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ラグビー コラム 2020年10月3日

明治大学、今季の公式戦初陣へ。八幡山で立教大学を迎え撃つ。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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箸本龍雅主将、今季のスローガンは『One by One』

待望のラグビーシーズンが開幕する。明治大学は10月4日(日)、ラグビー関東大学対抗戦の初戦となる立教大学戦を迎える。昨年、21年ぶりに対抗戦単独優勝を果たした明治大だが、全国大学選手権では、早稲田大学に敗北を喫し、準優勝に終わった。 

待ちに待ったシーズン初戦は、立教大学と対戦する。成蹊大学に入替戦で勝利し、5年ぶりのAグループ挑戦となる立大だが、決して侮れる相手ではない。明大と立大は伝統校同士とあって、毎年定期戦で相対する。昨年6月の定期戦では24-38で立大に軍配。春季シーズン、強豪相手に無敗を誇っていた明大に唯一、土をつけた。

キックオフから終始、主導権を握られ、前半は14-21。試合を通じて、一度もリードを奪えず、完敗を喫した。次戦も金星へ、死力を尽くして向かってくることが予想される。相手の気迫に対して受けに回らず、明治らしく80分間、スキを見せず攻め続ける姿勢が勝利をもたらす。

今季を飛躍のシーズンとしたい石田

立大戦の攻撃の鍵を握るであろう2人のBK(バックス)を紹介したい。1人目は、WTB(ウイング)での出場が有力視される石田吉平(文2=常翔学園)。WTBは2つのポジションを、石川貴大(政経4=報徳学園)、松本純弥(政経3=佐賀工)、石田ら多くの実力者が狙う。

常翔学園時代は、FL(フランカー)、NO8(ナンバーエイト)、FB(フルバック)そして、SH(スクラムハーフ)までこなし、花園を沸かせた石田。168センチ、74キロという小柄な体系ながら、相手のギャップを突くステップ、高いラグビーナレッジが生み出すユーティリティ性には「ゲーム感、嗅覚が優れている」(田中澄憲監督)と指揮官も太鼓判を押す。

1年時から活躍が期待されていた石田であったが、昨年は肩のケガの影響もあり、対抗戦の出場は成蹊大戦の1試合のみにとどまった。ポジションにとらわれない柔軟な動きで、時にはパサー、時にはフィニッシャーへ。変幻自在にピッチを駆け回る姿が今から待ち遠しい。

そして、2人目はSO(スタンドオフ)池戸将太郎(政経1=東海大相模)だ。1年生ながら、対抗戦直前の慶應義塾大学、流通経済大学との合同練習ではSOのスタメンに抜てき。「ゲームマネジメントを頭で考えつつ、プレーできている」(池戸)と手応えも感じていた。

東海大相模高出身の池戸。高校時代は、昨年の全国優勝校・桐蔭学園や慶應高など全国有数の強豪高と神奈川県大会でしのぎを削った。しかし、花園出場はかなわず。高校2年時は準決勝で慶應高に、高校3年時は決勝で桐蔭学園にそれぞれ敗れた。

「高校の悔しさを晴らすため、日本一に一番近い大学を選んだ」(池戸)。冷静な判断と正確なキックを持ち味とする池戸。試合を経験するごとに大きく成長する逸材は、攻撃に新たなオプションを加えてくれるはずだ。

今季、設定したスローガンは『One by One』。1人1人、1つ1つという意味が込められている。「足元を見て、いつも大切にしていることを慢心せずにやっていく」(箸本龍雅主将・商4=東福岡)。

昨年、あと一歩のところで栄冠を逃したからこそ。最後の瞬間につながるであろうどんな試合にも全力で。まずは初戦の立大戦、ついに箸本主将率いる新シーズンのキックオフが告げられる。

文/写真:上松凜助(明大スポーツ)

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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