人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2020年10月2日

法政大学、2人のキャプテンが引っ張る名門復活への道。ラグビー関東大学リーグ戦チーム紹介

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
  • Line

今季のスローガンは『HOSEI PRIDE』

リーグ戦最多の13回の優勝、大学選手権では3度の優勝を誇る法政大学。ただ昨年は5敗してしまい、6位に終わったように過去2年シーズンは、大学選手権出場を逃している。ただ、昨年から大きくメンバー変更がないだけに、今年にかける思いは他のチームよりも人一倍強いはずだ。

OBであり元日本代表SH(スクラムハーフ)の苑田右二HC(ヘッドコーチ)の下、今年はIBMなどプレーした作田敏哉FW(フォワード)コーチだけでなく、OBの元日本代表NO8(ナンバーエイト)伊藤剛臣氏もFWコーチに就任。他にはOBの内藤公洋や池谷陽輔、さらに現役選手であるOBのFL(フランカー)武者大輔(三菱重工相模原)らがスポットコーチとして指導にあたっている。

さらにBK(バックス)には苑田HCだけでなく、クボタでCTB(センター)として活躍したOBの松隈孝三氏らが加わるなど、各ポジションでOBたちが名門復活に力を貸している。

「学生が主体的に日々ハードワークを行っており、非常にいい雰囲気で練習に集中している」と感じている苑田HCは「今シーズンのチームスローガンを「『挑戦』『謙虚』『感謝』の3つの意味を含めた『HOSEI PRIDE』としました。ラグビーができることに感謝し、最後まで戦い抜きます」と意気込んでいる。

キャプテンはいずれもユース代表歴が豊富なFL吉永純也(4年、東福岡)、WTB(ウィング)根塚洸雅(いずれも4年)のダブルキャプテン制となった。

投票でキャプテンを決めるときには、両名に票が集まったという。吉永は80分、グラウンドで身体を張り続けるタイプで、根塚は言葉でチームを引っ張るタイプだったこともあり「2人で足りない部分を補っていいチームを作っていこう」(FL吉永)と、2人でキャプテンをやることに決まった。

スクラムは走力にも定評のあるPR(プロップ)菊田圭佑(4年)、LO(ロック)大澤蓮(3年)らを中心に今年も自信があるという。昨年課題だったラインアウトは「強みにしよう」(FL吉永)と春から強化してきた。LOでは祖父も父も法政大で日本一を経験した竹部力(大分舞鶴)が、1年生にしてすでにセットプレーでもフィールドプレーでも力を発揮しているという。

BKは武器としている展開力だけでなく、キックを上手く使った攻撃や、ラインブレイクした後、しっかり取り切ることに注力して練習してきたという。「誰が入っても面白いのがウリです」(CTB根塚)というほどポジション争いが激しくなっている。

SH(スクラムハーフ)は隠塚翔太朗(3年)が9番を背負いそうだ。10番は伊藤浩介、末長和輝(いずれも3年)、そして1年の熊田経道(大阪産業大付属)が争っている。

CTBは昨年に続いて舘内倭人(3年)、FLとしてもプレー可能なジョーンズ杏人竜(4年)らがおり、バックスリーはWTB/FB(フルバック)根塚主将を筆頭に、副将のWTB斉藤大智(ともに4年)、FB高橋達也(3年)がおり、御所実業出身のルーキーWTB/FBも石岡玲英もメンバー争いに加わってきそうだ。

今シーズンの目標は「リーグ戦優勝、大学選手権ベスト8」を掲げた。特にリーグ戦の強豪である東海大学、大東文化大学には現在の4年生が入学してから1度も公式戦では勝っていない。両校に勝利しての優勝が最高のシナリオだ。

3月から半年間ほどオーストラリアに留学していたFL吉永主将は「自分の持ち味はタックル。キャプテンが一番、身体を張らないといけない。挑戦者なので、最初から全力出し切って、目の前のこと1つ1つやっていく」と静かに闘志をもやしている。

また、ジュニア・ジャパンでは言葉でチームを引っ張る重要性を学んだというWTB根塚主将は、「僕たちの代が法政大に入って1回も達成できていない、リーグ戦優勝、そして大学選手権ではベスト8以上に絶対いきたい」と腕を撫した。

ヘッドコーチを中心としたOBたちの協力の下、2人のキャプテンが引っ張る橙青ジャージーが、今年こそリーグ戦を席巻することができるか。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ