人気ランキング
コラム一覧
【ハイライト動画あり】1点差の熱戦!タラナキのFLボシャーはジャッカルで存在感。NZ国内選手権「マイター10カップ」第5節
ラグビーレポート by 多羅 正崇9月11日(金)に開幕したニュージーランド(NZ)国内選手権は第5節。
10月10日(土)は、2勝2敗のタラナキが、3勝1敗の強豪オークランドを、地元のTETスタジアム&イベントセンター(イングルウッド)に迎えた。
タラナキは開幕戦以来、地元での白星がない。何としてもホームファンを歓喜させたかったが、電光石火の先制トライはアウェーチームだった。
オークランドは前半1分、WTBサレシ・ラヤシがラックから狭いサイドへ持ち出し、鮮やかに独走。そのままインゴールへ運び、5点を先制した。
タラナキも直後にPG(ペナルティーゴール)を返し、前半7分にはジャッカルの名手、FLラクラン・ボシャーが絡みつき、相手の反則(ノット・リリース・ザ・ボール)を誘発した。
NZ代表入りも期待されたFLボシャーの活躍から、攻勢を強めたタラナキは前半9分。相手の落球を確保し、オフロードをつないで逆転トライ。コンバージョンも決まり、5点(10-5)のリードを確保した。
ここからオークランドに反則が重なり、さらに2PGを追加したタラナキ。
前半22分にはFBジェイソン・ポトロフが巧みなステップでライン突破。インゴールへ駆け込み、自身でゴールも成功させ、23-5と大きなリードを手にする。
オークランドは7回連続でペナルティ(タラナキは0回)を犯すなどし、序盤の約20分間で18点(5-23)のビハインドを負った。
ここから形成逆転の足場を築いたのは、オークランドの強力FWだった。
前半35分にはFW陣がゴール前で重圧をかけ、LOジャック・ウェットンが強引に防御をこじ開けて自身の大会初トライ。
11点差(12-23)に迫ると、そのまま迎えた後半3分、敵陣ゴール前の自軍スクラムでペナルティ獲得の強力スクラム。
このスクラムから狭いサイドを攻め切り、右隅でスコア。ついに1トライ1ゴールで逆転可能な6点差(17-23)に迫った。
さらにオークランドは後半10分。
【ハイライト】タラナキ vs. オークランド ニュージーランドラグビー マイター10カップ 第5節
自陣ゴール前の大ピンチで、ウイングのAJラムがインターセプト。そのまま走りきり、大会最多の個人5トライ目を記録した。しかしここでコンバージョンが決まらず、スコアは1点ビハインド(22-23)に。
何としても逃げ切りたいタラナキは後半26分。
敵陣で9フェーズを重ね、オフロードパスを起点として右サイドに高速展開。右隅に追撃をかわす殊勲のトライを決め、リードを5点(28-22)に広げてみせた。
するとオークランドは後半31分、元NZ代表の伝説的FL、マイケル・ジョーンズの息子であるFLニコ・ジョーンズを投入。ニコは父がキャプテンも務めたオークランド代表にデビューした。
するとオークランドは後半34分、敵陣での連続攻撃からWTBラヤシがラックサイド攻撃からトライ。ウイングながらラック近場からねじ込み、ゴールも成功。ついに逆転(29-28)を果たした。
するとタラナキは直後のキックオフで、見事にボールを確保。残り時間は約4分。逆転をかけてホームファンの前で波状攻撃を仕掛ける。
しかし攻撃のテンポにサポートがついていけず、18次攻撃でターンオーバー。そのラックで攻守交代のクリーンアウトを決めたのは、途中出場のFLニコ・ジョーンズだった。
残り時間わずか。
オークランドは時間を稼ぐプレーに徹する。残り時間は20秒。するとここでタラナキのFLボシャーが素早くラックに身体を滑り込ませ、頑として動かずジャッカル成功。土壇場でふたたびチームに活力を注入した。
いよいよ大逆転の気運が高まったタラナキだが、終幕はあっけなかった。ラインアウトからのスペシャルサインで落球があって、万事休す。
29-28でオークランドが今季4勝目(1敗)。一方のタラナキは3敗目(2勝)を喫してしまった。
次節でオークランドは地元イーデンパークでタスマンを迎え、タラナキは南島に移動してサウスランドとの対戦となる。
文:多羅正崇
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
【限定】ラグビーワールドカップ2027 オーストラリア大会 プール組分け抽選会
12月3日 午後6:00〜
-
【先行】ジャパンラグビー リーグワン2025-26 プレシーズンマッチ 埼玉ワイルドナイツ vs. 東京サンゴリアス
11月29日 午後12:50〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2025 帝京大学 vs. 慶應義塾大学
11月30日 午後12:50〜
-
【限定】ジャパンラグビー リーグワン2025-26 メディアカンファレンス
12月2日 午後1:55〜
-
ラグビー 関西大学リーグ2025 京都産業大学 vs. 天理大学
11月30日 午後1:50〜
-
【先行】ジャパンラグビー リーグワン2025-26 プレシーズンマッチ トヨタヴェルブリッツ vs. コベルコ神戸スティーラーズ
11月29日 午後12:50〜
-
【限定】ラグビー 関東大学リーグ戦2025 関東学院大学 vs. 日本大学
11月29日 午後1:50〜
-
【限定】ラグビー 関西大学リーグ2025 関西大学 vs. 摂南大学 / 立命館大学 vs. 同志社大学
11月30日 午前11:35〜
J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!
