹太(東福岡、4年)とハーフ団を組む。

センターは夏井キャプテンが要注目だが、日大戦で好タックルからターンオーバーを演出した平山壮太(大分舞鶴・3年)も存在感を示している。

迎え撃つ東海大。

リーグ戦では過去5年でも優勝4回、準優勝1回(2017年)と圧倒的な戦績を誇る。

1963年創部の「シーゲイルズ」(SEAGALES)は今季、木村季由GM兼監督のもと、NO8吉田大亮(東海大仰星・4年)をキャプテンに据えた。

そしてスローガンに「厳しさと徹底」を掲げてリーグ戦3連覇、悲願の大学日本一を目指す。

今年は新型コロナウイルスの影響で7月中旬から段階的に再スタートし、8月には長野・菅平で2週間の合宿を行った。

10/17 東海大学対法政大学

迎えた2020年シーズンは開幕戦から関東学院大学(52○24)、中央大学(64○5)、法政大学(31○19)と3連勝を飾っている。

今年は全チームに実戦機会が少なかったが、特にスクラム練習などの接触プレーは始動が遅れた。その意味では、今季よりHOに転向した山田生真(東海大仰星・4年)は注目選手になるだろう。

下級生からFW第3列として主力を張ってきたが、177センチの元高校代表は、今年の開幕戦からHOとして4試合連続で先発する。

今季はスクラムを組み込める期間が少なかったため、1試合ごとの成長度は重要になるだろう。

専修大もスクラムが強みのひとつ。スクラムバトルは見どころになるだろう。東海大はスクラム自慢のPR前田翔(東海大仰星・3年)、PR徳田悠人(東海大相模・3年)も先発。付属校出身のフロントローを中心として、セットプレーで優位に立ちたい。

3年生は1年生から公式戦を経験しているLO小池隆成(東京)、SO丸山凜太朗(東福岡)、FB酒井亮治(東海大相模)らが元気だ。

フランカーとしても重宝されるLO小池、中大戦でジャッカルを決めるなど攻守に機能するSO丸山は先発が続いていたが、今週はメンバー外。専修大戦のスタンドオフは、1年生の武藤ゆらぎ(東海大仰星)が務める。

東海大は伝統的に厳しい上下関係がなく、下級生が伸び伸びとプレーしやすい。

今週出場する1年生では、初先発のSO武藤にくわえて、リザーブのLOアフ・オフィナ(東海大福岡)、先発WTBのポロメア ・カタ(東海大福岡)、先週の法大戦はFBで初先発だった元高校代表のWTB谷口宜顕(東海大仰星)にも注目したい。

コロナ禍があり、新入生は大学レベルに順応する期間が例年より少なかったはず。しかし1年目から出場機会を得ているのだから並大抵ではないだろう。メンバー入りした4人の1年生は要チェックだ。

好ゲームが期待される「東海大学×専修大学」。10月31日(土)午後1:50よりJ SPORTS 1で生放送、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文:多羅正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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