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ラグビー コラム 2020年10月16日

オールブラックス、難攻不落のイーデンパークでワラビーズを迎え撃つ。ブレディスローカップ第2戦

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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先週に続いて、10月18日(日)「オールブラックス」こと、ニュージーランド代表と「ワラビーズ」こと、オーストラリア代表が対戦する、伝統の「ブレディスローカップ」の第2戦がニュージーランドのオークランドにあるラグビーの「聖地」の1つ、イーデンパークで行われる。

永遠のライバルである両者の対戦は1931年から、当時のニュージーランド総督ブレディスロー卿にちなんだカップが勝者に贈られるようになった。年間の勝利数で上回ったチームが獲得するこのカップは、現在ニュージーランドが16年連続で保持している。

今年は新型コロナウィルスの影響で、先週の10月11日(日)にニュージーランドのウェリントンで行われた試合が両者、今年初めての対戦となった。

前半はイアン・フォスターHC(ヘッドコーチ)の初采配となったオールブラックスがリードしたが、こちらもデイブ・レニーHCの初陣となったワラビーズが追い上げて、後半48分まで戦ったが16-16という引き分けに終わった。

まずは、2戦目こそホームで勝利したいオールブラックスのメンバーから見ていこう。5人が前節から変更になった。

オールブラックス先発メンバー

FW(フォワード)は、HO(フッカー)がコーディー・テイラーからベテランのダン・コールズに替わり、初戦に引き続き先発するPR(プロップ)ジョー・ムーディとオファ・トゥンガファシとともに第1列を構成する。

LO(ロック)は、ブルーズでキャプテンを務めるパトリック・トゥイプロトゥと、脳震盪(HIA)のため欠場するベテランのサム・ホワイトロックに替わって、先週初キャップを獲得した20歳のトゥポウ・ヴァアイが初先発となった。FL(フランカー)はシャノン・フリゼルとキャプテンのサム・ケイン、NO8(ナンバーエイト)は昨年の国内最優秀選手のアーディー・サヴェアが引き続き先発。

BK(バックス)は、SH(スクラムハーフ)アーロン・スミスとSO(スタンドオフ)リッチー・モウンガのハーフ団は変わらず。CTB(センター)はジャック・グッドヒューと、リーコ・イオアネに替わり、アントン・レイナート ブラウンがコンビを組む。

WTB(ウィング)はケガで長期離脱することになったジョージ・ブリッジに替わり、先週デビューしたばかりの21歳の新鋭ケイリブ・クラークと、ジョーディー・バレットが務める。FB(フルバック)には先週、急遽欠場したボーデン・バレット<が復帰し、ダミアン・マッケンジーはリザーブにまわった。

他のベンチメンバーは、バレット兄弟の三男でケガから復帰したLO/FLスコット・バレット、先週オールブラックスデビューした22歳のFL/NO8ホスキンス・ソトゥトゥ、SHのTJ・ペレナラらに加え、PRアレックス・ホッジマンが初キャップのチャンスを伺う。

なお、WTBセブ・リース、PRティレル・ロマックスは今週末の「Mitre10」杯に出場するためにニュージーランド代表を一時離脱した。

オールブラックスのフォスターHCは「今週は非常に良い準備ができた。先週末、(今年)初のテストマッチだったが、特にセットプレーでは期待していたパフォーマンスが得られず、やるべきことがたくさんあった」。

「もっとスマートに自分たちのボールを動かし、守備にもっと集中しなければならない。国内でのテストは今年これが最後なので、ファンの皆さんも大変興奮するでしょう。私たちも全力を出し切ろうと楽しみにしています」と意気込んだ。

ワラビーズ先発メンバー

一方、こちらも勝利が欲しいワラビーズは、第1戦から3名の先発を変更した。

FWはPRジェームズ・スリッパー、タニエラ・トゥポウは変わらず、HOはフォラウ・ファアインガに替えて、ブレンダン・パエンガ アモサが先発する。LOは引き続きルカーン・サラカイアロトと、マット・フィリップがコンビを組む。

FLは来年1月から日本でプレーすることが決まった、キャプテンのマイケル・フーパーと2年ぶりの代表復帰となるネド・ハニガンが入った。先週はFLで出場した20歳のハリー・ウィルソンはNO8にシフトし、ピート・サミュはメンバー外となった。

BKは第1戦と同じメンバーで臨む。SHニック・ホワイトとSOジェームズ・オコナーのベテランハーフ団、CTBは今シーズン好調を維持しているマット・トゥムーアと22歳のハンター・パイサミがコンビを組む。両翼は昨年の国内最優秀選手のマリカ・コロインベテとフィリポ・ダウングヌ、FBにはトム・バンクスが務める。

ベンチには昨年のワールドカップでブレイクした20歳のCTBジョーダン・ペタイアが入り、他にはPRスコット・シオ、PRアラン・アラアラトア、LOロブ・シモンズ、ユーティリティBKのリース・ホッジ

など経験値の高い選手が揃った。

ワラビーズのデイブ・レニーHCは「(メンバーは)44人の選手がハードワークしている中での選考だ。アウェイであっても母国から大きな声援を受けていることは選手も感じている。ニュージーランドはさらにレベルアップしてくるのは間違いないが、私たちはこのチャレンジを楽しみたいと思っている」と語った。

オールブラックスがイーデンパークで初めてテストマッチを行ったのが1921年で、その試合では南アフリカ代表に5-9で敗れた。しかしこの100年間、イーデンパークでは、87戦して負けは10試合のみとオールブラックスの勝率は非常に高い。

1994年、フランス代表に20-23で黒星を喫して以来、1994年に南アフリカ代表と18-18、2007年にブリティッシュ&アイリッシュライオンズと15-15と2つの引き分けはあったが、26年間不敗が続いている。一方でオーストラリアは1986年に22-9で勝って以来、イーデンパークで白星を飾ることはできていない。

先週はお互いの意地とプライドがぶつかり引き分けに終わった。オールブラックスが年内、最後の国内でのテストマッチで、ファンの目の前でしっかりと勝ち切るか。それとも上り調子のワラビーズがオールブラックスのイーデンパーク不敗神話を止めることができるか。

すでに4万枚以上のチケットが売れた、世界中のラグビーファンが注目する一戦は10月18日(日)午前11:45から、J SPORTS 3で生中継&J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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