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ラグビー コラム 2020年10月11日

対抗戦は明治、早稲田、帝京、リーグ戦は東海、日本、流通経済が開幕2連勝。関東大学ラグビー

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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10月10日(土)11日(日)、関東大学ラグビー対抗戦とリーグ戦の第2節がそれぞれ4試合ずつ行われた。対抗戦は優勝候補の明治大学、早稲田大学、帝京大学の3校が開幕から連勝し、リーグ戦も東海大学、日本大学、流通経済大学と、昨年の上位3校が開幕から連勝を飾った。

対抗戦は昨年3位タイ同士の帝京大学筑波大学が激突した。筑波大がSO(スタンドオフ)山田雅也を中心に積極的に攻撃し、前半33分には17-14とリードする。しかし、帝京大はFW(フォワード)陣が奮起し、HO(フッカー)江良颯(1年)、LO(ロック)アレクサンダー・マクロビー(2年)のトライなどで、前半を28-17とリードして折り返す。

後半は帝京大がFWだけでなく、接点でも相手を圧倒し失点を許さず、さらに4トライを重ねて54-17で快勝。

2トライを挙げてMOMに選ばれたHO江良(1年)

MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選出された帝京大のHO江良は「自分がやるべきことをやった。周りの先輩がサポートしてくれて、伸び伸びプレーできている」と振り返った。また岩出雅之監督は「受けないでしっかり挑戦して臨んだ。厳しい相手のタフさにどれだけ挑戦できるか楽しみだった、成長を感じる試合だった」と話した。

昨年全勝優勝した明治大学は、青山学院大学と対戦した。先制トライを許すも、その後は攻守にわたって終始ペースをつかみ、前半7トライ、後半7トライの猛攻を見せて82-10で快勝。MOMにはハットトリックを達成したFL(フランカー)福田陸人(3年)が選出された。

「チームとしてはゲインラインで勝つということで、僕も自分の得意のボールキャリーで前に出られてよかった。得意のボールキャリーとジャッカルで(今後も)チームに貢献していきたい」(福田)。

昨年度の大学選手権王者の早稲田大学は昇格組の立教大学をホームに迎えた。前半は早稲田大がキャプテンNO8(ナンバーエイト)丸尾崇真(4年)だけでなく、FB(フルバック)小泉怜史、WTB(ウィング)今駒有喜といった2年生の活躍もあり、4トライを挙げて24-0でリードする。

後半も早稲田大のペースは変わらず、4トライを重ねて46-7で勝利した。今年、初の試合出場となった、相良南海夫監督の息子・2年生FL相良昌彦は「立教大学には兄(相良隆太/4年)がいて、意識する部分もあったが、そこばっかりにならずに自分らしいプレーができた」と胸を張った。

ラグビー関東大学対抗戦2020

【ハイライト】日本体育大学 vs. 慶應義塾大学

開幕戦でともに黒星スタートとなった慶應義塾大学日本体育大学が対戦した。昨年は日本体育大が勝利したが、今年は慶應義塾大が相手を圧倒。前半からFL山本凱(3年)、PR(プロップ)大山祥平(4年)、HO原田衛(2年)とFW陣がトライを重ねて、前半を24-0とリードする。

後半もFL山本がハットトリックとなる3つ目のトライを挙げるなど、慶應義塾大学が試合を優位に進め、6トライを重ねて74-0と快勝し、昨年のリベンジを達成した。「1週間、相手よりひたむきに泥臭くというチャレンジャーマインドを持って臨んでいいプレーができた」(キャプテンFL相部開哉/4年)。

◆ラグビー関東大学対抗戦 第2節結果
・帝京大学 54-17 筑波大学 MOM:HO江良颯(帝京1年)
・慶應義塾大学 74-0 日本体育大学 MOM:PR大山祥平(慶應義塾4年)
・明治大学 82-10 青山学院大学 MOM:FL福田陸人(明治3年)
・早稲田大学 46-7 立教大学 MOM:NO8丸尾崇真(早稲田4年)

リーグ戦では唯一、10日(土)に昨年2位の日本大学と、関東学院大学のカードが行われた。雨が降る中の一戦となったが、前半から風上の日本大学がSO饒平名悠斗(2年)のキックで上手く攻めて、WTB(ウィング)ナサニエル・トゥポウ(2年)がハットトリックを達成するなど、5トライを重ねて33-5で折り返す。

後半は風下となった日本大学が強みのスクラム、モールでプレッシャーをかけて3トライを挙げて55-5で快勝した。MOMにも輝いたキャプテンHO藤村琉士(4年)は「スクラムとモールで圧倒できたことと、フィジカルを前面に前に出られたことが勝因だと思います」と声を弾ませた。

3連覇を狙う東海大学はホームで、昨年8位の中央大学のチャレンジを受けた。前半、相手のディフェンスの粘りに苦しむも、東海大がHO山田生真(4年)らが3トライを挙げて21-0でリードして折り返す。

後半は徐々に東海大学の一方的な展開となり、積極的にボールを動かし7トライを重ねて64-5と快勝した。MOMにはFWリーダーでもあるHO山田が選出された。「(勝因は)攻守ともに引き締まったプレーができたことと、セットプレーを安定させることができたことです。次戦に弾みのつくいいプレーができた」(HO山田)。

昨年3位の流通経済大学はホームで、開幕白星スタートとなった昨年5位の専修大学と対戦した。内山達二監督が「前半、FWが機能した」と話した通り、流通経済大はNO8シオネ・リクアタ(2年)、HO松田一真(4年)らが6トライを挙げて、38-10で前半を折り返す。

後半、FWの勢いはやや失速してしまったが、それでもFB河野竣太(3年)らが2トライを挙げて、流通経済大が52-17で快勝した。MOMにはHO松田が選出された。

ともに開幕戦黒星スタートとなってしまった、昨年4位の大東文化大学と昨年6位の法政大学の対戦。法政大は共同キャプテンの1人、FL吉永純也(4年)が「セットプレーから自分たちのいい流れで、敵陣でプレーができた」と振り返ったように、序盤からペースをつかむ。

前半は共同キャプテンの1人で、MOMに選出されたFB根塚洸雅(4年)らのトライで19-0とリードして折り返した。後半も法政大学のルーキーWTB石岡玲英らの2トライで33-0まで点差を広げた。その後、2トライを許したが法政大が33-12で勝利した。

◆ラグビー関東大学リーグ戦 第2節結果
・日本大学 50-5 関東学院大学 MOM:HO藤村琉士(日大4年)
・東海大学 64-5 中央大学 MOM:HO山田生真(東海大4年)
・流通経済大学 52-17 専修大学 MOM:HO松田一真(流経大4年)
・法政大学 33-12 大東文化大学 MOM:FB根塚洸雅(法政4年)

来週の10月17日(土)18日(日)にも対抗戦4試合、リーグ戦4試合が行われる。

◆10月17日(土)

【リーグ戦】
・11:30 日本大学 vs. 専修大学 @江戸川陸上(有料)
・14:00 法政大学 vs. 東海大学 @江戸川陸上(有料)
・13:00 中央大学 vs. 大東文化大学 @セナリオH三郷(無観客)

◆10月18日(日)

【対抗戦】
・11:30 日本体育大学 vs. 早稲田大学 @熊谷(有料)
・13:00 帝京大学 vs. 青山学院大学 @帝京大学G(無観客)
・13:00 慶應義塾大学 vs. 立教大学 @慶應義塾大学G(無観客)
・14:00 筑波大学 vs. 明治大学 @熊谷(有料)

【リーグ戦】
・13:00 関東学院大学 vs. 流通経済大学 @セナリオH三郷(無観客)

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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