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ラグビー コラム 2020年10月2日

流通経済大学、ダイナミックラグビーで覇権を目指す。ラグビー関東大学リーグ戦チーム紹介

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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昨季は帝京大学に初勝利

昨年、関東大学リーグ戦こそ3位だったが、大学選手権では内山達二監督が掲げる「縦横無尽のダイナミックラグビー」で、公式戦で初めて帝京大学を43-39で下し、年々力をつけていることを証明した流通経済大学。今年もFW(フォワード)、BK(バックス)一体となってボールを展開するラグビーは健在である

内山監督は「我々のクラブ理念は『ラグビーを通して希望ある元気な未来を創る』です。このコロナ禍での経験は我々の日常が多くの皆様の応援で成り立っていることを再度気づかせてくれました」。

「だから私たちは勝利しなくてはならない、どんな逆境や困難だって皆さんと乗り越えてゆけると確信しています。我々は会場で皆さんに最上のダイナミックラグビーを届け、感謝を伝えることができると信じています」と話した。

今年、キャプテンにはタックルの強いFL(フランカー)坂本侑翼、副キャプテンにはHO(フッカー)松田一真(ともに4年)が選出された。内山監督はチームの現状を「チームの目的目標が明確になっており、リーダーをはじめ、1人1人がパフォーマンスにこだわっている。本音で話す機会をもっと増やし、公式戦に向かって準備を進めている」と手応えを感じている。

チームの目標は、リーグ戦優勝だけでなく、その先にある大学日本一だ。「(警戒しているチームは)早稲田大学、明治大学、帝京大学、天理大学、東海大学。我々が日本一になるために絶対勝たなくてはならないチームだから」とFL坂本主将は語気を強めた。

メンバーを見るとFWは昨年が4年生中心のチームだったために、多くの選手にチャンスがありそうだ。ただ、セットプレーは副将HO松田を筆頭に、ユース代表を歴任しているPR(プロップ)津嘉山廉人と、LO(ロック)タマ・カペネ(3年)のFWリーダーら、経験豊富な選手が引っ張る。2年生になったLO/NO8(ナンバーエイト)アピサロメ・ボギドラウ、NO8シオネ・リクアタらもレギュラーの座を狙う。

新人ではHO作田駿介(流通経済大柏出身)、LO/NO8(ロック)神田康生(鹿児島工業出身)、LO/FL篠澤輝(流通経済大柏出身)らが有望で、メンバー争いに加わってきそうだ。

BKは能力の高いタレントが揃う。BKリーダーSH(スクラムハーフ)野村悠(3年)、突破が武器のCTB(センター)ヴィリアメ・タカヤワ(4年)、サンウルブズの練習生にもなったランが魅力のWTB(ウィング)イノケ・ブルア(3年)、FB(フルバック)河野竣太(3年)らが中心だ。

そこに流通経済大柏時代に花園ベスト4を経験し、昨年、大学でも経験を積んだSO(スタンドオフ)柳田翔吾、CTB土居大吾、WTB永山大地(いずれも2年)らがさらなる進化を見せる。SHの控えは、やはり流通経済大柏出身の2年・岡田和暉と新人の武井陽昌(熊本工業出身)が争っている。

また大きな注目を集めそうなのが、チーム初の南アフリカ出身選手のFBステファン・ドゥトイット(1年、南アフリカ・パールジムナジム高)だ。身長186cm、体重91kgの大型選手だけに、後方からチームに安定感をもたらすことになろう。

内山監督は「5年後には、日本一になった上で大学ベスト4以上に常にいるチームになる。10年後には、ラグビーといえば流通経済大学となるようなすべての高校生の憧れとなるチームになる」と話した。昨年度は大学選手権ベスト8止まりだったが、今年はそれ以上を狙いたい。

勢いにのると強いチームだけに、序盤から白星を重ねて、日本大学や東海大学といった昨年の上位校と対戦し始める11月までに調子を上げたいところ。坂本主将は「FW、BK一体となりどこからでもスコアを狙うダイナミックラグビーで勝利することで皆さんに元気を届けたいと思っています」と腕を撫した。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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