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タラナキ スターティングメンバー
次世代の才能が次々に登場するニュージーランド(NZ)国内選手権「マイター10カップ」は、今週も見どころが満載だ。
第5節の10月10日(土)は、2勝2敗のタラナキが、同じNZ北島の強豪である3勝1敗のオークランドを迎え撃つ。
ホームのタラナキは連敗中だ。
序盤はNZ代表のバレット兄弟(SOボーデン、FBジョーディー)を擁して開幕2連勝。第2節ではカンタベリーが保持していた100年以上の歴史を持つ権威ある盾「ランファリーシールド」を奪い、凱旋パレードまで行われた。
しかしバレット兄弟はNZ代表に合流となり、それ以降は元気がない。
チームで残る1人のNZ代表、ノンキャップのLOトゥポウ・ヴァアイは第3節オタゴ戦に登場したが、19-30で敗戦。わずか1節でランファリーシールドをオタゴに奪われてしまった。
第4節はNZ最北のノースランドが相手となったが、こちらも25-35で惜敗。今節こそ開幕戦以来のホームで勝利を挙げたいところだ。
今季3勝目を狙うタラナキの出場メンバーが発表されており、主力は軒並みスーパーラグビー(SR)のレギュラークラスだ。
SRハリケーンズの実力者であるHOリッキー・リッチテリ、そのハリケーンズでチームメイトのPRベン・メイ。
共同主将キャプテンを務めるのは、ジャッカルの能力は世界トップクラスであるFLラクラン・ボシャー。8番を背負うのはチーフス(SRチーム)でも主力であるピータ ガス・ソワクラだ。
10番はブルーズ(SRチーム)所属の23歳、スティーヴン・ペロフェタ。もう一人の共同主将は、今季チーフスでウイングとしても好調だったCTBショーン・ワイヌイが務める。
注目したい若手は、ロックにその名を連ねている。
ロックのケイラム・ボシャー。共同キャプテンを努めるFLボシャーの弟だ。
地元のニュープリマス・ボーイズ高で、兄と同じく主将を務めた187センチ101センチの21歳。19歳以下のNZ代表に選出された逸材だ。
バックファイブ(FW第2、3列)をカバーできる才覚を持ち、クリケットの年代別代表にも選ばれた経歴を持つ。
NZメディアではタラナキ出身のスターであるバレット兄弟のように、兄ボシャーとのNZ代表入りを期待する記事も見受けられる。
本格的にクリケットに取り組んでいたこともあってか、SRデビューはまだ。実力を確かめたい21歳だ。
対戦相手のオークランドにも大きな注目を集める若手がいる。
オークランドは2019年W杯日本代表のSH茂野海人(トヨタ自動車)が、2015年にプレーした名門チーム。
上位7チームによるプレミアシップ・ディビジョンに所属しており、2018年には4連覇を狙ったカンタベリーを延長戦で破り、11年ぶりの優勝を果たした。
そんな強豪オークランドは今季、第2節でウェリントンに敗れたが、3勝1敗と勝ち越している。
出場メンバーを見てみると、キャプテンは2年前の優勝にも大きく貢献したセンターのTJファイアネ(SRブルーズ)。
FWは同じブルーズのPRマルセル・レナタ。2020年のサンウルブズにも所属したレニ・アピサイが先発フッカーだ。ブルーズの突貫フランカーであるブレイク・ギブソンは7番をつけて先発となる。
司令塔10番はこちらもブルーズのハリー・プラマー。ウイングで先週は豪快なトライを決めているWTBサレシ・ラヤシは、ハリケーンズのフィニッシャーだ。
そして注目は、リザーブに入ったニコ・ジョーンズ。出場すればオークランド初キャップという若武者だ。
オークランド代表でジョーンズと聞いて、ピンときた往年のファンもいるのではないだろうか。
この日が州代表デビューとなるニコ・ジョーンズの父親は、元NZ代表のFL/NO8マイケル・ジョーンズだ。
父は冷徹なプレースタイルから「アイスマン」の異名をとったバックローワーで、NZ代表としてW杯2大会(1987、1991)に出場。第1回(1987年)大会で歴史的な大会初トライを決めたことでも知られている。
サモアの血を引くことから代表初キャップはサモア代表として獲得。同国の指揮官として2007年W杯にも参加している。
そんな名選手の血を引くニコは186センチ101キロ。父と同じフランカーで、学生時代はセントピータース・カレッジで全国制覇を成し遂げた。
ケガにより本領発揮はならなかったが、2019年には7人制NZ代表にも選ばれており、そのポテンシャルに大きな期待が寄せられている。
はたして偉大な父を持つ二世のデビューはあるか。どんなプレーを見せるのか。
楽しみな才能の競演となる「マイター10カップ」タラナキ×オークランドは、10月10日(土)、午前10:00よりJ SPORTSオンデマンド限定LIVE配信される。
文:多羅正崇
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
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