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ラグビー コラム 2020年10月1日

日本大学、旋風を巻き起こした昨季を超える。ラグビー関東大学リーグ戦チーム紹介

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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昨季は2位と飛躍した日本大学

昨年、強固なスクラムを武器に大東文化大学、流通経済大学を下してリーグ戦2位、大学選手権でもベスト8に進出し大学ラグビー界に旋風を巻き起こした「ハリケーンズ」こと、日本大学ラグビー部。2015年は2部で戦っていたが、2016年に就任した中野監督が私生活から少しずつ改善してきた成果が出たシーズンとなった。

昨年は3年生以下中心のチームだっただけに、中野監督は「昨年のチームを超えよう。リーグ戦も一番上を狙って、大学選手権もベスト8の壁を越えよう」目標を定めて強化を進めている。「春からラグビー界にご迷惑をおかけしたが、いろんなところで応援していただいている方もいるので、しっかり結果を出せるようにと選手たちに話しています」。

スローガンは「挑戦と結束~challenge&one heart~」を掲げた。「『挑戦』には高い目標を持つ集団として全員がハードワークし、日本一を目指す、『結束』には4年生を中心に1人1人が自覚と責任を持ち、全員が同じ目標に向かって切磋琢磨するという意味があります」(中野監督)。

そんな指揮官は「スクラムも最前線で組みますし、グラウンドで100%出し切れる選手。彼の背中を見て、みんなやってほしい」と評価し、HO(フッカー)藤村琉士を主将に指名した。副将にはラグビーセンスにあふれ、攻撃のタクトを握るSH(スクラムハーフ)村上陽平(4年)が就いた。

「チームの文化として、さらなる高みを目指していく」(中野監督)という一番の武器であるスクラムは、HO藤村主将以外に3番の右PR(プロップ)は昨年からレギュラーを張る新井真魚(3年)、控えには岩上龍(2年)が入りそう。左PRはバックローとして躍動していたシオネ・ハラシリ(3年)が定位置を確保しそうだ。

「留学生の起用はFW(フォワード)2人、BK(バックス)1人を考えています」と指揮官が言うように、バックファイブにはLO(ロック)テビタ・オト(3年)、LOモレコ・イオセファツ(2年)、NO8(ナンバーエイト)アサエリ・サミソニ(4年)が残り1枠を争う。

他には、FL(フランカー)長谷銀次朗(4年)、LO趙誠悠(3年)、ケガから復帰したFL/LO板倉正矢(3年)、FL/LO鷲谷太希(2年)、東福岡出身のルーキーFL井上風雅らがしのぎを削っている。

SH村上とハーフ団を組む司令塔SO(スタンドオフ)は饒平名(よへな)悠斗(2年)が1番手だ。SH村上の控えにはルーキーの前川李蘭(目黒学院)、齋藤史哉(佐賀工)が争っている。CTB(センター)には齊藤芳徳(4年)、中盤のディフェンスの要、フレイザー・クワーク(3年)、成長著しいCTB広瀬龍二(2年)らが入る。

バックスリーはフィジー出身のCTB/WTB(ウィング)/FB(フルバック)ナサニエル・トゥポウ、ランに長けた武器のFB普久原琉、WTBに固定して出場を狙う水間夢翔(いずれも2年)が定位置確保を狙っている。

フィジー代表として世界的に名高い「セブンズの神様」セレヴィの息子、注目のワイサレ・セレヴィ(1年)は、SOか、FBで出番をうかがう。ただ、夏合宿の前にケガをしてしまい、早くてもリーグ戦後半からの出場となりそうだ。

今シーズン、フィジカルトレーニングや、スクラム以外に注力してきたのはディフェンス練習だ。昨年、リーグ戦の東海大学戦や大学選手権の早稲田大学戦では大敗した反省を踏まえた上だという。「昨年経験したことが大きな財産となっています。(強豪と対戦しても)失点を抑えて接戦に持ち込みたい」(中野監督)。

春は自粛期間の後、6月中旬から練習を再開した。8月には岩手で合宿を張り、釜石シーウェイブスとの合同練習で身体を当てた。9月になってからは帝京大学、慶應義塾大学など、対抗戦の強豪と合同練習を重ねて開幕に照準を合わせてきた。

昨年を超える結果を目指す

中野監督は「1戦1戦積み上げていって、去年を超えるような結果が出ると思います。開幕戦も含めて3戦、しっかりとしたゲームができれば、その後につながっていく」と先を見据えれば、藤村主将は「新チームが始動して様々な問題があったが、それを乗り越えチーム一丸となり、良いチームに仕上がりつつあります」と自信をのぞかせた。

一昨年、日本大ラグビー部は、2028年の創部100周年に大学ラグビー日本一になるという思いを込め、「90 100 STRONG AGAIN」というチームスローガンを掲げた。春からさまざまな逆風もあったが、より強いチームへ進化し頂点に向かって一歩でも、二歩でも歩みを進めることができるか。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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