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ラグビー コラム 2020年10月9日

スーパーラグビーに戻ってきたチーターズと初参戦のピューマズが対戦。スーパーラグビー2020 南アフリカ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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復帰のチーターズと初参戦のピューマズ

今週末から、いよいよ南アフリカでもスーパーラグビーが開幕する。

世界で一番長く行われていたコロナ禍のロックダウンが解除されため「スーパーラグビー アンロックド」と銘打った南アフリカの国内大会は、現地時間の10月9日(金)から11月21日(土)まで、7週間にわたって開催されることになった。

ブルズ、ストーマーズ、シャークス、ライオンズのスーパーラグビー4チームに加え、チーターズ、ピューマズ、グリクアスの3つのチームを加えた計7チームが参加する。

開幕週となる10月10日(土)は、ブルームフォンテーンのトヨタスタジアムで、チーターズとピューマズの試合が行われる。なお、コロナウィルス感染拡大防止のため、無観客で開催されることになった。

チーターズは2017年まではスーパーラグビーに参加していたが、2017-18シーズンからは、アイルランド、スコットランド、ウェールズ、イタリア、南アフリカのクラブチームで競うプロリーグ「Pro14」に参戦している。また、昨年は南アフリカの国内大会「カリーカップ」で優勝している。

まず、チーターズのメンバーから見ていきたい。FW(フォワード)はPR(プロップ)がベテランのチャールズ・マレーとルアン・デブルーイン、25歳のHO(フッカー)レイナッハ・フェンターが第1列を構成する。LO(ロック)はともに身長2メートルを超えるカール・ウェグナーとヴァルト・ステーンカンプがコンビを組む。

FL(フランカー)にはシャークスから移籍してきたアンディサ・ヌスティラと、若手のジュニア・ポコメラ、NO8(ナンバーエイト)は、来季からイングランドのレスター・タイガースでプレー予定のジャスパー・ヴィーゼが務める。

BK(バックス)は、キャプテンで2007年ワールドカップ優勝メンバーでもある元スプリングボクスのベテランSH(スクラムハーフ)ルアン・ピーナールと、SO(スタンドオフ)クリスティアン・スクーマンがハーフ団を組む。

CTB(センター)には日本の東芝でもプレーし、昨年のワールドカップにも出場したフランス・ステインと、23歳のべハルト・ヤンス・ファンレンスブルクのコンビ、WTB(ウィング)には7人制ラグビーのスターの1人、ロスコ・スペックマンと、先日の南アフリカ代表セレクションマッチに出場したマルコム・ヤール、FB(フルバック)はクレイトン・ブロムメティースが入った。

また、リザーブにはナミビア代表HOルイス・ファンデルヴェストハイゼン、そして共同キャプテンの1人、SHティアン・メイヤーらが名を連ねた。

チーターズのハーヴィス・フーリーHC(ヘッドコーチ)は、「(この大会で)何かを証明しなければならない、ということではありませんが、選手たちはスーパーラグビーの強豪チームとの対戦を楽しみにしています。私たちは長く南アフリカのクラブと全力で対戦しませんでしたから」と気負いなく語った。

キャプテンのSHピーナールは、「長い間ラグビーができなかった不安は大きいが、それを言っても何も変わらない。とにかく今は良いパフォーマンスをすることに集中して、自分たちがどんなにラグビーをしたかったのかを見せたい」と語り、「ステインのような経験豊かな選手がチームに良い影響をもたらすだろう」と期待を寄せた。

一方、普段は「カリーカップ」に参加し、昨年は7位だったムプマランガ州を本拠地とするピューマズは、この大会がスーパーラグビー初参戦となる。

FWは、PRに22歳のモーガン・ナウデと25歳のルアン・クレイマー、HOマルコ・ヤンセ・ファンレンスブルクの3人が第1列を務める。LOにはユース時代、フランスのラシン92でプレー経験のあるル・ルー・ローツと、ドイツ代表に招集されたことのあるキャメロン・リンゼイ。バックローはFLダニエル・マールテンスと若手のクワンダ・ディマザ、NO8ウィリー・エンゲルブレヒトが入った。

BKは22歳のSHジンター・スマッツと、23歳のSOエドゥアルド・フーシェの若いハーフ団、CTBにはキャプテンで、来季からアメリカのアトランタでプレー予定のライアン・ネルと、23歳のウェイン・ファン・デル・バンク。WTBがニール・マーリッツとルーサー・オビ、FBデヴォン・ウィリアムズという布陣となった。

また、ベンチにはトップリーグのヤマハ発動機でもプレーしたSOニール・マレーが入った。

かつて、東芝でもアシスタントコーチを務めたこともある、ジミー・ストーンハウスHCは「ようやく約1ヶ月前からコンタクト練習ができるようになったが、フィットネスは落ちないように、ずっとトレーニングを継続してきた。スプリングボクスの選手と対戦できる大会に参加できることは、とてもワクワクします」と声を弾ませた。

この試合でも、南アフリカらしい肉弾戦が大いに見られることは間違いないだろう。当然、スーパーラグビーやPro14でも経験のあるホームのチーターズが優位と見られるが、短い調整期間の中で、どこまでチーム力を上げることができているか。スーパーラグビーデビューとなるピューマズは、ベテランと若手の融合したチームで初勝利を目指す。

試合は10月10日(土)、午後11:20にJ SPORTS 1で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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